JaSST '25 Tokyo に協賛しました
こんにちは、Engineer Enablerを担当している三木です。
ナレッジワークにおける技術ブランディング活動全般を担当しています。
2025年3月27日-28日にTODAホール&カンファレンス東京にて開催された「JaSSTソフトウェアテストシンポジウム2025東京」(JaSST'25 Tokyo)に、ナレッジワークはシルバースポンサーとして協賛しました。ナレッジワークとして、JaSSTへの協賛は初となります。
JaSSTソフトウェアテストシンポジウム2025東京 公式サイト
JaSSTは2003年から開催している日本最大級のソフトウェアテストのシンポジウムであり、今回はオフライン・オンラインのハイブリッド形式で実施されました。会場では、ソフトウェアテストやその手法に関心を持つ多くのQA・テストエンジニアが知見を共有し合い交流する貴重な機会となりました。
以下、当日の会場の写真とセッション資料を中心に、当日の雰囲気をお伝えします。
ナレッジワークのQA組織、および協賛の背景
レポートに入る前に、ナレッジワークのQA組織についてご説明します。
ナレッジワークは、創業当初からQAの内製化にこだわり、開発組織内においてQA組織・機能を構築してきました。2025年3月現在、12名のQAエンジニアが在籍しています。各メンバーは基本的にプロダクトごとにQA担当としてアサインされ、インプロセスQAとして日々の開発プロセスに深く関わりながら活動しています。これに加え、組織横断的な品質向上活動を企画・推進するチームや、全社的な課題解決に取り組むチームにもシニアQAが所属しており、QA活動を多面的に支えています。
また、ナレッジワークのQAの「スタイル」や「大切にしている価値観」を明確に定義し、メンバー全員が共通のマインドを持って、各プロダクトの品質向上に取り組むように心がけています。
今回のJaSSTでは、ナレッジワークのQAの取り組みや具体事例を共有し、参加者の皆様にとって役立つ知見をお届けしたいと考えました。またこうした事例を通じて、私たちの組織やプロダクトに興味を持っていただけるきっかけとなれば、という思いから、初の協賛を決定しました。
パネルディスカッション「『保証するための品質基準』がQAには必要か?」 河野 哲也(tettan)
初日には公募セッション「『保証するための品質基準』がQAには必要か?」 に、ナレッジワークのQAエンジニアである河野 哲也(tettan)がパネラーとして参加しました。
※他登壇者:湯本 剛(yttelab)、末村 拓也(Autify)
河野からは、ソフトウェアを含めた一般的な品質基準についての考え方を解説した上で、IT業界における「品質保証」の品質基準の曖昧さについて、QAコミュニティ内での見解を議論させていただきました。聴講いただいた皆さま、ありがとうございました。
※資料はこちらからご覧ください。
事例セッション 「SaaSプロダクト開発におけるバグの早期検出のためのAcceptance testの取り組み」 冨田 浩史(Tommy)
二日目には、ナレッジワークのテスト活動に関する事例紹介セッションとして、「SaaSプロダクト開発におけるバグの早期検出のためのAcceptance testの取り組み」というタイトルで、QAエンジニアの冨田 浩史(Tommy)が登壇しました。
開発者による動作確認の曖昧さから生じる初歩的なバグの見逃しに対し、明確な確認基準としてAcceptance Testを導入した事例とその効果についてお話ししました。discord上でもたくさんのコメントや質問をいただきました。聴講いただいた皆さま、ありがとうございました。
※資料は以下よりご覧ください。
スポンサーブースの模様
スポンサーブースでは、スタッフから弊社の主要プロダクトである「ナレッジワーク」の特徴をデモを交えながら解説するなど、実際のプロダクト機能を体験していただきました。来場者のみなさまとの交流では、積極的に質問や意見交換が行われ、プロダクトの機能設計に関心を示していただく場面が多く見られました。
Playwright コーヒードリップバッグ
このたびのJaSST'25 Tokyo出展にあたり、社名をあしらったノベルティを用意するだけではなく、ブースにお越しいただいたQA・テストエンジニアの皆さまにクスッと笑っていただける、喜んでいただけるものをお届けしたいと考えました。そこでイースターエッグ的な、ちょっとした遊び心を込めたノベルティとして、コーヒードリップバッグにコードを印刷して配布させていただきました。
解説は野暮ではありますが、「イネーブルメント味のコーヒーを、ナレッジワークが提供します」というメッセージを、E2E(エンドツーエンド)テスト自動化ツールであるPlaywrightのテストスクリプトとして表現しました。ブースでお渡しした方からは大変好評をいただき、ブーススタッフとのコミュニケーションの促進にも貢献しました。
const { test, expect } = require('@playwright/test');
test('Validate JaSST inputs', async ({ page }) => {
await page.goto('https://example.com');
for (let [n, v] of [
['flavor', 'enablement'],
['presentedBy', 'knowledgework']])
await expect(page.locator(
`input[name="${n}"]`
)).toHaveValue(v);
});
参加型イネーブルメントボード
ブース脇にはスタンドパネルを設置し、「あなたがこれまでの経験で、成果や能力の向上(イネーブルメント)を最も実感したのはどんな時ですか?」というお題に対して、ブース訪問者のみなさまにご記入いただきました。この仕掛けを通して、ナレッジワークのコアである「イネーブルメント」という概念について、来場者のみなさまに少しでも実感いただけたのであれば幸いです。(なお、このボードは、ナレッジワークが技術カンファレンスに協賛するたびに毎回設置しており、カンファレンスごとのテーマに応じた傾向の違いや、参加者の皆さまの価値観が垣間見える場となっています。スタッフ一同、毎回付箋に書かれた内容を拝見するのを楽しみにしております。)
最終的にすべてのコメントをカテゴライズしたところ、やはりQA・テスト関連の業務スキル・知識の習得をご自身が達成した時に、イネーブルメントを実感した方が最も多かったです。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
おわりに
今回の「JaSST'25 Tokyo」への協賛を通じて、多くのQA・テストエンジニアの方々と交流できました。ブースでお話させていただいたみなさま、そして運営のみなさま、ありがとうございました。
ナレッジワークは、今後も技術コミュニティの発展に貢献する企業であり続けることを目指し、積極的に協賛活動を行って参ります。今後のイベントでも、より多くの方と交流できることを楽しみにしています!
イベント案内 「Enablement Workshop for QA Engineers」(2025/4/22)
ナレッジワークが主催するQA・テストエンジニアを対象としたワークショップ「Enablement Workshop for QA Engineers」の第4回を4月22日(火)に開催します!講師は、今回のJaSST'25 Tokyoでも登壇した、河野 哲也(tettan)、冨田 浩史(Tommy)が務めます。
今回は 「QAエンジニアのスキルアセスメント・キャリアラダー」 を題材に取り上げ、ワークショップ形式で開催します。QAエンジニアに求められるスキルにフォーカスし、参加者の皆様の実務経験をもとにディスカッションや演習を通じて、QAエンジニアとしての必要なスキルを整理し、スキルアセスメントとキャリアラダーに関する新しい気づきを得ることを目的としています。
QAエンジニア・QAチームのマネージャーの方は、ぜひ奮ってご参加ください!
詳細・お申し込みはこちらから
https://knowledgework.connpass.com/event/344959/