Encraft #20 「部門の垣根を超えて挑む業務改善のリアル」開催レポート
株式会社ナレッジワークのコーポレートIT ハリールです。
本記事では 2024年12月4日に開催した「部門の垣根を超えて挑む業務改善のリアル」の開催レポートをお届けいたします。
Encraftとは?
Encraft(エンクラフト)は、株式会社ナレッジワークが提供する "Enablement" と "Craftsmanship" をテーマにした勉強会シリーズです。技術にこだわりを持つ人々が集まって互いに知見を交換し、できることを増やしていく場を作りたいと考え、運営しています。オフラインで参加することが難しい方向けに、YouTubeでのLive配信も行っています。
過去の開催会のレポートについてはこちらからご覧いただけます。
はじめに
コーポレートエンジニアや情報システム担当が、業務改善を横断的に推進するためには、当然のことながら他部門の協力をどう得るかが大きなポイントになります。ただ、他社がどのようなアプローチで連携を進め、改善を進めているかを知る機会はなかなかありません。
そこで、第20回目のEncraftでは「部門の垣根を越えて挑む業務改善のリアル」に焦点を当てました。
ナレッジワーク、ビビッドガーデン(食べチョク)、Helpfeelから、具体的な取り組みを紹介しながら、プロジェクト推進の過程で生じた課題や学びを共有しました。
セッション1:コーポレートデータマスター構築への道
最初に私から コーポレートデータマスター構築をテーマに、部門横断のプロジェクトを進める上で特に重視した点、実際にマスターを整備して得られた効果や、今後の展望などを発表させていただきました。
まだまだ道半ばの取り組みですが、各マスタ整備に関してはまだまだペインポイントが大きく、引き続き改善進めていきたいと改めて感じました!
セッション2:情シスいらずで部署・チームが主体的に業務改善を進める世界線を作りたい話
続いて ビビッドガーデンのマロンさんから、情シスいらずで部署・チームが主体的に業務改善を進める世界線を作りたい話というテーマでお話しされました。
"1次情報を取りに行く"や"現場で起きていることを知るために足を動かそう"など、リアリティのある言葉で体験が語られていたのが印象的でした。
セッション3:新機能をリリースするだけ、で終わらせない!「触ってもらう」から始める他部署業務効率化のはじめ方
最後は Helpfeelのbalarさんから、新機能をリリースするだけ、で終わらせない!「触ってもらう」から始める他部署業務効率化のはじめ方というテーマでお話しいただきました。
触ってもらうことで改善サイクルがスピーディに回る話をこちらもリアルな現場の声と共に発表していただきました。
パネルディスカッション
最後はパネルディスカッションとして、「組織全体で改善意識を共有・醸成するために工夫したこと」「小さな改善を大きな改革につなげていくために必要なこと」「業務改善の効果はどのように判断しているか」「部署横断の業務改善の醍醐味」の4つのテーマでそれぞれの考えを話していただきました。
3社とも部門との関係づくりや業務に対する解像度を高めるということをとても重視していて、それぞれに異なるアプローチとっているのが共通点でもあり特異点でもあるというのが非常に興味深かったです。
Triple-WIN アンケート
Encraftでは、参加者のアンケート回答数に応じてナレッジワークがOSSプロジェクトに寄付をする取り組みを行っています。1件の回答ごとにナレッジワークが8ドルをOSSに寄付し、参加者とOSSプロジェクトをナレッジワークがつなぐ仕組みです。
今回のEncraftでは、9名の方にアンケートにご回答いただき、合計72ドルをMac Admins Foundationに寄付しました。オフライン・オンライン問わず、ご回答いただいた皆様、ありがとうございました!
参加者の声(一部)
- CDM的なものを作ることをちょうど考えていたので、すごく参考になりました。ありがとうございます。
- コーポレートエンジニアがインセプションデッキをつくるという発想がなかったので、興味深く聞けました。プロダクト開発以外でもインセプションデッキ利用することを考えてみます。
- スイムレーンを使って整理している部分、まさに自分も今やっているような話なので色々共感できました。
- 巻き込まれるためにたくさんの工夫をされていて、真似したいと思いました。
- 積極的に部門の垣根に飛び込んでいて、素晴らしいなと思いました。
おわりに
部門横断での業務改善への取り組み、各社どうやって部門の垣根を超えていくか、その背景に込められた思いなど非常に共感できる内容が多かったです。
また、それぞれのビジネス環境や組織規模もあるため、唯一絶対の銀の弾丸はないものの、同じような課題を抱えている参加者の方から"参考になりました"という声をいただけたのも、開催して本当によかったなと思えました。
ご参加くださった皆様、運営ご協力いただいた皆様に改めてお礼申し上げます!
ナレッジワークでは今後もさまざまな職域・テーマで開催企画していきます。次回開催日はまだ未定ですが、ご期待ください!
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