Zenn
😺

60km Keyboard ビルドガイド

2025/01/01に公開

主な構成

60km keyboardは以下のような構成になります。

  • 基板
  • TRRSケーブル
  • トッププレート(アルミ)
  • キースイッチ
  • キーキャップ
  • ケース
  • ゴム足

※ネジは使用しません。これは私のキーボードの特徴だと思います。
最終的にネジなし仕様は無理でした。
ケースのトップカバーは、ネジで止めることにしました。

キットの頒布物

以下を頒布します。下記以外の部品については、ご自身で調達をお願い致します。

名称 数量 備考
基板 1
トッププレート 1 素材はアルミになります。
ケース 1 ケースそのものの頒布予定はありませんが、3Dプリントデータを公開します。
ケースセットを頒布します。
コンスル―(12ピン、高さ2.5mm) 4
TRRSジャック (PJ-320A) 2
RGBLED_SK6812MINI-E 5
Kailh Switch Socket (MX用) 66
タクトスイッチ(6x3mm) 2

基板(表)

基板(裏)

トッププレート

ケース

JLC3DPにて発注!そして、納品されました。以下はその時の記事です。
https://km1ab.com/case-delivered/

キット以外に必要な部品

品名 必要数 入手先 メモ
pro micro (ATmega32U4) 2 游舎工房
スタビライザー 2U 4 TALP
CherryMX互換キースイッチ(5ピン) 66 游舎工房、Amazonなど
キーキャップ 66 游舎工房、Amazonなど
USBケーブル 1 游舎工房、Amazonなど タイプはpro microのUSBコネクタに応じて選びます
TRRSケーブル 1 楽天、 Amazonなど ※1

※参考までに部品の入手先についても記載致します。
※1:端子の被覆部がなるべく薄いもの。
   iPhoneの付属品のイヤホン端子くらいに薄いものがベター。
   2025/02現在、楽天では該当する物が見つけられませんでした。

部品表

基板に取り付ける部品は以下の通りです。
取付済みの部品は、実装欄が実装済みとなっています。

品名 必要数 実装 記号
pro micro (ATmega32U4) 2 BMP1, BMP2
コンスル―(12ピン、高さ2.5mm) 4 同上
TRRSジャック (PJ-320A) 2 J1, J2
TRRSケーブル 1 -
RGBLED_SK6812MINI-E 5 LED10, LED19, LED20, LED8, LED9
スタビライザー 2U 4 REF1, REF2, REF3, REF4
CherryMX互換キースイッチ(5ピン) 66 SW1, SW10, SW11, SW12, SW13, SW14, SW15, SW17, SW18, SW19, SW2, SW20, SW21, SW22, SW23, SW24, SW25, SW26, SW27, SW28, SW3, SW31, SW32, SW33, SW34, SW35, SW36, SW37, SW38, SW39, SW4, SW40, SW41, SW44, SW45, SW46, SW47, SW48, SW49, SW5, SW50, SW51, SW52, SW53, SW55, SW6, SW60, SW64, SW65, SW66, SW7, SW8, SW9, SW101, SW102, SW103, SW104, SW105, SW201, SW202, SW301, SW302, SW401, SW601, SW602, SW701
Kailh Switch Socket (MX用) 66 同上
タクトスイッチ(6x3mm) 2 SW_RST1, SW_RST2
ダイオード 66 実装済み D1, D10, D101, D102, D103, D104, D105, D11, D12, D13, D14, D15, D17, D18, D19, D2, D20, D201, D202, D21, D22, D23, D24, D25, D26, D27, D28, D3, D301, D302, D31, D32, D33, D34, D35, D36, D37, D38, D39, D4, D40, D401, D41, D44, D45, D46, D47, D48, D49, D5, D50, D51, D52, D53, D55, D6, D60, D601, D602, D64, D65, D66, D7, D701, D8, D9
RGBLED_SK6812MINI_SMD 15 実装済み LED1, LED11, LED12, LED13, LED14, LED15, LED16, LED17, LED18, LED2, LED3, LED4, LED5, LED6, LED7

参考情報

以下はキットに含まれていますが、参考までに載せておきます。
予備部品や修理が必要になった場合にご参照下さい。

品名 必要数 入手先 メモ
コンスル―(12ピン、高さ2.5mm) 4 游舎工房
TRRSジャック (PJ-320A) 2 游舎工房
RGBLED_SK6812MINI-E 5 游舎工房
Kailh Switch Socket (MX用) 66 游舎工房
タクトスイッチ(6x3mm) 2 游舎工房
ゴム足(10mm) 4 Amazonなど ケースの底面に取付けます

キーボードレイアウト

キーキャップのサイズは固定です。
基本的には、カスタム前提のキーボードなので、好みに合わせてキーマップを変更します。

組み立て準備

自作キーボードはざっくり言ってしまえば、基本的には同じような部品で構成されています。

本キーボートで特記すべき点がない限り、以下のサリチル酸様のサイトで自作キーボードのビルドガイドがまとめられています。

https://zenn.dev/salicylic_acid3/books/gl516_build_guide

必要な工具、部品の入手方法、部品の取り付け方法(主に半田付け)、キースイッチとスタビライザー取り付け、ファームウェアの書き込み等に関して、説明されています。

十分参考になると思いますので、ご参照下さい。

事前にやること

★特記事項です。

  • TRRSケーブル加工 ※必須
  • 穴あけ(1.8mm) ※必須 =>当方で実施しました。
項目 対応箇所 内容
TRRSケーブル加工 2 ケーブル両端のブラスチック部分を、基板に接続できるように少し削ます(写真参照)
穴あけ(1.8mm) 132 基板のキースイッチの取付け部分の1.6mmの穴を、ドリルで1.8mmに広げます。66 x 2 = 132箇所です。
(基板の頒布までに、1.8mmにした状態にしようと思っています)

工場より基板が着荷し、早速組み立てを開始したところ、

  • キースイッチを挿せない!
  • ケーブルが挿せない!

といった事態が発生しました。そのため、今回の対応が必要になります。
これを行ったことで、当初想定の全機能が動作可能になりました。

TRRSケーブル加工

TRRSケーブルを加工します。

以下のようにTRRSケーブルのプラスチック部分を少し削ります。もう片方も同様です。
400番代の紙やすりで簡単に削れます。

  • 削りすぎにご注意ください。
  • 勢い余って端子の部分を削ってしまわないようにご注意ください。
  • 問題なくジャックに挿すことができればOKです。

穴あけ(1.8mm)

キースイッチの取り付けの穴を1.8mmに広げます。※穴の位置は写真参照
キースイッチは66個箇所に取り付けるので、全部で132箇所の穴を広げます。 広げました。

拡大した写真です。

これは「さすがにしんどい!」、と思うので、
基板の頒布までには穴を広げた状態にしようと思っています。

組み立て(その1)

半田付けが必要な工程になります。
取付位置のみを写真で説明致します。

  1. ジャンパーパットの半田ブリッジ。2箇所あります。
  2. RGB LEDの取り付け。5箇所あります。
  3. Switch Socketの取り付け。66箇所あります。
  4. TRRSジャックの取り付け。2箇所あります。
  5. タクトスイッチの取り付け。2箇所あります。
  6. コンスル―取り付け。4個(1マイコンに付き2箇所)

ジャンパーパットの半田ブリッジ

1箇所目

▲印の方を半田ブリッジします。

2箇所目

▼印の方を半田ブリッジします。

RGB LEDの取り付け

半田付け前

半田付け後

以下のように、”コ印”のところにGND端子を合わせます。

Switch Socketの取り付け

これが一番大変かもしれません。
頑張って66個を半田付けして下さい。

半田付け前

半田付け後

TRRSジャックの取り付け

半田付け前

半田付け後 左側

半田付け後 右側

タクトスイッチの取り付け

半田付け前

半田付け後 左側

半田付け後 右側

コンスル―取り付け

コンスル―をマイコンに半田付けします。
以下のように取り付けます。同様にもう1個のマイコンにも取り付けます。

マイコンの平らな面の方に取り付けて下さい。
逆に取り付けてしまうと、干渉して基板に挿せなくなるのでご注意ください。

組み立て(その2)

半田付け終了後の工程になります。

  1. マイコン取り付け
  2. スタビライザー取り付け
  3. TRRSケーブル取り付け
  4. ファームウェア書き込み
  5. キーマップ変更(オプション)
  6. キースイッチ取り付け
  7. キーキャップ取り付け
  8. ケース取り付け
  9. 完成

マイコン取り付け

以下のようにPCBの両サイドにマイコン(pro micro)を取り付けます。

取付前

取付後

スタビライザー取り付け

4箇所にスタビライザー(2U)を取り付けます。
写真だとスクリュー固定タイプのスタビライザーを使用しています。

取付前

取付後(裏から)

取付後(表から)

TRRSケーブル取り付け

TRRSジャックにケーブルを取り付けます。

ファームウェア書き込み

USBケーブルでPCとpro microを接続し、ファームウェアを書き込みます。
2個のマイコンにそれぞれ書き込みます。
以下のサイトから書き込みが行えます。
https://remap-keys.app/catalog/LOA7pLYfXtZmTPdrzqhb/firmware

※REMAP対応版は、ファームウェアがビルド済みです。
 ソースからビルドする方法は、qmk_firmwareの情報をご参照下さい。

再度ファームウェア更新をしたい場合
あまりないとは思いますが、60kmのファーム導入済みで再度ファーム更新をしたくなった場合、基板をケースから取り出すなど面倒です。その場合は以下の手順をお勧めします。

  • qmk_firmwareの機能のQK_BOOTを押して、ブートモードにします。

キーマップが初期状態であれば以下の通りです。

    以下の手順でブートモードになります。
    (1) 一番左下のキーを押す
    (2) 一番左上のキーを押す
    (3) 一番右上のキーを押す

キーマップ変更(オプション)

キーマップ変更は任意です。
お好みに合わせて変更して下さい。

キースイッチ取り付け


キーキャップ取り付け

キーキャップを取り付けます。

ケース取り付け

以下のビルドガイドをご参照下さい。
https://zenn.dev/km60/articles/e817bffbd283d8

完成

作業お疲れさまでした。完成です。

Discussion

ログインするとコメントできます