🌊
ERROR: Failed to build ~~ を解決する一つの方法(Python, vllm)
pip install
してたらなんか怖そうなの出てきた
って経験、ありますよね。私はPLaMo翻訳モデルをローカルで使おうとした際、
pip install vllm
を実行した際に以下のエラーが出てきました。
error: could not create 'build\bdist.win-amd64\wheel\.\vllm\model_executor\layers\quantization\utils\configs\N=1536,K=1536,device_name=AMD_Instinct_MI300X,dtype=fp8_w8a8,block_shape=[128,128].json': No such file or directory
[end of output]
note: This error originates from a subprocess, and is likely not a problem with pip.
ERROR: Failed building wheel for vllm
Failed to build vllm
ERROR: ERROR: Failed to build installable wheels for some pyproject.toml based projects (vllm)
普通pip install
のときにエラーが出るなんて思ってないですから、急に出てこられると戦慄すら覚えます。
今回は、このエラーを解決した方法を紹介します。
何が原因?
結論から言いますと、このエラーはvllm
のビルド中に特定のファイルを作成しようとした際、Windowsのパス名の長さ制限に引っかかっているために発生します。
そのため、Windowsが長いパス名を扱えるように設定を変更することで解決します。
解決方法
以下の流れに従って操作していただくと解決します。
-
Win + R
を押して「ファイル名を指定して実行」を開き、regedit
と入力してEnterキーを押します。 - レジストリエディターで、以下のパスに移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FileSystem
-
LongPathsEnabled
という名前のDWORD (32 ビット) 値を探します。もし存在しない場合は、FileSystem
フォルダを右クリックし、「新規」->「DWORD (32 ビット) 値」を選択して作成し、LongPathsEnabled
と名前を付けます。 -
LongPathEnabled
をダブルクリックし、「値のデータ」を0
から1
に変更します。 - PCを再起動します。
この操作によって、Windowsが長いパス名を扱えるようになり、ビルドが成功します。
もしこれをやっても解決しない場合は、管理者権限のあるターミナル等でpip install ~
を実行してください。
以上、pip install ~
でエラーが発生したときの対処法のひとつの紹介でした!
Discussion