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定額のAIエージェントで古くなったドキュメントをモダナイゼーションする

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はじめに

Claude Maxプランを活用して、放置していた古いドキュメントを復活させました。

私は以前、独自のWikiシステムをホスティングし、ブログや自作プログラミング言語のリファレンスマニュアルなど、あらゆるドキュメントを置いていました。しかし、サーバー停止時にWikiシステムが壊れ、Wikiシステムを復旧するのが億劫でそのままになっていました。

当時はGitHubリポジトリにはソースコードのみを保存し、ドキュメントは全部独自Wikiシステムに置くという運用をしていました。今回、定額のClaude Maxプラン($100プラン)を使って、これらのドキュメントを現代的なMarkdown形式に変換し、適切な場所に配置しました。

なぜ今まで放置していたのか

独自文法のWikiシステムからMarkdownへの変換ツールを作るのは骨が折れる作業でした。さらに500日分のブログ記事を変換後に確認する手間を考えると、正直諦めかけていました。

しかし、定額のClaude Maxプランなら大量のコンテンツがあっても文句を言わずエージェントがやってくれます。この機会を逃す手はありません。

AIエージェントの力で効率的に復元

wiki-to-markdown

変換ツールを作るのではなく、AIエージェントに直接変換してもらう方針にしました。結果は予想以上にスムーズでした。Claude Opus 4の課題把握能力を活かし、複雑な変換作業を効率的に進められました。

場当たり的に深く考えず、思いついた順にOpus 4にお願いしていきました。
最初は、Wiki風のドキュメントをMarkdownに変換してくださいというお願いをしました。それだけで、Claude Codeは独自文法のWikiのルールを何となく汲み取って、使い捨てのPythonスクリプトを作り、変換していくという手順を繰り返しました。

こちらは、変換結果のMarkdownを見ては、まだ変換できていない箇所に応じた変換依頼を出していきます。

最後には、ほぼ全てのルールが正しいMarkdownに変換されました。最後までWiki記述文法を教えたり、変換ロジックの指示は出していません。

復活させたドキュメント一覧

以下は、バックアップアーカイブから復活させたドキュメントの一覧です。

sekka (SKKライクな日本語IME)

詳細なセットアップ手順や設計ドキュメントをGitHub上に配置しました。

nendo (Rubyと統合されたLispプログラミング言語)

プログラミング言語の概要、チュートリアル、リファレンスマニュアル(言語仕様)を復元しました。

古いブログアーカイブ

500日分のブログ記事を静的サイトとして公開しました。
これは分量が一番多く、一番手間がかかりました。

最後に

AIエージェントはコーディングだけでなく、ドキュメントの復元や移行作業にも威力を発揮します。定額プランなら、大量のドキュメント変換も気兼ねなく実行できます。

眠っている古いドキュメントがあれば、この機会に現代化してみてはいかがでしょうか。

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