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パブクラ移行戦略
ツール
ツール/サービス名 | 機能概要 | 長所・使いどころ | 注意点 |
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AWS Well-Architected Tool | AWS のベストプラクティスに基づいて、ワークロード(移行先アーキテクチャ)の設計を評価。質問形式で要件を入力 → 改善点・推奨アーキテクチャ設計を提示。 (AWS Documentation) | AWS への移行時には強力。運用性・信頼性・コスト最適化など多方面をチェックできる。無料で使いやすい。 | AWS限定。他のクラウドを混ぜるとかマルチクラウド/ハイブリッドなら、AWS基準以外の部分を補う必要あり。設問への回答精度が結果の質に大きく影響。 |
Azure Well-Architected Review | Azure 用のワークロード評価。「信頼性 (reliability)」「コスト管理」「パフォーマンス効率」などの視点からレビューを行い、改善提案を得る。 (Microsoft Learn) | Azure を使う・使う可能性があるなら検討する価値あり。Azure の設計思想とガイドラインを把握できる。 | こちらも Azure 特化。他クラウドや既存オンプレ構成を含む場合には、そのギャップを補うために他ツールや専門家の知見が必要。 |
Google Cloud Architecture / Well-Architected Framework | GCP のベストプラクティス・リファレンスアーキテクチャのライブラリー、設計ガイドラインを提供。要件→設計という自動生成ツールというよりは、設計補助/参照用。 (Google Cloud) | GCP 移行時に参考になる例が多数あり。特にパフォーマンス・セキュリティ・コスト・信頼性などの非機能要件の整理に役立つ。 | 要件を自動で設計までやってくれるわけではなく、人手でカスタマイズする必要あり。 |
Cloudcraft | AWS の既存構成を読み込んで図を自動生成したり、設計を可視化するツール。 “Live scanning” 等で変更を追う機能あり。 (cloudcraft.co) | 可視化が強く、既存の AWS リソースの構成を拾ってきて「今どうなってるか」を把握したい人に向く。設計検討時にも使える。 | 移行シミュレーション/要件入力→最適設計の生成という点では限定的。AWS中心。コスト見積もりなど他ツールと組み合わせたい。 |
Hava.io | マルチクラウド (AWS, Azure, GCP) の構成可視化。既存インフラから図を生成、ネットワーク構成やリソース間の関係を把握するのに適。 (hava.io) | 移行前後の構成比較や可視化、ドキュメンテーション用にはかなり便利。複数クラウドや混在構成を扱う場合にも使いやすい。 | 移行の要件やトレードオフ(コスト vs 可用性 vs 性能など)を決めて、設計まで自動で最適化するところまではサポートが薄いことがある。 |
Eraser(AI Architecture Diagram Generator) | 英語プロンプト/要件や説明文からクラウドアーキテクチャ図を生成してくれるツール。クラウド構成図/ネットワーク図など。 (eraser.io) | 初期構想を可視化したり、関係者への説明資料を作るときにアイディア出しが速い。 | 提案があくまで “ドラフト” の域を出ないことが多い。細部を詰める必要あり。プロンプトの質に依存。 |
Holori | クラウド構成図の作成 + コスト見積もり +クラウド間の比較など。マルチクラウド対応。既存インフラ取込可能。 (Medium) | 移行の前段階で「これくらいコストになるか」「どのクラウドが有利か」を比較検討するのに良い。可視化もある。 | ベータ機能や制限付きプランがある。実運用上の細かい要件を反映するには手作業が残る。 |
名前 | 機能概要 | 向いている場面 / 強み | 制約・注意点 |
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Lucidscale | 既存クラウドアカウント等から構成をインポートして、AWS/Azure/GCPなどのクラウド構成図を自動生成。将来のアーキテクチャの図も作れる。 (Lucid Software) | 移行前の現状可視化、設計図・仕様書の共有、関係者への説明用に非常に役立つ。複数クラウド混在を含むケースにも対応可。 | 自動設計(要件入力 → 最適なクラウド構成を完全部分的に出力)というより、「可視化・文書化」がメイン。要件に応じたサービス選定・トレードオフ分析はある程度人手が必要。 |
AWS Migration Tools / Prescriptive Guidance | AWSが提供する移行ツールのカタログやガイダンス。どのツールを使えばいいか、どのフェーズで何をすべきかを提示してくれる。 (Amazon Web Services, Inc.) | AWSへの移行プロジェクトで、計画立案/移行フェーズ設計を体系的に進めたい時。 | 移行ツールの使い方・移行フェーズの設計指針はあるが、要件を入れたら設計図を完全自動生成するような機能は限定的。 |
AWS Workload Discovery | AWS上のワークロードを可視化して、リソースと依存関係をマッピング/アーキテクチャ図を生成するツール。 (AWS Documentation) | 既に AWS を一部使っていたり、テスト移行後に構成を把握したい時。構成の理解に強い。 | 移行前のオンプレ環境 → クラウド構成を「設計」まで自動サジェストする、というより「既存リソースの可視化」が中心。 |
AWS Migration Acceleration Program (MAP) | AWS への移行を加速するプログラム。評価(Assess)、準備(Mobilize)、移行/近代化(Migrate & Modernize)のフェーズを持ち、コンサルティング・パートナー支援あり。 (Amazon Web Services, Inc.) | 大規模/中規模な移行で、社内体制を整備しながら進めたいケース。コスト計画やリスク管理も含めた移行ロードマップを作るのに向いている。 | コストがかかること、要件整理や人材が一定必要なこと。自動的にアーキテクチャ案を出してくれる “ツール” ではなく、サービス+コンサル型。 |
Diagram-as-code + AWS/Bedrock など | AWS が最近紹介している手法で、CloudFormation テンプレートや構造化定義ファイルからアーキテクチャ図を自動生成する、さらに生成AIを使って要件 → 定義ファイルに整形 → 図にする流れ。 (Amazon Web Services, Inc.) | IaC を既に使っている・使う予定がある組織。設計図の標準化・更新性の重視。ドキュメントの保守が重要なチーム。 | 完全自動というわけではなく、人間による補正・要件追加・見直しが必要。複雑度が高いシステムほど定義ファイル整備の手間あり。生成AI部分で誤解や不完全な設計が混入する可能性。 |
GlobalLogic の GenAI 対応アーキテクチャソリューション | 要件を元にアーキテクチャスタイル/設計パターンを推薦、現行アーキテクチャの分析、プロトタイプ・シミュレーションの支援あり。 (globallogic.com) | 要件がある程度まとまっていて、提案をいくつか比較検討したい時。設計の初期フェーズでアイディアを得たいチームに向く。 | 商用サービス/コンサル要素が強く、利用コストや契約関係の検討が必要。必要とする自動化レベルが高いなら、そのギャップを補う手作業や内部知見が必要。 |
サービス比較
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サーバー | AWS | EC2 |
AWS | EC2 |
AWS
ツール
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AWS 料金見積りツール
- ヘッダーから言語を選択可能。
試算例
- オンプレミスサーバー上の社内業務アプリを AWS クラウドに移行(入門編) | AWS
- オンプレミスサーバー上の社内業務アプリを AWS クラウドに移行(基本編) | AWS
- オンプレミスサーバー上の社内業務アプリを AWS クラウドに移行(応用編) | AWS
7つのR
- Retire(廃止)
- Retain(保持)
- Relocate(リロケート)
- Rehost(リホスト)
- Repurchase(再購入)
- Replatform(リプラットフォーム)
- Refactor(リファクタリング)
7つのRの歴史
始まりは2011年に、調査会社Gartnerが「5つのR」として定義しました。そして2016年頃からAWSが「6つのR」として独自に展開。AWSは現在「7つのR」を提唱しています(2025年4月時点)。
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