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Linuxでディスクをマウントする基本操作

2025/03/05に公開

普段はクラウドにおんぶにだっこな私ですが、たまたま物理マシン(Ubuntu Server)に外付けSSDを挿して操作する用事があったので、「あれってどうやるんだっけ…」と調べながら基本操作をまとめてみました。

今回繋いだ「外付けSSD」は元々別のUbuntuマシンのストレージとして利用していたものであるため、一般的なUSBメモリなどとは異なりLVMで管理されているものでした。そのため、後半ではLVMのマウントにも触れています。

基本

デバイスのリスト

接続されたブロックデバイス(例:/dev/sdb1)を探す。

  • lsblk
    • List Block Devices
    • シンプルなツリー構造でリストだけするコマンド
    • -f を付けるとマウントポイントまで確認できる
  • fdisk -l
    • Partition Table Manipulation
    • パーティションを操作するコマンドだが -l でリストできる
    • ディスクIDなどを含めて詳細に表示

マウント用ディレクトリの作成

マウント先のディレクトリを作る。/mnt などがよく使われる。

sudo mkdir -p /mnt/usb

マウント・アンマウント

一般的なUSBメモリなどは次のようにマウント・アンマウントできる。

sudo mount /dev/sdb1 /mnt/usb
sudo umount /mnt/usb

umountはパーティション名でもマウント先のディレクトリ名でもOK。

LVMの場合

LVMとは

LVM (Logical Volume Manager) は、Linuxでストレージ管理を柔軟に行う仕組み。複数のディスクを1つの仮想ディスクとして扱ったり、簡単にスナップショットを作ったり、RAIDのようにストライピング・ミラーリングしたりする機能がある。LVMには以下の主要概念がある。

  • PV (Physical Volume): 物理ディスクやパーティションをLVM管理下に置いたもの
  • VG (Volume Group): 複数のPVを1つのストレージプールにまとめたもの
  • LV (Logical Volume): VG内で作成する仮想的なパーティション

LVは通常のファイルシステムと同じように扱うことができ、マウントする場合は通常LVを指定する。

システムが認識しているものは次のコマンドでリストできる。

sudo pvs
sudo vgs
sudo lvs

認識していないものも含めてスキャンするには以下。

sudo pvscan
sudo vgscan
sudo lvscan

LVMのアクティベート

USBを挿した直後だとシステムはLVMを認識していないので、アクティベートする。

sudo vgchange -a y

LVMのマウント・アンマウント

LVを指定してマウントする。

sudo mount /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv /mnt/usb

アンマウントは普通のディスクと同じ。

sudo umount /mnt/usb

LVMのディアクティベート

アンマウントしてディスクを外したらディアクティベートすることもできる。
必須ではないがやっておくのが安全。

sudo vgchange -a n

VG名の変更

Ubuntuのディスクを別のUbuntuでマウントしようとすると、VG名が重複しているためエラーが出ることがある。このような時はVG名を変更する必要がある。

普通は次のようにVG名を変更できるが、

sudo vgrename ubuntu-vg new-vg

VG名が重複している場合は特定できないのでIDを使う。

sudo vgrename <VG-UUID> new-vg

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