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【コマンド】sar コマンド
sarコマンドとは
- システムのアクティビティ状況を標準出力するコマンド
- CPU、メモリ、ネットワーク、I/Oなどの負荷状況を確認する際に使用される
オプション一覧
オプション | 説明 |
---|---|
-A | 全ての項目を表示する |
-b | ディスクの入出力と転送レート情報を表示する |
-c | プロセスの生成回数を表示する |
-f | ログファイルを指定する |
-n DEV | ネットワーク関連の情報を表示する |
-n EDEV | ネットワーク関連のエラー情報を表示する |
-r | メモリとスワップ関連の情報を表示する |
-u | CPU関連の情報を表示する (オプションがない場合と同様) |
-P id/ALL | CPUごとの情報を表示する |
-S | スワップの情報を表示する |
使ったコマンド解説
# 直近1日のCPUのsarの結果を確認
$ sar -P ALL 1 -f /var/log/sa/sa01
# 直近15日のディスクI/Oのsarの結果を確認
$ sar -d -P 1 -f /var/log/sa/sa15
-A
or ALL
- 全ての項目を表示する
- システム全体のパフォーマンスをリポートする
-f
- 過去分を見たい時
-
/var/log/sa/
配下にあり、sa+直近の日付で保存されている
-P
- CPUごとの情報を表示する
- 下記テーブルの見る観点
-
%user
が急激に上がっていた場合 → アプリケーションにボトルネックがありそう -
%system
が急激に上がっていた場合 → アプリケーション以外にボトルネックがありそう -
%iowait
が急激に上がっていた場合 → メモリが不足し、スワップアウトが発生した場合などに値が上昇 -
%idle
が100%から下がっている場合→ 平常時は100%に近いため
-
項目 | 説明 |
---|---|
%user | CPUがユーザ(アプリケーション)モードにあった時間の割合 |
%nice | 優先順位の高い (nice 値が変更された) ユーザレベル(アプリケーション)で実行中に発生した CPU 使用率 |
%system | CPUがカーネルモードにあった時間の割合 |
%iowait | CPUがディスクI/O待ちにしていた時間の割合 |
%idle | CPUが処理待ちの状態の時間の割合 |
-d
- ディスクI/Oを表示する
- 値が大きいと処理リクエストが多すぎてシステム性能に影響を与えているか、ディスク性能が低下している可能性がある
項目 | 説明 |
---|---|
%tps | 1秒間にディスクへ発行された I/O リクエスト数 (rtps と wtps の合計) |
%rtps | 1秒間にディスクへ発行された読み取りリクエスト数。 |
%wtps | 1秒間にディスクへ発行された書き込みリクエスト数。 |
%bread/s | 1秒間にディスクから読み取られた総ブロック数。 |
%bwrtn/s | 1秒間にディスクに書き込まれた総ブロック数。 |
参考