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Docker Desktop から Rancher Desktop へそのまま移行できるか試してみた

2024/12/27に公開

はじめに

Docker Desktop は現在、一定規模の企業で利用する場合に有料プランへ移行する必要がある。元々 Docker Desktop 自体使うのを辞めたいという理由もあったが、Rancher Desktop が良いという噂を聞いたので、試してみた。

※ Docker Desktop 辞めたいよねという話は for Mac の場合は内部的に Hyperkit を用いた VM を使っているためだが、Rancher Desktop に関しても同様なので移行する理由としては弱い

手順

まず rancher を cask 経由でインストールする。

brew install --cask rancher

...
> Error: Cask 'rancher' conflicts with 'docker'.

あら、rancherdocker が競合しているようなので
まずは Docker をアンインストールする。

brew uninstall --cask docker

アンインストール後、再度インストール実行

インストール後、アプリを起動する。
私の環境では Kubernetes は使わないので、チェックを外した。
Welcome to Rancher Desktop

docker コマンドの確認

以下コマンドでバージョンが表示できればOK.コマンドが見つからない場合は
$HONE/.rd/bin にパスが通っているか確認する。

docker --version

注意点

docker compose ではなく docker-compose というコマンドを使うことに注意。

docker compose up -d // NG
docker-compose up -d // OK

その他

メモリや CPU の設定

Preferences -> Virtual Machines からメモリや CPU の設定ができる。
macOSの場合は公式推奨値の 8GB RAM, 4CPUs に設定した。

Virtual Machines

rdctl コマンド

rdctl コマンドを使うことで、Rancher Desktop をコマンドラインから起動・停止したり、設定を変更することができる。

rdctl start # Rancher Desktop を起動

rdctl stop # Rancher Desktop を停止
# Rancher Desktop で起動している仮想マシンにアクセスする
rdctl shell

compose.yml を使った起動

これまでと同じ通り、 compose.yml を書き換えることなくコンテナの起動ができるか確認する。

docker-compose up -d

まず、個人開発や仕事で使っている compose.yml をそのまま使ってみたが、特に問題なく起動した。

やってみて

移行にあたり、何か特別なことをいろいろしないといけないのかな?と心理的ハードルが高かったが、Docker Desktop から Rancher Desktop への移行は特に問題なくできた
使っていくうちに細かいパラメータをチューニングしたほうが良さそうなので、そこは後日また調べていく。

/ 以上

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