WindowsでPlaywrightが動作する環境を整える
Windows環境に対して、Playwrightを利用するためのインストール手順を備忘録としてここに残します。
WSL2のインストール
本記事では、WSL2を利用して、WindowsにLinuxをインストールさせ、Linux上にPlaywrightが動作する環境を構築していきます。
まずは、Microsoft公式サイトを参考に、WSL2をインストールします。
最初に、Powershellを管理者権限
で実行し、以下のコマンドでWSLをインストールします。
wsl --install
そして、WSLを反映させるため、PCを再起動します。
Linuxのインストール
Linuxディストリビューションのインストール
次に、Linuxのインストールですが、事前に以下のコマンドで、インストール可能なディストリビューションを確認します。
wsl -l -o
インストール可能なディストリビューションを確認できたら、以下のコマンドで希望のディストリビューションをインストールします。
ここでは例として、「Ubuntu」を選択します。
wsl --install Ubuntu
ネットワークの設定
ネットワークが初期値のままでは、速度が遅いこともあるので、DNSサーバーを変更します。
WSL設定ファイルの変更
まず、/etc/wsl.conf
ファイルに、以下の内容を追記します。
[network]
generateResolvConf = false
名前解決設定ファイルの変更
次に、名前解決設定ファイルのシンボリックリンクを解除します。
ls -al /etc/resolv.conf
sudo unlink /etc/resolv.conf
ls -al /etc/resolv.conf
そして、以下の内容を記載した、/etc/resolv.conf
ファイルを作成します。
nameserver 8.8.8.8
nameserver 8.8.4.4
# ネットワーク状況によって、必要があれば他のDNSサーバーのIPを追記する
最後に、以下のコマンドでLinuxを再起動し、設定を反映させます。
wsl --shutdown
Node.jsのインストール
そしてMicrosoft公式サイトを参考に、Playwright実行に欠かせない、Node.jsをインストールします。
Node.jsのバージョン管理ライブラリのインストール
Linuxを再度起動したら、以下のコマンドでNode.jsのバージョン管理ライブラリをインストールします。
sudo apt-get install curl
curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/master/install.sh | bash
# nvmがインストールされたかを確認します
command -v nvm
もし、nvmの文言が表示されない場合には、Linuxを再起動して、再度nvmがインストールされているかを確認します。
Node本体のインストール
次に、Node本体をインストールします。
nvm install --lts
nvm install node
nvm ls
node --version
npm --version
Playwrightのインストール
続いて、Playwrightをインストールします。
Linux環境では、Mac環境と違って、インストールに足りないモジュールがいくつかあるので、依存パッケージを解決しながらインストール作業を行います。
npx playwright install-deps --dry-run
npx playwright install-deps
npx playwright install
最後に、Playwrightの動作確認を行い、インストール作業は完了です。
# ブラウザを起動して、動作検証を行います
npx playwright test --quiet --headed
以上、Windows環境へのPlaywrightのインストール手順でした。
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