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インボイスの割引率(1.786%)の計算

2023/10/10に公開

インボイス経過措置期間に請求元が負担する場合の割引率は?

考え方

  • 請求先から抜けるお金を一致させる
  • 具体的には、「①割引前の請求額」と「②割引後の請求額+消費税負担額」が一致するように割引を実施する

以下、仕入額は全て税抜金額として記載。

前提

  • 元々の仕入額を X_{org} [円]とする
  • 消費税率を 10 %とする
  • インボイス未対応による控除不可分(消費税負担割合)を 2 %とする
  • 割引率を r とする

計算

  • ①割引前の請求額: X_{org} * 1.1 [円]
  • ②割引後の請求額+消費税負担額: X_{org} * (1-r)*1.12 [円]
    • 内訳
      • 割引後の請求額(割引後の仕入額 * 1.1): X_{org} * (1-r) * 1.1
      • 消費税負担額(割引後の仕入額 * 2%): X_{org}*(1-r)*0.02

なので、

「①本来の請求額」=「②割引後の請求額+消費税負担額」になるように割引するには

\begin{equation} \begin{aligned} X_{org} * 1.1 &= X_{org} * (1-r) * 1.12\\ 1.1 &=(1-r)*1.12\\ 1-r &=1.1/1.12\\ r &= 1 - 1.1/1.12\\ r &= 0.01785714286... \end{aligned} \end{equation}

1.786%を割引すればよい

例)仕入額 360,000 円

  • ①本来の請求額 = 360,000 * 1.1 = 396,000円
  • ②割引後の請求額+消費税負担額 = 388,927 + 7,071 = 395998円
    • 割引後の請求額: 388,927円
      • 割引: 6430円(360000 * 1.786%, 四捨五入) <- この割引を項目に追加すればよい
      • (360000 - 6430)*1.1 = 388,927円
    • 消費税負担額: 7,071円((360000 - 6430)*2%、四捨五入)

まとめ

  • 割引率は1.786..%
  • あってるのかな?
  • 損金にならずに他の税金が上がる分は未考慮だけど、そこまで考え出すと大変そう(請求先が赤字決算の場合どうするとかもあるし)

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