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Geminiが最新の情報を知ったかぶりしているかどうかパッと見抜く方法

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当然、生成AIの出力には依然としてハルシネーションが多いため、出力を人間がしっかりと見なければいけないという前提は崩してはいけない。
一方で、出力を精査しようとするとGeminiが言っている内容が難しすぎて、理解に時間がかかったのにもかかわらず、よくよく読み解いてみると全く別のことを話していて徒労に終わってしまうことも多々ある。
そこで、Geminiが最新の情報を知ったかぶりしているかどうかを簡単に見抜く方法として自分が使っているライフハックを紹介する。

冒頭にいつの時点の情報か書かれているかどうか

大前提として、生成AIはある期間までのデータを学習して知識として持っており、それ以降の情報を知らない。これをカットオフという。
最近まで生成AIはこの問題に対処できなかったが、新しくて生成AIが知らない情報は自らインターネット検索をすることができるようになった。これをグラウンディングという(厳密にはWeb上のリソース以外であっても外部のリソースと接続することをグラウンディングという)。
これがうまくできていれば最新の情報をうまい具合に取ってきて、最新の情報に基づいた解答をすることができる。逆に、これをしないと古い情報をもとにした結果を出してしまう。プロンプトで分からないことは調べるように指示するのが有力な対応策だが、それでも頑なに検索しないことがある。
これを簡単に見抜く方法が冒頭にいつの時点の情報か書かれているかどうかだ。グラウンディングが行われた場合、「2025年後半(現在)における~」や「2025年11月時点での~」といった文言が含まれることが多い。逆に入っていなければグラウンディングを行っていない可能性が高い。そうした場合は再度明示的に検索を指示して待つほうが時間の節約になることが多い。

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