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Tailscale + Claude Code でスマホからVibe Codingする

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はじめに

Tailscale による VPN を活用して、外出先からスマホでVibe Codingができるまでの手順を示す。

以下の環境を前提としているので、macOS, iOS を利用している人は適宜読み替えてほしい。

Windows 11 + WSL, Android (Pixel 9 Pro)

Tailscaleのセットアップ

アカウント登録

https://login.tailscale.com/start から任意のアカウントを連携してサインインする。

料金プラン等は Compare All Tailscale Plans を参照してほしいが、一般的な個人利用の範囲であれば無料で利用することができる。

クライアントのセットアップ

https://tailscale.com/download から、利用したい環境に合わせたクライアントをダウンロードしセットアップを完了させる。

注意点は以下

  • 今回の用途 (外出先からスマホでVibe Codingしたい) の場合、自宅に置いておくPC (実際にClaude Codeを動作させるPC) とスマートフォン側の両方でセットアップを完了させること
  • PC側がWindowsで、かつWSL上でClaude Codeを実行する場合、WSL側にTailscaleをインストールすること
    • 厳密には、外部からWSLと疎通できるよう適切なネットワーク設定を行えばWindowsホスト側にTailscaleをインストールしてもよいが、手っ取り早いのでWSL側にインストールすることを推奨する

うまく設定ができていれば、https://login.tailscale.com/admin/machines にアクセスすると接続されている端末の一覧が表示される。

スマホからSSHできるようにする

ターミナルエミュレータの設定

Android向けのターミナルエミュレータはいくつか存在するが、これ以上はTermuxというアプリを使うことを前提として話を進める。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.termux&pcampaignid=web_share

初期状態では最低限のアプリケーションしかインストールされていないので、以下のコマンドを実行しOpenSSHをインストールする。

$ pkg install openssh

また、SSHの鍵を生成し、公開鍵の中身を控えておく。

$ ssh-keygen -t ed25519
$ cat .ssh/id_ed25519.pub
# 内容をメモっておく

PC側の設定

ここからは通常のSSHの設定とほぼ変わらないので、知識がある人は適宜読み飛ばしてほしい。

SSH鍵の登録

↑で生成した公開鍵を、~/.ssh/authorized_keys に書き込む。

ホスト名/IPを控えておく

https://login.tailscale.com/admin/machines を参照し、PC側のホスト名またはIPアドレスを控えておく。
スマホ側からはこれをつかってアクセスすることになる。

スマホからSSHする

ここまで無事に設定が完了したら、スマホ側のTermuxからPCに向けてSSH接続を行う。

ssh {WSLのアカウント名}@{Tailscaleのホスト名 or IPアドレス}

接続が完了し、Claude Codeが起動すれば、晴れて外出先からVibe Codingが可能になる。

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