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Vue Fes Japan 2025 ~初 技術カンファ参加レポ~

に公開

はじめに

2025年10月25日に、東京大手町で開催されたVue Fes Japan 2025に、学生支援制度枠で参加してきました。

私は地方の高専で情報工学を学んでおり、個人的にフロントエンド開発に取り組んでいます。今年に入ってからvue.jsの勉強を始めたばかりで、今回が初めての技術カンファレンス参加でした。

学生支援制度について

https://note.com/naoki_haba/n/n445d7f19fcd4

この学生支援制度のおかげで参加することができました。参加チケット・交通費補助が手厚く、地方の学生としては本当にありがたかったです。もしこの制度がなければ参加を諦めていたかもしれません。

参加のきっかけ

今年の春頃から Vue.js の勉強をしており、その中で偶然 Vue Fes Japan の存在を知りました。

調べてみると、今年から学生支援制度が始まるとのことで、「こんないい機会はない!」と思い、すぐに応募を決めました。誰かに誘われたわけではなく一人での参加でしたが、過去の開催レポートからも親しみやすい雰囲気を感じて、思い切って挑戦することにしました。


入り口のキューブオブジェ

セッション

キーノート

Vue.jsの生みの親・Evan Youさんのセッションでは、Vue.jsのこれまでの進化と、最新バージョンでの新機能について語られていました。
中でも、Viteの圧倒的なビルド速度や、週ごとのダウンロード数の伸び方には本当に驚きました。
Vueの勢いが想像以上でした。これからますます発展していくのが楽しみです。
また、総合ツールチェーンVite+の説明もありました。

『kazuponが見つけた才能たち—Vue.jsそしてOSSエコシステムを変える開発者発掘術』

学生支援コンテンツ
このパネルディスカッションでは、Vue.js関連のプロジェクトで活躍するubugeeeiさん、Anthony Fuさん、Naoki Hadaさんの3名の開発者が登壇し、コミュニティでの出会いから始まった協働の経験を語っていました。

特に印象に残ったのは、OSSの学生・社会人それぞれの始め方というテーマで、ubugeeeiさんが、「作った、というより人と会う方が先だった。実際にやってる人と会って教えてもらうという始め方だった」という話に共感しました。自分の中では「まず何かを作ってから関わるもの」と思っていたので、人との繋がりから始めてもいいんだと気づけたのが大きな収穫でした。

また、3人とも「興味を持ったことに対して楽しんでやることが一番」と語っており、技術の根底には楽しむ気持ちがあるのだと改めて感じました。

『vueで3Dを楽しむ』

Thorsten Seyschab
vue.jsを使ってインタラクティブな3D表現のセッションでした。
Three.jsやTres.jsを使って実際に3Dを動かす手順が説明され、Web上でここまで表現できるのかと驚きました。
ブラウザだけでリアルタイムな3D体験を作れるというのは非常に魅力的で、自分もいつか挑戦してみたい分野だと感じました。

『Vue.jsで作る実験映像』

橋本 麦
このセッションでは、映像作家の 橋本麦さん が、自作の映像制作ツールやUIライブラリを開発しながら作品を制作してきた実践例を紹介していました。

橋本さんのコマ撮りにかける情熱が技術と融合し、新しい表現に辿り着く過程はまさに”実験”そのもの。

私も芸術が好きなので、芸術と工学の融合について色々と考えるのですが、橋本さんの「技術によって芸術のレベルをさらに高めていく」というアプローチに強く惹かれました。特に、Unicodeで類似したフォントの差分を立体に印刷して、撮影するという手法が印象に残りました。

『フロントエンドの未来を語る——React/Vue.js/Svelte が見据える次の10年』

パネルディスカッション
今回のパネルディスカッションでは、ReactのDan Abramovさん、Vue.jsのEvan Youさん、Svelteのdominikgさんといった著名な開発者が登壇し、「生成AI時代におけるフロントエンドの未来」について多角的に議論されました。

AIエージェントを活用した「Vibe Coding」などの新しい開発スタイルが紹介される中で、特に印象に残ったのは、

  • アルゴリズムを考案する思考力
  • 物事を多面的に捉えて設計を決める力

この2つの能力が、AI時代のエンジニアにとって欠かせないという点です。

AIが提示した答えをそのまま受け入れるのではなく、自分の頭で考え、判断する力を持つことの重要性を感じました。AIと共に開発していく時代に必要な姿勢を考えさせられました。

昼食

学生支援セッションの中で昼食の時間が設けられました。
3種類の中から選べて、私は鶏つくね弁当にしました。写真は撮り忘れてしまったのですが、豪華で美味しかったです。

スポンサーブース

スポンサーブースでは、様々な企業のVue.jsを使ったシステムやVue.jsのこだわりが紹介されており、楽しく回ることができました。
個人的に、モチベーション診断アクリルキーホルダーがお気に入りです。


同じタイプの人同士で合わせると Vue.js の「V」の形になるというデザインが面白く、こうした遊び心ある企画に惹かれました。

このイベント全体的にデザインへのこだわりが感じられ、クリエイティブな雰囲気にとてもワクワクしました。

おわりに

今回の Vue Fes Japan 2025 は、初めての技術カンファレンス参加ということもあり、本当に刺激的で貴重な経験になりました。
見たいセッションが多く、すべてを回りきれなかったのが惜しいほど充実した1日でした。
一人での参加だったため最初は不安もありましたが、学生セッションの際に近くにいた参加者の方と仲良くなり、そのつながりから帰りに一緒に本屋に寄って技術書を選んでもらうなど、思いがけない繋がりも生まれました。
学びだけでなく、人との出会いも含めて、技術コミュニティの温かさを感じるイベントでした。

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