Ethereumのテストネットワーク
はじめに
対象とする読者
Ethereumの初学者。
MetaMaskが何かを知っている方。
記事で説明する事
この記事では、EthereumのテストネットとEtherの取得方法について簡単に解説します。
簡易的な理解を目的としますので、細かい違いについては触れません。
Ethereumのテストネットとは?
Ethrerumと聞くと、暗号通貨としてBitcoin等と取引されているEtherが真っ先に思い浮かぶと思います。このEtherが管理されてるP2Pネットワークのことをメインネットと呼びます。
これに対し、スマートコントラクトや送金等の動作テストを目的としたテスト用のネットワークが用意されています。これをテストネットと呼びます。メインネット同様にアクセスして使用する事ができます。
メインネットでもテストネットでも、ネットワーク上で操作を行うにはEtherが必要になります。テストネットのEtherは無償で取得することができるので、これらのテストをするのに便利に活用することができます。
テストネット一覧
複数のテストネットが提供されています。
Etherの入手方法と、コンセンサスアルゴリズムに違いがあります。
その他の差異についてはこの記事では触れません。
できる事は基本的に同じです。はじめに触れてみるのにはRopsetenがわかりやすいと思います。
Ropsten
コンセンサスアルゴリズムにPoWが採用されています。
PoWはメインネットと同じなので、メインネットに近い環境になります。
Faucetページにアカウントのアドレスを投稿することでEtherを取得することができます。
Kovan
コンセンサスアルゴリズムにはPoAが採用されています。
GITTERというサイトにアカウントのアドレスを通知することでEtherを取得することができます。
Rinkeby
コンセンサスアルゴリズムにはPoAが採用されています。
テスト用Etherの取得には、twitterやFacebookアカウントが必要です。
Goerli
コンセンサスアルゴリズムにはPoAが採用されています。
Faucetページにアカウントのアドレスを投稿することでEtherを取得することができます。
テスト用Etherの取得
テストFaucet
Faucet(ファウセット)は「蛇口」という意味です。Faucetという単語は、サンプルプログラムでもよく使われます。テスト用EtherはFaucetから取得します。
下記はMetaMaskでRopstenに接続した状態で、入金ボタンを押したときの画像です。"Etherを取得する"をクリックすると、テストネットワークページに応じたリンク先のページを開きます。
RopstenのEther取得
MetaMaskから"Etherを取得する"をクリックすると下記のページに飛びます。
userに自分のアカウントのアドレスが表示されている事を確認し、1,10,100etherのボタンをクリックすると、クリックした金額のetherがFaucetから送金されてきます。自分のアドレスが表示されていない場合はMataMaskの画面を表示し、サイトへの接続確認を促す内容が表示されていないかを確認してください。
KovanのEther取得
KovanでEtherを取得するには、GITTERというサイトで自分のアカウントのアドレスを投稿します。正常に完了すると5Etehrが送られてきます。
RinkebyのEther取得
最初に自分のアカウントのアドレスをFacebookかtwitterで投稿します。そのページのアドレスを下記のサイトに入力するとEtherが取得できます。
Etherの量は、Give me Etherをクリックする際に選択できます。
GoerliのEther取得
MetaMaskから"Etherを取得する"をクリックすると下記のページに飛びます。
自分のアカウントのアドレスを入力し、Requestボタンをクリックすると0.05Ehterが送られてきます。
まとめ
Ethereumの主要なテストネットワークについてまとめました。
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