🙌

左手デバイス DOIO KB16の設定

2024/06/07に公開

キーコンフィグ画面

左手デバイス使ってますか?非常に有用なガジェットですが、キーコンフィグなどがめんどくさい印象があるかと思います。ここではアーティストの視点から、

  • 普段使いのWindows操作
  • Photoshop
  • Premiere Pro

に特化したKB16の設定をご紹介します。コスパ最高、カスタマイズ性最高、質感も最高という素晴らしいプロダクトなので気になったら使ってみてはいかがでしょう。

ライト目な記事は下記ブログに。

オフィス改造計画05 - 左手デバイス編 -

対して本ブログでは設定を細かく見ていきます。

レイヤー全体を通して

左上のノブにはレイヤー移動を割り当てています。クリックボタンはシンプルにレイヤー0に移動するのみ。しかしQMKの仕様的にこう実装するしかなかったのかは不明です。ダサい…

ノブ操作

    [
      ["TO(3)", "TO(1)"],
      ["TO(0)", "TO(2)"],
      ["TO(1)", "TO(3)"],
      ["TO(2)", "TO(0)"]
    ]

レイヤー0

レイヤー0
WindowsそのものやWebブラウザなど汎用的なシーンで利用するレイヤーです。

右上のノブにはブラウザのタブ移動、右下の大きいノブにはアプリケーションの移動を割り当てています。

歯抜けが多いキーアサインですが、貧乏性は使い心地を犠牲にします。勇気を持ってブランクを利用しましょう。また同レイヤー内で同じキーアサインも行っていますが、ユースケースとしてグルーピングを行っている結果です。

キー番号 機能 コマンド
11 ブラウザのタブを閉じる Ctrl+W
12 ブラウザのタブを復元する Ctrl+Shift+T
16 Geforce Experience Alt+Z
17 Screen Shot Win+Shift+S
19 デスクトップを表示 Win+D
    [
	"KC_NO",
	"KC_NO",
	"KC_NO",
	"KC_NO",
	"TO(0)",
	"KC_NO",
	"KC_NO",
	"KC_NO",
	"KC_NO",
	"C(KC_W)",
	"C(KC_W)",
	"MACRO(14)",
	"KC_NO",
	"KC_NO",
	"KC_ENT",
	"A(KC_Z)",
	"MACRO(10)",
	"KC_NO",
	"MACRO(9)",
	"KC_NO"
]

レイヤー1

レイヤー1

レイヤー1はPhotoshopに特化したレイヤーです。手描きイラスト系ではないキーコンフィグなのでデザイン作業を行う方は参考になるかもしれません。

また、Photoshop側のアクション・ホットキー変更も合わせて設定していますがそこの説明は割愛します。

右上のノブにはUndo/Redoを、右下の大きいノブにはZoom In/Zoom Outを割り当てています。

ボタンに関しては下記のとおりです。

キー番号 機能 コマンド
1 スクリプトの参照 F1
2 レイヤー名の変更 F2
3 スマートオブジェクトに変換 F8
4 スマートオブジェクトの複製 F9
6 新規ファイル作成 Ctrl+N
7 新規レイヤー作成 Ctrl+ShftN
8 クリッピングマスクを作成 Ctrl+Alt+G
9 レイヤーをグループ化 Ctrl+G
11 ガイド生成アクション Ctrl+F2
12 レイヤーカラーRed Ctrl+F3
13 レイヤーカラーBlue Ctrl+F4
14 レイヤーカラーYellow Ctrl+F5
16 描画色で塗りつぶし Alt+Del
17 背景色で塗りつぶし Ctrl+Del
18 レイヤースタイルをコピー Ctrl+F1
19 レイヤースタイルをペースト Ctrl+Shift+F1
[
	"KC_F1",
	"KC_F2",
	"KC_F8",
	"KC_F9",
	"TO(0)",
	"C(KC_N)",
	"MACRO(1)",
	"MACRO(2)",
	"C(KC_G)",
	"KC_ENT",
	"C(KC_F2)",
	"C(KC_F3)",
	"C(KC_F4)",
	"C(KC_F5)",
	"MACRO(4)",
	"A(KC_DEL)",
	"C(KC_DEL)",
	"C(KC_F1)",
	"MACRO(3)",
	"KC_NO"
]

レイヤー2

レイヤー2

レイヤー2はPremiere Proに特化したキーコンフィグになっています。私は動画編集のプロではありませんが、効率的な環境ができたと思いますのでご参考ください。

右上のノブにはUndo/Redo、そしてクリックにはフルスクリーンを、右下の大きいノブにはタイムラインのZoom In/Zoom Outを割り当て、クリックにはループのトグルをセットしています。

ボタンに関しては下記のとおりです。

キー番号 機能 コマンド
1 再生ヘッドでクリップを選択 D
2 前のクリップを選択 Ctrl+UP
3 次のクリップを選択 Ctrl+Down
4 クリップをマーク(クリップにイン点・アウト点を設定) X
6 1フレーム前に戻る
7 次の編集点へ移動
8 前の編集点に移動
9 1フレーム先に戻る
11 シーケンスまたはクリップ開始位置へ移動 Home
12 シーケンスまたはクリップ終了位置へ移動 End
13 インへ移動 Shift+I
14 アウトへ移動 Shift+O
16 インをマーク I
17 アウトをマーク O
18 インを消去 Ctrl+Shift+I
19 アウトを消去 Ctrl+Shift+O
[
	"KC_D",
	"C(KC_UP)",
	"C(KC_DOWN)",
	"KC_X",
	"TO(0)",
	"KC_LEFT",
	"KC_DOWN",
	"KC_UP",
	"KC_RGHT",
	"KC_SPC",
	"KC_HOME",
	"KC_END",
	"S(KC_I)",
	"S(KC_O)",
	"MACRO(13)",
	"KC_I",
	"KC_O",
	"MACRO(11)",
	"MACRO(12)",
	"KC_NO"
]

レイヤー3

レイヤー3

ご覧の通りブランクレイヤーです。僕のメインツールであるHoudiniはホットキーをほとんど使わないので、どのアプリケーションに割り当てるか考え中です。

UEとかに割り当てようかなー。

設定ファイル

こちらに私の設定ファイルを置いておきます。こちらをロードすれば全く同じ環境になりますので、カスタマイズのたたきに使うなりしてください。

{
  "name": "KB16-01",
  "vendorProductId": 3490715137,
  "macros": [
    "{KC_LCTL,KC_RSFT,KC_Z}",
    "{KC_LCTL,KC_RSFT,KC_LALT,KC_N}",
    "{KC_LCTL,KC_LALT,KC_G}",
    "{KC_LCTL,KC_RSFT,KC_F1}",
    "{KC_LCTL,KC_LALT,KC_0}",
    "{KC_LCTL,KC_LALT,KC_Z}",
    "{KC_LCTL,KC_LALT,KC_TAB}",
    "{KC_LCTL,KC_LALT,KC_LSFT,KC_TAB}",
    "{KC_LCTL,KC_LSFT,KC_TAB}",
    "{KC_LGUI,KC_D}",
    "{KC_LGUI,KC_LSFT,KC_S}",
    "{KC_LCTL,KC_RSFT,KC_I}",
    "{KC_LCTL,KC_RSFT,KC_O}",
    "{KC_LCTL,KC_RSFT,KC_L}",
    "{KC_LCTL,KC_RSFT,KC_T}",
    "{KC_LCTL,KC_RSFT,KC_F}"
  ],
  "layers": [
    [
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "TO(0)",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "C(KC_W)",
      "C(KC_W)",
      "MACRO(14)",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "KC_ENT",
      "A(KC_Z)",
      "MACRO(10)",
      "KC_NO",
      "MACRO(9)",
      "KC_NO"
    ],
    [
      "KC_F1",
      "KC_F2",
      "KC_F8",
      "KC_F9",
      "TO(0)",
      "C(KC_N)",
      "MACRO(1)",
      "MACRO(2)",
      "C(KC_G)",
      "KC_ENT",
      "C(KC_F2)",
      "C(KC_F3)",
      "C(KC_F4)",
      "C(KC_F5)",
      "MACRO(4)",
      "A(KC_DEL)",
      "C(KC_DEL)",
      "C(KC_F1)",
      "MACRO(3)",
      "KC_NO"
    ],
    [
      "KC_D",
      "C(KC_UP)",
      "C(KC_DOWN)",
      "KC_X",
      "TO(0)",
      "KC_LEFT",
      "KC_DOWN",
      "KC_UP",
      "KC_RGHT",
      "MACRO(15)",
      "KC_HOME",
      "KC_END",
      "S(KC_I)",
      "S(KC_O)",
      "MACRO(13)",
      "KC_I",
      "KC_O",
      "MACRO(11)",
      "MACRO(12)",
      "KC_NO"
    ],
    [
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "TO(0)",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "KC_NO",
      "KC_NO"
    ]
  ],
  "encoders": [
    [
      ["TO(3)", "TO(1)"],
      ["TO(0)", "TO(2)"],
      ["TO(1)", "TO(3)"],
      ["TO(2)", "TO(0)"]
    ],
    [
      ["MACRO(8)", "C(KC_TAB)"],
      ["C(KC_Z)", "MACRO(0)"],
      ["C(KC_Z)", "MACRO(0)"],
      ["KC_NO", "KC_NO"]
    ],
    [
      ["MACRO(7)", "MACRO(6)"],
      ["KC_MS_WH_DOWN", "KC_MS_WH_UP"],
      ["KC_MINS", "KC_EQL"],
      ["KC_NO", "KC_NO"]
    ]
  ]
}

まとめ

キーコンフィグツールであるViaやQMKフレームワークは正直使いやすいとは言えませんし、マクロの作成上限とかあるのも理屈がわからんのですが、研ぎ澄ませば手に馴染むツールとなることは確実です。

前述の通りKB16は非常に質の良いプロダクトなので、道具箱に加えてはいかがでしょうか。

Discussion