母よりなんか作ってる息子から学んだこと
某SIerでワーママしているきしめんです。
社内同好会のアドベントカレンダー、トップバッターを走ります。
テーマは【ものづくりマインド】ついて。
「ぼくがこの保育園でいちばん工作がとくい」とドヤる息子くん(6歳、年長)から、日々学んでいることを綴ります。
息子が作っているもの
昆虫、ウルトラマン、ゴジラに関連する様々なものの製作に勤しんでいる。
好きな言葉は「可動」。
関節などのパーツが動くようにすることに、やたらこだわりと熱意を発揮している。
先日、保育園の自由時間に作ってきた作品を同好会slackにupしてみたら、メンバーの皆様から想定外にたくさんのリアクションをいただくことができた。
自分のことのように嬉しい。
親バカ万歳である。
母が作っているもの
一方、その母である私はというと・・・今年度は保育園のPTA会長に立候補してしまい、時間的にかなりカツカツの生活を送っている。
もはや副業なのでは?というレベルでPTAの負荷は高い。
よって、何を作ってもよいというゆるふわ(褒めてます)な同好会の方針の下、
「よい保育園生活をつくる」
という大義名分を掲げ、保育園イベントに奔走。
かろうじて同好会会員としての体裁を保って(繕って)いる。
何故、彼は作るのか
おうちでのものづくりは息子がメインで、私はもっぱら裏方中心。
裏方の役目は、材料を調達すること、テープをちぎること。
そして、思い通りにいかず荒れ狂った息子を「大丈夫、できるよ」とカームダウンさせ、上手くいかない原因を分析し、その解消方法を一緒に考えることである。
そんな彼に、「何故作るのか(工作をするのか)」をヒアリングしてみた。
答えは何の変哲もない、シンプルなものだった。
「たのしそうだし。
ただそれだけ。」
また、工作のコツを聞いてみると、
「ポイントワン!
いちばんだいじ!
色々なものをみて、おぼえて、あたまから思い出しながら、一気に作っていく!」
な、なるほど。。(その勢いにタジタジする裏方)
息子にあって、私にないもの
あれ作ってみたいな → じゃあ作ろう!
この想いと行動の間の矢印(→)の所要時間が、息子は3秒くらい。
このシームレスさは、子供(特に未就学児)の特権なのかもしれないが。
彼のものづくりはいつも真っ直ぐで、阻むものは・・・セロテープの在庫切れくらいなのだ。
一方、切ないことに、最近の私にはそもそも作ってみたいものがない。
正確に言うと、作りたいと思う気持ち自体を抑制してしまっている。
何故なら、作りたい欲求が生まれても、あまりに時間的・精神的余裕がないため、そのワクワクを放置してしまう未来がみえているからだ。
それなら、最初から作ってみたいという想いを抱かない方が、精神衛生上ベターなのである。
2024年の抱負
ものづくりに対する母子の落差の激しさは、年々広がる一方である。
だが、「今はそれでいいのかな」という前向きな諦めの気持ちもある。
何故なら、子供達が創造力を発揮し、夢を抱き続けられる環境を親として作ることは、日本や世界の未来に明るい光を射してくれると信じているからだ。
今私にできることは、目の前にある「作りたい」という想いの芽を摘むことなく、育み続けること。
そう言い聞かせてきたここ2-3年だが、気づけば、私がハッカソンのようなものづくりイベントに初めて参加したのは2014年。
来年は10周年記念イヤー(?)なのである。
その10年間に、兄妹の出産やら、コロナ禍やら様々な要因に翻弄され、自分自身の前のめりな気持ちを随分長くしまい込んできた。
でも、そろそろ蓋を開けたいな、開けても大丈夫かな、という前向きな想いが芽生えている最近。
その想いを大事にしながら、私自身もものづくりの裏方から最前線に返り咲くこと。
これが2024年の目標である。
そのためにも、まずはPTAを次年度の役員に押し付・・・いや、丁寧に引き継ぎ、他者から自分へ主軸を戻す1年にしたい。
おまけ
最近息子に驚いたエピソードとしては、ウルトラマンに出てくる宇宙怪獣の「パーツ」を毎日保育園で作成し、自宅に持ち帰り組み立てていたことである。
その計画性と脳内設計に対し、スゴいというより、キモいと思ってしまった(褒めてます)
そして、彼の壮大な計画に気づかず、園へのお迎えのたびに毎日「そこそこ巨大な謎の箱の塊」を持ち帰ることを一瞬でも煩わしがってしまった己を恥じた。
教訓:大人にとっては意味不明でも、子供は子供なりに考えて何かを作っている。
温かい目で見守ろう。
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