🈯
【Rails】指定したテーブルの主キーのシーケンスをリセットする
はじめに
テーブルからすべてのデータを削除した後にデータを再挿入する際、新たに挿入されるデータのIDは以前削除されたレコードのIDの最大値に続く数値から付与されます。その場合はテーブルのシーケンスがリセットされず、IDが1(または設定された最小の値)から開始されることはありません。結果、新しく追加されたレコードのIDが飛び飛びの値になったり、予期しない大きな数値になったりする可能性があります。
そのような状況を防ぐために指定したテーブルの主キーのシーケンスをリセットする方法の紹介です。
reset_pk_sequence!
の使用
reset_pk_sequence!
は、指定したテーブルの主キー(ID)のシーケンス(自動増分)をリセットするメソッドです。このメソッドは、PostgreSQLデータベースのシーケンス値のリセットに有用です。挙動としては、該当テーブルの最大IDを取得し、次に挿入されるレコードのIDとして設定します。
使用例
このメソッドは主に以下のようなシチュエーションで利用されます:
- テーブルの全データを削除または再作成した場合:
この場合は、全てのレコードを削除し、新しいデータを挿入する際に、IDが連続した数値となるようにするために使われます。具体的な操作は次の通りです。
Hoge.delete_all
ActiveRecord::Base.connection.reset_pk_sequence!(Hoge.table_name)
- テーブルのデータを手動で操作した場合:
データベースのレコードを手動で追加、削除した場合や、大量のデータを一度にインポートした場合など、IDのシーケンスが連続的でなくなったときに使われます。
ActiveRecord::Base.connection.reset_pk_sequence!(Hoge.table_name)
注意点
このメソッドは現在のテーブルの中で最大のIDに基づいてシーケンスをリセットします。したがって、以前のIDが再利用されることはありません。そのため、あるIDが特定のレコードを一意的に識別することが重要な場合(例えば、外部アプリケーションがIDによってレコードを参照している場合など)は、シーケンスのリセットは慎重に行いましょう。
参考
Discussion