宅配で例えるネットワーク入門
この記事ではネットワークの仕組みを宅配に例えて解説します。
ネットワークはよく配達サービスに例えられますが、ここでは無理やりにでもすべてを宅配で例えて説明します。
なので多少は現実の仕様と食い違うところも出てくるかと思いますが、入門なので読んだ人がなんとなくネットワークについてのイメージを持てたらそれでよしということにします。
登場人物紹介
配送会社
この会社は全国規模の配送会社です。日本全国どこにでも荷物を届けます。
頼まれれば依頼者の家にまで行って荷物を受け取り、配送します。
全国各地に事業所があり、たくさんの配達員を抱えています。
ここでの配達業者はネットワークとその仕組みそのものです。
配達員
配達員は会社から指示を受けて荷物を届けます。
届け先は住居とは限りません。事業所から事業所に運ぶこともあれば、住居から事業所に運ぶこともあります。
ここでの配達員はデータの流れです。
お客さん
お客さんは基本的に配達員から荷物を受け取るか、逆に荷物を渡す可視化しません。
自分で荷物を運ぼうとは毛ほども思わない怠け者です。
ここでのお客さんは皆さんが普段使っているPCなどの端末です。
スマホが自分で歩いてサイト探しに行ったりしないですよね。
ことはじめ
ある日一人のお客さんが最新のゲーム機が欲しいと思いました。
売っているゲーム会社の名前はわかるのですが、困ったことにそのゲーム機がどこに置いているのかわかりません。
そこでいつもお世話になっている配送業者を利用してどこにそのゲーム機がおいてあるのかを調べようと思いました。
ゲーム販売会社(サーバー)はどこにありますか
お客さんはまず、ゲーム販売会社がどこにあるのか、情報屋に聞きに行ってもらうように宅配業者にお願いしました。
配達員さんはゲーム販売会社の名前が書かれたメモをもってすぐに出発しました。
情報屋さんに着くと、メモに書かれたゲーム販売会社の名前を情報屋に見せました。
情報屋は住所を書いたメモを用意し、別の配達員さんをお客さんのもとへ向かわせました。
ゲーム機の注文
ゲーム販売会社の住所がわかったお客さんは大喜びです。
しかしよくよく考えると今度はその住所が実際にどこにあるのかわかりません。
ここでまた配送業者の出番です。
お客さんは配達員さんにゲーム販売会社の住所とほしいゲーム、それから自分が住んでいる場所の住所を書いたメモを渡し、ゲームを注文してくるようお願いしました。
ですが今度は配達員さんもこの住所がどこにあるのか知りません。
しかしご心配無用、配送業者は全国各地に事業所を構えており、そこでは住所がどこにあるのかも調べることができます。
配達員さんは事業所へ向かうことにしました。
パケッツリレー
事業所についた配達員さんは事業所の受付口(ポート)に行き、もらったメモを係の人に渡します。
この配達員さんのお仕事はここで終わり。あとは事業所内の係員に任せます。
係員はその住所がどっちの方向にあるか知っていたので、一番近いほうの窓口に行き、そこでまた配達員さんにメモを渡しました。
しかし困ったことにこの配達員さんはその住所を見てもどこにあるのかわかりません。そこでここから一番近い別の事業所に向かうことにしました。
...といったことが何回か繰り返され、使命を託されし最後の配達員さんが目的のゲーム販売会社にメモを届けることに成功しました。
ゲーム機の発注
メモを受け取ったゲーム販売会社はさっそくゲームの配送を配達員にお願いします。
メモにはお客さんの住所が書かれていたので、どこに届ければいいかはわかります。
ゲーム販売会社はお目当てのゲーム機と一緒にお客さんの住所が書かれたメモを配達員さんに渡しました。
そしてまた注文するときと同じようにバケツリレーをして、ようやくゲーム機がお客さんのもとに届きました。
めでたしめでたし。
ことじまい
ネットワークの働きについていくらかでもイメージを持っていただけたでしょうか。
実際はここで紹介したよりももっと多くの仕組みがかかわっています。
それについてはまた別の機会に取り上げることにして、もし説明の間違いや分かりにくい部分があれば気兼ねなくコメントで教えていただけますとありがたい限りです。
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