STM32 Cube IDEのインストール(Windows環境)
利用環境
Dell Inspiron 5482 + Windows 11 (10からのUpdate)
STM32 Cube IDEとは
ST-Microelectronics社が無償提供している自社製マイクロコントローラー用の開発環境。
純正ならではの安心感だけでなく、マイコンのピン配列や機能設定などもすべてこの開発環境で完結する。
詳細な内容については以下のURL(日本語)で確認ください。
STM32CubeIDE - STMicroelectronics
ところでSTM32とは
ArmのCoretex-Mシリーズプロセッサを採用したマイクロコントローラー。Coretex-Mシリーズはすべて32bitコアを採用しており、ローエンドのCoretex-M0からCoretex-M7までを幅広く取り揃えている。処理の複雑さに応じた性能や消費電流に合わせて選択できるうえに、STM32 Cube IDEで作成したコードはコンパイルさえすればどのコントローラーでも動作する(はず)。
ペリフェラル(周辺のI/O)についてもマイクロコントローラーによって設定が異なるため用途に応じて選択が必要(例: CANの有無)。
詳細は以下のURLで確認ください。
STM32 Arm Cortex 32bitマイクロコントローラ - STMicroelectronics
どのコントローラーを選べばいいか?
まずはUSBでPCと接続ができる安価なNucleo Boardを選ぶのが無難。Nucleo-64シリーズ(形状が統一されている)。とりあえず触ってみたいだけの場合でもNucleo-F446REかNucleo-L476RGぐらいを選ぶようにしましょう(秋月でも数百円の差しかないので...と書いたものの今見たら半導体不足の影響か値段が上昇しているように見えます)。
Nucleo-64シリーズだとArduino Uno V3互換(ピンコンパチ)のインターフェースとNucleo独自のインターフェースの両方が最初から利用できる。独自インターフェースだと基本全てのI/Oポートが利用可能(なはず)
STM32F446REのスペックはこちら(英文)
STM32F446RE - STMicroelectronics
STM32L476RGのスペックはこちら(英文)
STM32L476RG - STMicroelectronics
ダウンロード方法
- 以下のURLからダウンロードする。2022/1/05現在の最新はversion 1.8.0。Debian、RPM、汎用Linux、MacOS、WIndowsのパッケージが準備されている。以下のサイトの「最新バージョンを取得」を押す。
STM32CubeIDE - STMicroelectronics - ダウンロードの前に「ライセンス契約」というのに同意しなければならない。良ければ「同意」をクリック。
- my.st.comへの登録か氏名・メールアドレスの登録を求められるので、どちらか都合の良い方法を選択して入力する。一番下にある”Please keep me informed about future updates for this software or new software in the same category”のチェックボックスは空欄でOK(なぜここだけ英語で残す?)。
- 登録されたメールアドレスにダウンロードリンクがあるのでそれをクリックすればダウンロードがスタートする。
最新版は英語版サイトで展開されるので、以下のURLも確認してください。見たところ内容は同じです。赤い"GetLatest"のボタンでダウンロードが始まります。
STM32CubeIDE - STMicroelectronics
Windows版でのインストール方法
ダウンロードしたファイルを解凍してできたファイル(例:st-stm32cubeide_1.8.0_11526_20211126_0815_x86_64.exe)を実行することでインストールがスタートする。表示はすべて英語。基本はそのまま”Next”か”OK”を押していけばインストールできる。
最後に”Completed”と出たら”Finish”をクリックしてインストール完了。
STM32 Cube IDE初回立ち上げ時
すべて英語で表示される。
- 作成したスクリプトなどが保存されるフォルダを選択する。デフォルトのままでOK。”Launch”をクリック。
- STM32 Cube IDEが起動する。
- 並行してリリースノートが表示されました(英文)。
まとめ
Windowsでのインストール完了までを書きました。
記載内容の修正ご指摘や改良のアドバイスをいただけると幸いです。
尚、私は単なるSTM32コントローラーユーザーであり、STMicroelectronicsとの利害関係は全くありません。
長くなってきましたので今回はこの辺で。
Discussion
参考になりました。ありがとうございます