📘

LAPRAS SCOREをPythonで取得し、GitHub ActionsでGitHub Profileを更新する

2021/01/11に公開

※ 2021/02/27の時点では使えなくなっていそうです。OGP画像はあるので取得自体はできると思いますが…。


私は自分の力を客観的に判断するために、LAPRAS様を利用しています。LAPRAS様でLAPRAS SCOREなるエンジニアの能力を数値化したものがあり、そちらを利用してGitHub Profileに貼り付けていましたが、自分でキャプチャして画像化したものなので一定期間更新していないと情報が古くなってしまいます。

LAPRASのプロフィールリンクを踏んでもらえれば画像化する必要はないものの、わざわざアクセスしてくれる人は少ないので画像としてアピールしたかったです。

なんとか画像化を自動化しようとしていたところ、LAPRAS様の公開リンクでTwitter共有するとOGP画像で、目的の画像が出力されていることに気付きました。

そこでLAPRAS様のOGP画像を利用し、そのままGitHub Profileへの更新を自動化するための記録を残しているのが、この記事となります。

※OGP画像とは。

SNS投稿した際に表示される画像のこと。

言葉の定義

LAPRAS SCORE


転職サイトのLAPRAS様が出しているエンジニアとしての能力を数値化したもの。

GitHub Profile


GitHubのプロフィールページのこと。

私の場合は、次のリンク先のページが該当します。

https://github.com/hirotoKirimaru

ゴール

  • LAPRAS SCORE画像のリンクを取得するアプリケーションを作る
  • GitHub Profileに記載しているLAPRAS SCORE画像のリンクを更新する
  • GitHub Actionsで実行できるようにする

書かないこと

  • GitHub Profileの作り方

環境

  • アプリケーション
    • Python 3.9
    • Pipenv
    • Beautifulsoup4
      • 取得したHTMLを加工する
    • Requests
      • HTTP通信を行う
  • CI
    • GitHub Actions
  • GitHub
    • GitHub Profile

アプリケーション編

初期構築を行う


Pythonの環境構築をします。

pipenv --python 3.9
pipenv install requests
pipenv install beautifulsoup4

置換用の文言を入力します。アプリケーションを実行したらすぐに書き換えるので、リンクは適当でもいいですが、必ず何かを入力してださい。

ファイル名:path.txt

https://media.lapras.com/media/public_setting/XXXXXXXX.png

ファイル名:README.MD

![lapras_score](https://media.lapras.com/media/public_setting/XXXXXXXX.png)

Pipfileに実行スクリプトを書く


Pipenvの起動スクリプトを記載します。

[scripts]
start = "python main.py"

LAPRASの公開URLを取得する


LAPRASの公開URLをWebページから取得します。

公開URLから画像リンクを取得する


上で取得した公開URLにHTTP通信を行うと、TwitterのOGP画像が取得できます。

metaタグのnameが「twitter:image」のcontentが目的の画像リンクです。

<meta name="twitter:image" content="https://media.lapras.com/media/public_setting/JFCUKEW/6b2122adc53449dcb4c69a33d5364954.png" />

main.pyにロジックを書いていきます。

  1. HTTP通信を行うためのrequestsと、HTML構造を取得するためのBeautifulSoupをimportします。

  2. requests.getに上で取得した公開ページのリンクを渡します。

  3. その後、取得できたHTMLからmetaタグのみを取得します。

  4. metaタグのcontentに「https://media.lapras.com/media/public_setting」を含んでいれば画像のリンクとみなします。

※ 本当はmetaタグのnameで検索したかったのでが、BeautifulSoupの仕様でnameは検索できないようでした。

import requests
from bs4 import BeautifulSoup
# Webページを取得して解析する

# 自分のURLを入力する
load_url = "https://lapras.com/public/JFCUKEW"
html = requests.get(load_url)
soup = BeautifulSoup(html.content, "html.parser")

content = ""
for tag in soup.find_all(name = "meta"):
    content = tag['content']
    if "https://media.lapras.com/media/public_setting" in content:
        break

画像リンクが前回と同一だった場合は更新しない


GitHubのコミットを最小限にしたいので、リンクが前回と同一だった場合は更新しないようにします。

import sys

read = ""
with open("path.txt", "r") as path:
    read = path.read()
    if read in content:
        sys.exit()

以降の処理は、リンクが前回と異なっている前提です。

GitHub Profile(README.MD)を更新する


GitHub Profile(README.MD)に記載していた画像のリンクを、新しいものに書き換えます。同様のタイミングで、path.txtに記載していた画像リンクを更新します。

after = ""
with open("README.md", "r") as readme:
    after = readme.read().replace(read, content)

with open("README.md", "w") as readme:
    readme.write(after)

with open("path.txt", "w") as path:
    path.write(content)

GitにPushする


シェルでGitにPushします。特に大事なのはemailとnameです。無ければGitHub Actionsで更新できません。

git config --local user.email 'GitHubのメールアドレス'
git config --local user.name '更新用のユーザ'
import os

os.system("git config --local user.email 'GitHubのメールアドレス''")
os.system("git config --local user.name '更新用のユーザ'")
os.system("git add .")
os.system("git commit -m '[Auto] Update'")
os.system("git push")

GitHub Actions編

こちらはPipenvが実行できればいいので、難しいことはしていません。

手動実行や、スケジュールを指定して定期実行できるような仕組みにしているといいでしょう。

name: Python application

on:
  workflow_dispatch: # 手動実行用
    branches: [ master ]
  push:
    branches: [ master ]
  pull_request:
    branches: [ master ]

jobs:
  build:

    runs-on: ubuntu-latest

    steps:
    - uses: actions/checkout@v2
    - name: Set up Python 3.9
      uses: actions/setup-python@v2
      with:
        python-version: 3.9
    - name: Install Pipenv
      run: |
        python -m pip install --upgrade pip
        pip install pipenv
    - name: Install dependencies
      run: |
        pipenv sync
    - name: update
      run: |
        pipenv run start

ソースコード

https://github.com/hirotoKirimaru/hirotoKirimaru/tree/5301f1a286a96cd22e64b28b2e3e77e2e934b577

終わりに

HTML構造を取得するスクリプトを素振りしたかったので、いい機会でした。

今回取得したいLAPRAS SCOREはあくまでLAPRASのOGP画像に左右されるので、生成タイミングによっては最新の成績と一致しないことありますが、可能な限り最新な状態で維持できるでしょう。

自分のように、最新のLAPRAS SCOREを取得したい、かつCIで自動化したいという人の参考になれば幸いです。


この記事がお役に立ちましたら、各種SNSでのシェアや、今後も情報発信しますのでフォローよろしくお願いします。

参考

Beautiful Soupのリファレンス
[https://www.crummy.com/software/BeautifulSoup/bs4/doc/#]

Discussion