「世界一流エンジニアの思考法」を読んだらドーパミンが放出された
はじめに
米Microsoftに勤める牛尾剛さんの 「世界一流エンジニアの思考法」という本を読みました。
つい1週間程前に初めてこの本の存在を知ったのですが、タイトルだけ見た時は
正直"一流エンジニアとは程遠い私には関係のない話"というのが最初の印象でした。
ただAmazonでのレビューが高評価だったのでどんな本か導入部分だけプレビューで読んでみたところ、私でも普段の業務に活かせることが学べそうな内容に魅了され即座に購入ボタンを押していました。
読み進める手が止まらないほど、目から鱗なマインドセット・仕事術が詰まっており
読了後も興奮がおさまらずこうして記事としてまとめることにします。
個人的に刺さった部分、今後身につけたい考え方
手を動かす前に、仮説を立てる
プログラミングをする中で想定通りに動かなかった場合に、手当たり次第にログを出したり吐かれたエラー文を闇雲にググるのではなく、まずはどこが原因なのか仮説を立てることが重要であるということ。
闇雲に色々なパターンを試して正解に辿り着くだけでは、時間がかかるだけでなく、根本的に原因を理解していなければ同じ問題が生じた際にまた同じ時間がかかってしまう
フロントエンドを実装しているとログ出力が即座に反映できることもあって、ひとまずログを出してみるという行動を先に取ってしまっていたことに気がつきました。闇雲に探すのではなく、仮説を立ててから手を動かすことを実践していきたいと思います。
理解に時間をかける
どんなに頭のいい人でも理解には時間がかかるもの。頭のいい人の理解が早そうに見えるのは、時間をかけて積み重ねた基礎がコンテキストとして残っているから。
どうやったら生産性を上げることができるかという焦燥感に駆られ、根本的な理解そっちのけで成果を上げることを優先してしまうというのはよくあることだけど、理解に時間をかけることこそが生産性向上につながる。
理解には時間がかかるものという考えを持って、徹底的に理解する習慣をつけていこうと思います。
より少ない時間で価値を最大化する
日本人の考え方としては、5つのやりたいことリストがあった場合にその5つに優先順位をつけて全部を実施しようとする。一方でアメリカ(海外チーム)では、5つのうち最も重要な1つをpick upして他はやらずにpick upした1つにフォーカスをする。
私自身スクラム開発をしているのもあり、すごくハッとさせられました。
チームの中で様々な改善すべき点があがった時に、あれもこれもと詰め込もうとしてしまうが
実際にやらないとシステムが破綻してしまうほど重要なことって実は少なかったりするんですよね。
重要な1つのタスクにフォーカスして進めていく、完遂したら次へいくという方法を実践してみようと思います。
何もググらず即実装できるものを増やす
Lv1: 何もググらず即実装できる
Lv2: ググれば解決できる
Lv3: スパイクソリューションがあればなんとかなる
Lv4: 自分では無理
仕事の難易度レベルのうち、レベル1の「何もググらず即実装できるもの」を増やすことが、生産性向上につながるのでは? - 「技術を徹底的に理解して、理解した情報をすぐに取り出せるレベル1の状態にしてこそ、長い目でみた時の生産性は上がる」というお話。
これは理解に時間をかけるに通ずるものですが、根本的な理解の積み重ねを意識してキャッチアップしていきたいと思いました。
マルチタスクをしない
マルチタスクは生産性を下げる。WIP(Work in Progress)
= 「今手をつけている仕事」
これを1にすることが大切だという。
私の所属しているスクラムチームの中でもWIP制限を最近導入しました。実際にチームとして効果を実感していますが、かくいう私も個人の仕事の中では差し込みで入った仕事があると、同時並行で進めようとしてしまいがちでした。今やっている業務を優先する、差し込みの方が優先度が高いのであればそちらを切り上げてから元のタスクに再度取り掛かるというようにwip1を取り入れていこうと思います。
間違えたら恥ずかしいという感覚を捨てる
ディスカッションにおいて、自分の知らないことを恥じない、知らないことは進んで聞く。ディスカッションの目的は「お互いが持っている意見を交換して、知識を深めること」
「こんなこと聞いて、そんなことも知らないのかと思われたらどうしよう」「的外れだったらどうしよう」と議論の中で、言いたいことがあっても発言することを尻込みしてしまうことがよくあります。その後に他の人が同じようなことを言っていて、あー先に言えば良かったなんてなることもw
これからは間違えること・知らないことを恥だと思わずに、知識を深めるために積極的に発言することを心がけます。
最後に
エンジニアとしてキャリアをスタートさせて、3年目になりました。
その間SES常駐から自社開発のスタートアップへの転職も経験し、自分なりにエンジニアとしてのキャリアを楽しんでいる一方で、気がついたら増えていた経験年数に対して自分自身の成長を感じとれないこともありました。
そんな折に、「世界一流エンジニアの思考法」に出会い、自分のマインドを見直すきっかけに。
これまでを思い返してみると、タスクを早くこなすことを優先し深い理解を後回しにしてしまうことが多々ありました。背景にはプロダクトリリースが控えているというのもありましたが、
文系出身であることや学生の頃からプログラミングに触れてきたわけでもないこと、そういったバックグラウンドをどこかでコンプレックスに感じているマインドが起因して
チームの足を引っ張らないようとにかくアウトカムを出すことを優先してしまっていたのだと気がつきました。
今回本を読んで、マインドセット次第で高い生産性、自己成長を実現できるのだと気づくことができたのでこういった思考の癖を取り除いて、一流エンジニアの思考法を取り入れていこうと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました^^
Discussion