Findy Team +の新機能「オンボーディングレポート機能」が良機能だから紹介したい
こんにちは!Recustomer株式会社でEMをしております、Tatsukiです。
私たちRecustomer株式会社ではFindy Team +を導入し、日々のPull Request(以下、PR)作成数やデプロイ頻度など開発生産性を可視化しています。
それらのメトリクスを基に高い開発生産性を実現した結果、Findy Team + Award 2024のOrganization Award Small Divisionを受賞いたしました。
活用しているFindy Team +にオンボーディングレポート機能が公開されました。この機能は開発生産性改善を目指す方にとって、GitHub Copilotがコードのヒントを提供してくれるように、日々私たちに生産性の改善のヒントを提供してくれるサポーターのような役割が期待できます。
特に日々多忙で、可視化したメトリクスの分析が難しいような方にとっては非常に有意義なツールとなりうるかと考えます。
私は最近この機能がお気に入りで、将来性にも非常に期待している機能になります。
本記事については、前提としてFindy Team +を利用していての課題を記載させていただき、その後にお気に入りのオンボーディングレポートの機能説明と解決できる課題、これから期待する機能について私の意見を交えながらご紹介いたします!
Findy Team +で感じていた課題
Findy Team +はFour keysをはじめ、PRの作成数や1stレビューまでの時間など、可視化が難しいエンジニアのパフォーマンスを可視化・モニタリングすることで、日々の開発生産性の向上のヒントを得ることができるサービスです。
また、それぞれのメトリクスについては、他社との相対的な評価がバッジという形式でわかりやすく表現されているため、自分たちの課題や開発フローのボトルネックがどこにあるか非常にわかりやすくなっています。
導入してからの課題として感じていることは、様々なメトリクスから、課題を発見するのは自分たちでやる必要があることでした。当たり前のことのように聞こえるかもしれませんが、私たちのような小さい組織では日々のプロダクト開発を高いスピード感を持って取り組んでいく必要があります。そのような多忙の中で複数のメトリクスを常に監視し、異常に気づきアクションに繋げることは想像以上に工数がかかることがわかりました。
オンボーディングレポートとは?
オンボーディングレポート機能とは、過去3ヶ月分の自分たちの可視化されている様々なメトリクスの中から、改善することで特に伸び代の大きいスタッツをAIが分析し紹介してくれる機能です。
この機能の素晴らしい部分は、改善することで得られる効果と改善するアクションのヒントまで提供してくれることです。
例えば、私たちのレポートを一部公開します。
このレポートでは、私たちのPRの変更行数について、改善の余地があるとの記載があります。PRのサイズは小さい方が良いという共通認識があると思いますが、それに対するTeam +側の具体的な改善効果が記載されているため、チーム内でこのメトリクスを改善することで、「チーム全体にこのような改善効果が見られるんだ!」という共通認識を持つことができます。
また、改善アクションの例も提示されています。提示されているアクションをこのメトリクスを改善する時の叩きとして議論を進めるが個人的には良いかと思います。提示されたアクションをそのまま実行するのではなく、チーム内で議論するきっかけになれば、よりチームにあったアクションが見つかるだけではなくチーム全体の学習となり、よりチームに還元できるものであると考えます。
また、非常に細かい部分ですが、右下に詳細データを確認するための画面に遷移できるボタンが設置されていることも嬉しいです。アウトラインをオンボーディングレポートで確認し、詳細な議論を行いたい際には画面をスムーズに切り替えることができるのは、議論の円滑化にプラスに働きます。例えば、私たちのレポートの場合でしたら、具体的にどのPRがファイル変更数が大きかったのか、そこから見つけられる特徴は何かという議論に繋がります。
オンボーディングレポートで解決できる課題
一番は、分析の一部をFindy Team +側が行ってくれることで、分析からアクションを検討する工数を削減できることです。課題の部分で挙げた通り、日々の業務に忙殺されてしまい、折角可視化したメトリクスとじっくり向き合ったり、改善施策の効果計測や新しい課題の発見について十分な時間を確保できない時が多々ありました。
このオンボーディングレポート機能があれば、自分たちの代わりにスコアを分析し改善することで効果が高い数値や改善アクションまで提示してくれるため、工数を削減できます。
また、自分たちのバイアスがない第三者視点からの分析結果であるため、新しい発見や学びにつながることも期待できます。
これから期待する機能
このオンボーディングレポート機能はβ版であるとのことで、まだまだこれからアップデートが入る機能かと思います。私がオンボーディングレポート機能に追加いただいたら嬉しいなというのを箇条書きではありますが、書かせていただきます。
- 過去や他社の傾向から、メトリクスの変化にこのような傾向があるときに、このメトリクスが悪化する可能性があるという傾向分析に近い機能
- 外れ値となるPRがあれば、それを検知してくれ通知する機能
- 1スプリントのレポート発行
- スプリントがどうだったのか、アウトプット数やデプロイ数からレポートを作成してもらい、レトロスペクティブの資料とする
終わりに
この記事では、Findy Team +に追加されたオンボーディングレポート機能について実際の弊社の分析結果も含めながら紹介させていただきました。これからさらに開発生産性が重視される一方で、分析する側にもこれまで以上に知識と時間が要求されます。そのような多忙な方をサポートしてくれ、日々のチーム改善を止めないための助けになる機能となると非常に期待しています。
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