コントロールキーを親指で押すという新スタイル(Emacsユーザーのために)
はじめに
私はEmacsをメインに使用しています。Emacsにどっぷりハマった人であれば分かってもらえると思いますが、Ctrlキーを多用するので小指が死んでしまいます。ひどい人では、小指だけでなく手首や肘まで痛くなることがあるようです。私はそこまで酷くはなりませんでしたが、夕方には小指が痛くなっていました。なんとかできないかとネット情報を漁りまくり、やっとのことで左親指でCtrlキーを押すという最高の環境を手に入れました。以後、小指が痛くなるという問題は消えてなくなりました。
親指なら常時Ctrlベタ押しでも指が痛くなることはありません。人間の親指は相当頑丈にできています。CAPSキーもCtrlに割り当ててはいますが、ほとんど触ることはありません。
ニッチ情報すぎてネットを探しても見つからない
左親指周辺になんらかのキーが存在したとしても、実際に左親指のキーをCtrlキーに割り当ててちゃんと動くのかどうかは、キーボードを買って試してみないと分からないものです。ちょうどそれがシフトキーやDeleteキーを発生するキーで固定されていると、どんなソフトウェアを使ってもおそらくCtrlキーとして再割当てはできないはずです。買ってみてから駄目だったことが分かっても遅いので、ネットの情報を調べに調べました。しかし、そのような情報はほとんどありませんでした。
この記事は左親指のキーをCtrlに割り当てられそうなキーボードを慎重に選び、やっと実現できた貴重な情報です。しかも2種類のキーボードで実現できています。お役に立てれば幸いです。
使っているキーボード
自宅ではX-Bowsというキーボードを使っています。会社ではTruly Ergonomic CLEAVE keyboardというキーボードを使っています。どちらも左親指でCtrlキーというスタイルを実現できています。最初はX-Bowsを2台使っていたのですが、1台は安いモデルで、しょっちゅうキー入力がチャタリングを起こしました。結果、会社の方をTruly Ergonomic CLEAVE keyboardにしました。高いですが、Truly Ergonomic CLEAVE keyboardも大変良いキーボードで気に入っています。本当は2台ともTruly Ergonomic CLEAVE keyboardにしたいところですが。また、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、どちらもオーソリニア「キーが格子状(縦横が十字に整列していて、斜めになっていない)」キーボードです。これは個人的なこだわりです。
X-Bowsの場合
はじめから左親指で押せる位置にCtrlキーがあります。特にキーバインドを変更する必要はありません。X-Bowsの難点を言うとすれば、シフトキーが非常に小さく、シフトキー押す際に、他のキーに触ってしまうことくらいです。
x-bows.com
Truly Ergonomic CLEAVE keyboardの場合
左親指のポジションにあるキーがF18キーにできることが分かったため、購入しました。
trulyergonomic.com
特別なキーコンビネーション[Fn][ESC][Q]を実行することでハードウェアの設定を変更することができます。この設定は永続的に保存されているので、電源を切っても忘れません。これは、キーボードに付属している説明書です。
この設定を行うと、キーボードの中央付近にあるキーにF16からF23のキーコードを発生させることができます。キーボードに付属している紙では分かりにくいため、写真にキーコードを書き込んでみました。
これをPowerToysでCtrlキーに割り当てることで、このCtrlキーとアルファベットキーのコンビネーションキーを安定して発生させることができます。ソフトウェアはMicrosoft PowertoysのKeyboard Managerを使いましたが、他のソフトウェアでもできると思います。
Truly Ergonomic CLEAVE keyboardの難点を言うとすれば、キーとキーとの間が狭く、慣れないとすぐに別のキーに触ってしまうことです。慣れるまで時間が必要なキーボードです。
このキーボードについては熱心なファンがいらっしゃるようで、こんなブログを見つけました。褒めたり、けなしながら、という感じで、非常に愛が感じられます。Truly Ergonomic KeyboardのCLEAVEがようやく届いたのでレビューしてみる
PowerToysの設定例
WindowsのPowerToysを使って次の設定を行えば、左親指にCtrlを割り当てることができます。私はそれ以外はあまり設定していませんが、その他のキーも、お好みで割り当ててください。
おまけ
この記事は、Sumibiとgpt-4.1-miniで書きました。1本書くのにOpenAIに $0.10 払いました。従量課金でそれなりに高いですが、快適です。
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