Linuxでディスクをマウントする基本操作
普段はクラウドにおんぶにだっこな私ですが、たまたま物理マシン(Ubuntu Server)に外付けSSDを挿して操作する用事があったので、「あれってどうやるんだっけ…」と調べながら基本操作をまとめてみました。
今回繋いだ「外付けSSD」は元々別のUbuntuマシンのストレージとして利用していたものであるため、一般的なUSBメモリなどとは異なりLVMで管理されているものでした。そのため、後半ではLVMのマウントにも触れています。
基本
デバイスのリスト
接続されたブロックデバイス(例:/dev/sdb1
)を探す。
-
lsblk
- List Block Devices
- シンプルなツリー構造でリストだけするコマンド
-
-f
を付けるとマウントポイントまで確認できる
-
fdisk -l
- Partition Table Manipulation
- パーティションを操作するコマンドだが
-l
でリストできる - ディスクIDなどを含めて詳細に表示
マウント用ディレクトリの作成
マウント先のディレクトリを作る。/mnt
などがよく使われる。
sudo mkdir -p /mnt/usb
マウント・アンマウント
一般的なUSBメモリなどは次のようにマウント・アンマウントできる。
sudo mount /dev/sdb1 /mnt/usb
sudo umount /mnt/usb
umountはパーティション名でもマウント先のディレクトリ名でもOK。
LVMの場合
LVMとは
LVM (Logical Volume Manager) は、Linuxでストレージ管理を柔軟に行う仕組み。複数のディスクを1つの仮想ディスクとして扱ったり、簡単にスナップショットを作ったり、RAIDのようにストライピング・ミラーリングしたりする機能がある。LVMには以下の主要概念がある。
- PV (Physical Volume): 物理ディスクやパーティションをLVM管理下に置いたもの
- VG (Volume Group): 複数のPVを1つのストレージプールにまとめたもの
- LV (Logical Volume): VG内で作成する仮想的なパーティション
LVは通常のファイルシステムと同じように扱うことができ、マウントする場合は通常LVを指定する。
システムが認識しているものは次のコマンドでリストできる。
sudo pvs
sudo vgs
sudo lvs
認識していないものも含めてスキャンするには以下。
sudo pvscan
sudo vgscan
sudo lvscan
LVMのアクティベート
USBを挿した直後だとシステムはLVMを認識していないので、アクティベートする。
sudo vgchange -a y
LVMのマウント・アンマウント
LVを指定してマウントする。
sudo mount /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv /mnt/usb
アンマウントは普通のディスクと同じ。
sudo umount /mnt/usb
LVMのディアクティベート
アンマウントしてディスクを外したらディアクティベートすることもできる。
必須ではないがやっておくのが安全。
sudo vgchange -a n
VG名の変更
Ubuntuのディスクを別のUbuntuでマウントしようとすると、VG名が重複しているためエラーが出ることがある。このような時はVG名を変更する必要がある。
普通は次のようにVG名を変更できるが、
sudo vgrename ubuntu-vg new-vg
VG名が重複している場合は特定できないのでIDを使う。
sudo vgrename <VG-UUID> new-vg
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