フロントエンドカンファレンス関西2025 に協賛しました #fec_kansai
こんにちは、Engineer Enablerの三木です。
ナレッジワークにおける技術ブランディング活動全般を担当しています。
2025年11月30日(日)にマイドームおおさか(大阪)にて開催された「フロントエンドカンファレンス関西2025」に、ナレッジワークはおおさかまいどスポンサー、およびネーミングライツスポンサーとして協賛しました。

「フロントエンドカンファレンス関西」は、関西を中心に活動するフロントエンドエンジニアが多数参加するコミュニティイベントです。コロナ禍を経て6年ぶりの開催となった今回は、新たな運営スタッフを中心に、関西におけるフロントエンド技術領域の活性化や、技術コミュニティのつながり強化、存在感向上を目的として企画されました。
今回のテーマは「IGNITE KANSAI 〜出会いが共鳴し、次誰かを動かす〜」。運営に携わるコアスタッフ、登壇者、参加者など、すべての関係者の熱が混ざり合い、互いに刺激し合う場となることを目指して実施されました。
当日のセッションでは、JavaScript/TypeScriptやReactといった基盤技術から、HTML/CSSの最新仕様、UI/UX、デザインシステム、テスト基盤、Wasmを活用した高速処理まで、多岐にわたるテーマが扱われました。実務に直結する知見や最新の技術動向が共有され、参加者同士の活発な交流を通じて、フロントエンド開発の現在と未来を感じられるイベントとなりました。
以下では、会場の写真を交えつつ、今回の協賛についてレポートいたします。
協賛の背景・開催までの経緯
ナレッジワークでは、お客様により良いプロダクト体験を届けるため、創業初期からフロントエンド領域の技術トレンドや情報のキャッチアップを積極的に行ってきました。そのため、フロントエンドエンジニアコミュニティの活発化は、私たちにとっても非常に重要なテーマだと考えています。
また当社は、事業・組織の両面で「イネーブルメント」を重視し、「LIFE WITH ENABLEMENT できる喜びが巡る日々を届ける」 というミッションを掲げています。エンジニアが新しい技術を学び、より良い開発の方法を身につけることを後押しする取り組みには、積極的に関わりたいと考えています。
こうした背景から、フロントエンド技術の知見が集まり、学び合える場であるフロントエンドカンファレンス関西に協賛することを決定しました。
今回、ブース企画に向けて社内で協力メンバーを募ったところ、フロントエンドを中心とした5名のエンジニアが手を挙げてくれました。ブースに寄っていただくフロントエンドエンジニアの皆さまに楽しんでいただくだけでなく、交流を促進し、ナレッジワークの核となる「イネーブルメント」を実感できる場にするため、議論を重ねながら企画を組み立てていきました。

今回の参加メンバー一同。運営開始にあたりテンション上げてます
カンファレンス会場の模様

おおさかまいどスポンサーを務めさせていただきました

セッションルームの名称のひとつを、僭越ながら弊社名にちなんだものとさせていただきました

ハッシュタグは少し縮めてkworkと設定させていただきました
ライブ開発企画 「Enable AI Coding with Your Prompt」
今回ナレッジワークのブースでは、来場者のみなさんとAIを活用し、その場でリアルタイムにプロダクトを育てていくライブ開発企画 「Enable This Product by Your Prompt」 を実施しました。
現在、多くの企業が開発現場でAIコーディングを本格的に導入し、生産性向上に取り組んでいます。ナレッジワークでも例外ではなく、開発メンバーの80%以上がAIを活用した開発に取り組んでおり、一人あたり月額200ドル分のAIサービス利用を可能にするなど積極的に推進しています。その結果、エンジニア組織で扱うコードのうち、40〜50%がAIによって生成されたコードを含むようになっています。
しかし、AIコーディングをどのように進めるべきかについては、企業や個人ごとにベストプラクティスを模索している段階です。カンファレンスの展示会場でも、利用ツールや用途に関するアンケートを行うブースは多く見られますが、「実際のAIコーディングの様子を見ながら、来場者とのコミュニケーションにつながる場をつくれないだろうか」と考えました。
ただ、AIがコードを書く様子を傍観者として眺めるだけでは面白みに欠けます。そこで、「来場者のプロンプトがプロダクトの仕様を決める」 という参加型のライブ開発ブースを実施するというアイデアに至りました。
この企画のために用意したのが、当社の主力プロダクト「Knowledge Work」を捩った 「PromptWork」 というプロダクトです。来場者が提案するプロンプトをもとに、そのプロンプト一覧を表示するプロダクトの仕様自体が決まっていく、という少し複雑な仕組みではありますが、その分、楽しんでいただけると考えてあえてこの設定にしました。なお、コーディングツールはClaude Codeを使用しました。
本企画は、誰でも短時間で参加できるよう、直感的な3ステップの流れを用意しました。
- [PLAN] モニターに映るコードや現時点のプロダクトの画面を見て、「AIに次にやらせたい一手(プロンプト)」を考える
- [SUBMIT] プロンプトを付箋に書いてスタッフに渡す
- [EXECUTE] スタッフがそのプロンプトをClaude Codeに入力し、コードや画面の変化をその場で一緒に観察する
参加者からは、AIの可能性を探る多種多様なプロンプトが寄せられました。最終的には、合計なんと約150個ものプロンプトが提出されました。以下、その一例です。
嬉しいことに、セッション間の休憩時間に立ち寄ってプロンプトを投稿し、次の休憩時間に結果を確認、さらに新しいプロンプトを試す……といったリピーターの方も少なくありませんでした。複数人で「どんなプロンプトにすると面白くなるか」を楽しそうに議論しながら挑戦する姿も印象的で、その場で生まれた会話やアイデアの連鎖が、ダイレクトにプロダクトの進化につながっていきました。




ご参加いただいた方に感謝の気持ちとしてノベルティをお渡ししました
会場のみなさんと一緒に育てていくプロダクトとして、PromptWorkは驚くほど形を変えながら進化していきました。AIが参加者のプロンプトを受けてコードを書き換え、リアルタイムに変化していく様子は、まさに共同開発そのものです。自分のアイデアがそのまま仕様として反映される体験は新鮮で、思わず画面に見入る参加者の姿も多く見られました。
会場の皆さんのプロンプトのアイデアは、ナレッジワークの運営スタッフにとっても大きな刺激となりました。異なるバックグラウンドを持つ方々と創り上げるプロセスは、まさにイネーブルメントを体現する体験でした。

初期状態のPromptWork。ご覧の通りシンプルそのものでした

ブース終了時点での最終形態。見比べると同じプロダクトとは思えない...

本番を迎えるまでの想像を遥に超える付箋の数にビックリ!
おわりに
今回の「フロントエンドカンファレンス関西2025」への協賛を通じて、多くのフロントエンドエンジニアの皆さまと交流することができました。ブースや懇親会でお話しさせていただいた皆さま、そして運営の皆さま、本当にありがとうございました。
ナレッジワークは、エンジニア個人や組織の「イネーブルメント」を大切にする企業として、これからも技術コミュニティの発展に貢献し続けることを目指し、積極的に協賛活動に取り組んでまいります。今後のイベントでも、より多くの方々と交流できることを楽しみにしています。
最後に、ナレッジワークではフロントエンドエンジニア(マネジメント)を募集しております。プロダクト開発に興味がある方はぜひご覧ください。
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