60km Keyboard ビルドガイド
主な構成
60km keyboardは以下のような構成になります。
- 基板
- TRRSケーブル
- トッププレート(アルミ)
- キースイッチ
- キーキャップ
- ケース
- ゴム足
※ネジは使用しません。これは私のキーボードの特徴だと思います。
最終的にネジなし仕様は無理でした。
ケースのトップカバーは、ネジで止めることにしました。
キットの頒布物
以下を頒布します。下記以外の部品については、ご自身で調達をお願い致します。
名称 | 数量 | 備考 |
---|---|---|
基板 | 1 | |
トッププレート | 1 | 素材はアルミになります。 |
ケース | 1 |
ケースセットを頒布します。 |
コンスル―(12ピン、高さ2.5mm) | 4 | |
TRRSジャック (PJ-320A) | 2 | |
RGBLED_SK6812MINI-E | 5 | |
Kailh Switch Socket (MX用) | 66 | |
タクトスイッチ(6x3mm) | 2 |
基板(表)
基板(裏)
トッププレート
ケース
JLC3DPにて発注!そして、納品されました。以下はその時の記事です。
キット以外に必要な部品
品名 | 必要数 | 入手先 | メモ |
---|---|---|---|
pro micro (ATmega32U4) | 2 | 游舎工房 | |
スタビライザー 2U | 4 | TALP | |
CherryMX互換キースイッチ(5ピン) | 66 | 游舎工房、Amazonなど | |
キーキャップ | 66 | 游舎工房、Amazonなど | |
USBケーブル | 1 | 游舎工房、Amazonなど | タイプはpro microのUSBコネクタに応じて選びます |
TRRSケーブル | 1 |
|
※1 |
※参考までに部品の入手先についても記載致します。
※1:端子の被覆部がなるべく薄いもの。
iPhoneの付属品のイヤホン端子くらいに薄いものがベター。
2025/02現在、楽天では該当する物が見つけられませんでした。
部品表
基板に取り付ける部品は以下の通りです。
取付済みの部品は、実装欄が実装済みとなっています。
品名 | 必要数 | 実装 | 記号 |
---|---|---|---|
pro micro (ATmega32U4) | 2 | 未 | BMP1, BMP2 |
コンスル―(12ピン、高さ2.5mm) | 4 | 未 | 同上 |
TRRSジャック (PJ-320A) | 2 | 未 | J1, J2 |
TRRSケーブル | 1 | 未 | - |
RGBLED_SK6812MINI-E | 5 | 未 | LED10, LED19, LED20, LED8, LED9 |
スタビライザー 2U | 4 | 未 | REF1, REF2, REF3, REF4 |
CherryMX互換キースイッチ(5ピン) | 66 | 未 | SW1, SW10, SW11, SW12, SW13, SW14, SW15, SW17, SW18, SW19, SW2, SW20, SW21, SW22, SW23, SW24, SW25, SW26, SW27, SW28, SW3, SW31, SW32, SW33, SW34, SW35, SW36, SW37, SW38, SW39, SW4, SW40, SW41, SW44, SW45, SW46, SW47, SW48, SW49, SW5, SW50, SW51, SW52, SW53, SW55, SW6, SW60, SW64, SW65, SW66, SW7, SW8, SW9, SW101, SW102, SW103, SW104, SW105, SW201, SW202, SW301, SW302, SW401, SW601, SW602, SW701 |
Kailh Switch Socket (MX用) | 66 | 未 | 同上 |
タクトスイッチ(6x3mm) | 2 | 未 | SW_RST1, SW_RST2 |
ダイオード | 66 | 実装済み | D1, D10, D101, D102, D103, D104, D105, D11, D12, D13, D14, D15, D17, D18, D19, D2, D20, D201, D202, D21, D22, D23, D24, D25, D26, D27, D28, D3, D301, D302, D31, D32, D33, D34, D35, D36, D37, D38, D39, D4, D40, D401, D41, D44, D45, D46, D47, D48, D49, D5, D50, D51, D52, D53, D55, D6, D60, D601, D602, D64, D65, D66, D7, D701, D8, D9 |
RGBLED_SK6812MINI_SMD | 15 | 実装済み | LED1, LED11, LED12, LED13, LED14, LED15, LED16, LED17, LED18, LED2, LED3, LED4, LED5, LED6, LED7 |
参考情報
以下はキットに含まれていますが、参考までに載せておきます。
予備部品や修理が必要になった場合にご参照下さい。
品名 | 必要数 | 入手先 | メモ |
---|---|---|---|
コンスル―(12ピン、高さ2.5mm) | 4 | 游舎工房 | |
TRRSジャック (PJ-320A) | 2 | 游舎工房 | |
RGBLED_SK6812MINI-E | 5 | 游舎工房 | |
Kailh Switch Socket (MX用) | 66 | 游舎工房 | |
タクトスイッチ(6x3mm) | 2 | 游舎工房 | |
ゴム足(10mm) | 4 | Amazonなど | ケースの底面に取付けます |
キーボードレイアウト
キーキャップのサイズは固定です。
基本的には、カスタム前提のキーボードなので、好みに合わせてキーマップを変更します。
組み立て準備
自作キーボードはざっくり言ってしまえば、基本的には同じような部品で構成されています。
本キーボートで特記すべき点がない限り、以下のサリチル酸様のサイトで自作キーボードのビルドガイドがまとめられています。
必要な工具、部品の入手方法、部品の取り付け方法(主に半田付け)、キースイッチとスタビライザー取り付け、ファームウェアの書き込み等に関して、説明されています。
十分参考になると思いますので、ご参照下さい。
事前にやること
★特記事項です。
- TRRSケーブル加工 ※必須
-
穴あけ(1.8mm) ※必須=>当方で実施しました。
項目 | 対応箇所 | 内容 |
---|---|---|
TRRSケーブル加工 | 2 | ケーブル両端のブラスチック部分を、基板に接続できるように少し削ます(写真参照) |
(基板の頒布までに、1.8mmにした状態にしようと思っています) |
工場より基板が着荷し、早速組み立てを開始したところ、
キースイッチを挿せない!ケーブルが挿せない!
といった事態が発生しました。そのため、今回の対応が必要になります。
これを行ったことで、当初想定の全機能が動作可能になりました。
TRRSケーブル加工
TRRSケーブルを加工します。
以下のようにTRRSケーブルのプラスチック部分を少し削ります。もう片方も同様です。
400番代の紙やすりで簡単に削れます。
- 削りすぎにご注意ください。
- 勢い余って端子の部分を削ってしまわないようにご注意ください。
- 問題なくジャックに挿すことができればOKです。
穴あけ(1.8mm)
キースイッチの取り付けの穴を1.8mmに広げます。※穴の位置は写真参照
キースイッチは66個箇所に取り付けるので、全部で132箇所の穴を広げます。 広げました。
拡大した写真です。
これは「さすがにしんどい!」、と思うので、
基板の頒布までには穴を広げた状態にしようと思っています。
組み立て(その1)
半田付けが必要な工程になります。
取付位置のみを写真で説明致します。
- ジャンパーパットの半田ブリッジ。2箇所あります。
- RGB LEDの取り付け。5箇所あります。
- Switch Socketの取り付け。66箇所あります。
- TRRSジャックの取り付け。2箇所あります。
- タクトスイッチの取り付け。2箇所あります。
- コンスル―取り付け。4個(1マイコンに付き2箇所)
ジャンパーパットの半田ブリッジ
1箇所目
▲印の方を半田ブリッジします。
2箇所目
▼印の方を半田ブリッジします。
RGB LEDの取り付け
半田付け前
半田付け後
以下のように、”コ印”のところにGND端子を合わせます。
Switch Socketの取り付け
これが一番大変かもしれません。
頑張って66個を半田付けして下さい。
半田付け前
半田付け後
TRRSジャックの取り付け
半田付け前
半田付け後 左側
半田付け後 右側
タクトスイッチの取り付け
半田付け前
半田付け後 左側
半田付け後 右側
コンスル―取り付け
コンスル―をマイコンに半田付けします。
以下のように取り付けます。同様にもう1個のマイコンにも取り付けます。
マイコンの平らな面の方に取り付けて下さい。
逆に取り付けてしまうと、干渉して基板に挿せなくなるのでご注意ください。
組み立て(その2)
半田付け終了後の工程になります。
- マイコン取り付け
- スタビライザー取り付け
- TRRSケーブル取り付け
- ファームウェア書き込み
- キーマップ変更(オプション)
- キースイッチ取り付け
- キーキャップ取り付け
- ケース取り付け
- 完成
マイコン取り付け
以下のようにPCBの両サイドにマイコン(pro micro)を取り付けます。
取付前
取付後
スタビライザー取り付け
4箇所にスタビライザー(2U)を取り付けます。
写真だとスクリュー固定タイプのスタビライザーを使用しています。
取付前
取付後(裏から)
取付後(表から)
TRRSケーブル取り付け
TRRSジャックにケーブルを取り付けます。
ファームウェア書き込み
USBケーブルでPCとpro microを接続し、ファームウェアを書き込みます。
2個のマイコンにそれぞれ書き込みます。
以下のサイトから書き込みが行えます。
※REMAP対応版は、ファームウェアがビルド済みです。
ソースからビルドする方法は、qmk_firmwareの情報をご参照下さい。
再度ファームウェア更新をしたい場合
あまりないとは思いますが、60kmのファーム導入済みで再度ファーム更新をしたくなった場合、基板をケースから取り出すなど面倒です。その場合は以下の手順をお勧めします。
- qmk_firmwareの機能の
QK_BOOT
を押して、ブートモードにします。
キーマップが初期状態であれば以下の通りです。
以下の手順でブートモードになります。
(1) 一番左下のキーを押す
(2) 一番左上のキーを押す
(3) 一番右上のキーを押す
キーマップ変更(オプション)
キーマップ変更は任意です。
お好みに合わせて変更して下さい。
キースイッチ取り付け
キーキャップ取り付け
キーキャップを取り付けます。
ケース取り付け
以下のビルドガイドをご参照下さい。
完成
作業お疲れさまでした。完成です。
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