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【合格記】AWS SAA-C02(ソリューションアーキテクトアソシエイト) 一発合格した勉強法

2022/06/27に公開

先日、AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト試験に合格することができました。
どなたかの参考になれば幸いです。

AWS SAAとは

AWS認定資格のうち、「1 年間の AWS クラウドを使用した問題解決と解決策の実施における経験」のある方が対象とされている、アソシエイト試験のことです。
また、そのアソシエイト試験については下記の3種類があります。

  • ソリューションアーキテクト:システム設計や運用・AWSの最適な活用方法に関する知識証明
  • SysOps アドミニストレーター:より堅牢なシステム開発・管理・運用に関する知識証明
  • デベロッパー:開発・デプロイ・デバッグ・運用などに関する知識証明

SAAとは、ソリューションアーキテクト(アソシエイト)という試験を指します。

SAAの試験概要について、詳しくは下記公式をご覧ください。
https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-associate/

受験前の筆者のAWS経験について

  • アプリケーションからAWS SDKを利用して、Route53,SES,ACM,ELB,S3など各リソース操作の実装
  • ECSクラスタ・ELBヘルスチェックのログ確認、障害対応。
  • クエリエディタを通してRDSにSQL実行。
  • サブネット構築~EC2インスタンスの起動。SSHで接続してデプロイ。

歴で言うとトータルで半年ほど。
社内の先輩が構築したリソース操作が主。
設計経験浅く、とりあえず使えればOKでしょ精神。

実は

一度、いきなりSAA取ろうと思ってテキストを購入したものの、読んでも内容が理解できなさすぎて挫折しました。ネットワークに関する基本的な知識が必要だと思ったのを覚えています。
今の自分には無理だ!と判断し、SAAの前段階として、AWSクラウドプラクティショナーの合格を経ています。

試験対策期間

2か月くらい
平日約2時間
休日約5時間

勉強方法・教材

1.参考書を一度通して読む

AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト 改訂第2版

  • 練習問題の難易度は本番と比べるとかなり易しめなので初回通し読みの際に見ただけです。
  • この1冊のみでは出題範囲をカバーしきれていません。

2.Udemyの問題集を解く

https://www.udemy.com/course/aws-knan/
こちらの問題集6回分を各3周しました。
結果は下記のとおりで、1回目はいずれも合格の72%以下です。

1回目 (日付) 2回目 (日付) 3回目 (日付)
模擬演習① 65% (5/17) 96% (5/31) 96% (6/16)
模擬演習② 60% (5/24) 81% (6/5) 95% (6/11)
模擬演習③ 47% (5/26) 95% (6/5) 84% (6/16)
模擬演習④ 49% (5/29) 95% (6/11) 93% (6/18)
模擬演習⑤ 64% (6/2) 95% (6/14) 93% (6/18)
模擬演習⑥ 58% (6/9) 95% (6/19) 98% (6/24)

1回目は全問見直しをする。「不合格」の文字は気にしない←大事
2回目・3回目は不正解の問題&見直しマークつけた問題(試験中に任意で目印を付けることができる)を見直すようにしました。


3.見直しする

こういうのは見直しの質をどう高めていくかが大事だと思っています。
問題に対する回答を覚えても意味がないので、本質的に理解するために以下のこと意識していました。

問題文、選択肢が正しく理解できていたか?

  • 文中に知らない・イメージが付かない用語がある
    • 自分の場合、BIシステム・DR・セマンティクス・エミュレート・フェデレーション・BLOBデータ・リファラ などなど、分からない用語は放置せず都度ググる。
  • 問題文から実現したいことは何なのかを読み取る
    • 高可用性なのか
    • 耐障害性なのか
    • 負荷分散なのか
    • 運用コスト抑えたいのか
    • 安く抑えたいのか(コスト最適化) など

何を分かっていたら正答できたのか?

  • 2択まで絞れたがAとBの違いが分からなくてミスした⇒比較し一緒に覚える
    • Cloud FormationとOpsWorkの違い
    • Strage Gatewayのキャッシュ型ボリュームとストア型ボリュームの違い
    • SQSの標準キューとFIFOキューの違い
    • ECSとBeanstalkの違い
    • ECSとEKSの違い などなど
  • Max容量、Maxスループットとか、値を知ってないとそもそも無理⇒数字は諦めて覚える
    • デフォルトの設定値はx分である系
    • 最大実行時間、最大保持日数系
    • Glacierの取り出し設定の各取り出し時間
    • EBSストレージタイプの各Maxスループット、MaxIOPSの値 など

4.知識定着

分からない知識の仕入れ先

  • 問題集の解説から
  • 公式ドキュメント、ホワイトペーパー、ブラックベルトから
  • ググって分かりやすくまとめられているブログ記事などから

参考書に書き込んでまとめノートにする

読むだけでは定着しない。でもノートにまとめなおすのは面倒。
ということで、1.で一度通し読みした参考書の空きスペースに
新しく得た情報を書き込んで自分流のまとめノートにしていました。

▽プレイスメントグループについてはこの参考書に載っておらず、新しく知ったので関連しそうなEC2の下の空きスペースに書き込んでいます。T系NGは2度間違えたので強く書いてある(笑)

▽ElastiCache MemcachedとRadisの違いをざっくり書き込みした例

このような具合で、参考書を再利用して自分専用ノートのようにしていました。
何度も問われる個所やよく間違える箇所はマーカー引くようにしてました。

少しごちゃごちゃとなりますが

  • ノートにまとめてもどうせ見返さない
  • 参考書の図や表などページ配置と関連付けて視覚的に覚えられる
  • 参考書に愛着が沸く

ので、これに落ち着きました。

実際にサービスに触れてみる or 動画学習でコンソール画面上の動きを知る

https://www.udemy.com/course/aws-associate/
こちらはハンズオンでAWS各サービスの特徴・使い方を学べます。

  • 46.5時間分とかなりボリューミーなので全部見るには時間が足りない。
  • 問題集解いて見直して、理解深めたいサービスだけ視聴 + 一緒に実践がおすすめ。
  • リソース削除忘れて料金発生に注意。
  • 頻繁にアップデートされている点、素晴らしい。
  • 模擬演習が3回分付いているが前述の2.Udemy問題集(6回分)よりは易しめ。

5.公式の問題にトライ

AWS認定 公式の模擬試験(20問分)

下記の記事の通りに進めると受講出来ました。試験日1週間前に挑戦で正答率70%でした。
https://dev.classmethod.jp/articles/new-aws-official-practice-questions/

AWS認定 サンプル問題のPDF(10問分) 解説動画

公式にあるサンプル問題を丁寧に解説してくれている動画を発見したのでおすすめです。
解説をしてくださるのはAWSのプリセールスを担当していらっしゃる宮澤さんという方です。宮澤さん、人間味があって楽しく視聴できました。(笑)
また、選択肢を絞る思考回路を言語化してくださる点は、なるほど、こんな風に考えていくんだなと大変参考になりました。
この動画は比較的勉強の序盤で視聴する方がよさそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=9Geur8bGbX8&list=PLCRz5JqTKzfmKw4uqgUOMXFx1O_SPcbwk&index=2

受験

あらかじめ受験予約

試験日を先に2か月後くらいに予約し、そこに向けて集中していく形で進めました。
自分の場合、合格できるようになってからの予約にしてしまうと、気持ちがなかなか入らないままダラダラと勉強してしまうと思ったためです。
短期集中型で合格できたので、自分には合っていました。

試験中思ったこと

  • 模擬試験とレベル感は同じくらい。
  • まるっきり聞いたことないサービス名は出てこない。
  • 難しいと感じた問題もある。
    • 65問中、15問は採点に反映されないため、きっとその問題だと思い込み気を落とさないようにした。
  • 急に簡単な問題が来てキョトンってなる。
    • ここは確実に点を取る意識で解く。
  • 画面に表示されている文字が大きくて読みにくい。(会場や端末による?)

反省点

個人的に、AWS WAF, Shild, Guard Dutyあたりの勉強が足りていなかったなぁと思いました・・!
公式試験ガイドにはしっかり出題範囲としてこれらのサービス名が記載されています。

教材に頼りきりにならず、試験ガイドから出題サービスを自分の目で確かめておくことが大事だと思いました。
ある程度対策できたかなというタイミングで、試験ガイドの出題サービス一覧を再確認して対策範囲として問題が無いか振り返ると良いと思います。

結果

AWS SAAの受験・合格をどう活かすか

社内ではオンプレからAWS移行させているものがあったり、既にAWSで稼働中のアプリケーションがある状況です。
また、現在EC2で稼働しているアプリケーションをサーバーレス化していく動きが出てきそうな気配があります。その際には、早速今回学んだLambda, API Gateway, SQS, SNS, ECS, Beanstalkあたりの知識を活かして設計や提案をすることが出来そうです。

試験前のことですが、無駄に高性能に稼働しているリソースを発見し、修正してコスト削減に寄与することが出来ました。
「コスト削減できないかな?」という思考に至れたのは、SAAの勉強をしたお陰だと思います。

さいごに

試験のために付け焼刃的な知識になってしまっている部分もあるのは事実なので
実際にリソース触ってみて、各サービス理解を深めていきたいと思っています。

ここまで長文読んでくださった方、ありがとうございました!!

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