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副業の技術:エンジニア・デザイナー編

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筆者の職能は主にWebサービスのデザイン、エンジニアリング業務ですが、それをそのまま副業に活かしてます。振り返ってここ1年、副業の機会を多くもらっているので、「そういえば副業をするにあたって何を考えて、どんな資料をまとめてるんだっけ?」を、ナレッジ共有の意味を込めてドキュメント化してみました。


対象読者

  • これから副業を始めてみたいと考えてる開発・制作関係の方
  • そもそも副業の肌感がわからない方

何故副業をやるのか?

まず何事もそうですが、副業を受ける上でも目的、または目標を持ってみましょう。例を挙げてみると、以下のようなことでしょうか。

  • 本職で携われない技術分野を磨きたい
  • お試しで携わって、気に入ったら転職したい
  • 直近まとまったお金が欲しい
  • etc..

「何故やるか」を明確にすることで、具体的にどうアクションするべきかをハッキリさせます。また、目的に沿っている仕事かどうかを判断するための材料にもできます。

キャリアを棚卸してみよう

通常の転職活動と同じですが、副業でもキャリアの棚卸し、自己PRの資料を作ることは重要です。
といっても、本格的な転職と比べると、経歴書や実績のドキュメントはそれほど多くなくて良いケースが多いです。これは一度採用すると雇用の見直しがし難い正社員採用と比べカジュアルに採用が可能...などの背景もあるかと思います。

とはいえ、当然何も資料がない状態で判断されることはまずないので、最低限資料は用意しておきましょう。

  • 職務経歴書
  • ポートフォリオ
  • Githubなど、実績がわかるSNSサービス

筆者の場合、常に見せられるオープンなドキュメントとして、職務経歴書とポートフォリオを用意し、メンテナンスを定期的に行っています。

どの程度の時間を使うか決めよう

副業で一番難しいのが、稼働時間の擦り合わせです。金額の摺り合わせ以前に、ここが擦り合わずに失注することが多いです。

準委任契約のお仕事

納品することを契約のゴールにせず、中長期的に自社サービスの開発、カイゼンなどに携わる仕事のことを指します。
稼働時間ベースの仕事では、月にどの程度時間が割けるかの確認が入ります。準委任契約では、多くのリソースを求められる傾向が強いので、プライベートや勉強時間にどれだけ時間を割くかを考えた上で、一ヶ月に使える時間の目安を決めておくとよいでしょう。
筆者の場合、すべての副業案件を合わせて月最大30-40時間の稼働を目安にしています。

家庭の事情など、自分のワークライフバランスを考えた働き方の意識が必要です。中長期的に関わっていきたい仕事の場合、無理に稼働時間を増やしても最初の数ヶ月は成り立つかもしれませんが、中長期的にやってみると崩壊してしまうこともあります。

準委任契約のケースで大切なのは、「どの程度の時間や価値を勤め先に提供できるか?」の擦り合わせと、お互いの納得度形成です。
副業はその特性上、稼働時間やアウトプットはどうやっても一定になりません。そのことを正直に伝え、合意を取って関係をアップデートし続けることが、長く続ける上でのコツとなります。

請負契約のお仕事

携わる制作物の「納品」を前提とした契約です。期間は案件によりますが、1ヶ月〜半年程度で終わるケースが多いです。納品する対象によって稼働時間や見積もりが変動します。

短期的な仕事で最も重視するのは、初回の見積もりと、その後の関係性をどうするかです。 クライアントとの関係性によりますが、案件がスタートした後に稼働時間や見積もりを訂正することが準委任契約よりも難しいパターンがあります。そのため、事前に予測した作業工数が重要になってきます。

また、請負案件は次の案件相談が来る可能性もあるため、クライアントと今後どのような関係性を築きたいのかも重要です。クオリティやホスピタリティを高めに維持して、安定して案件を引き受けられるようにするのか、(個人的にはあまりお勧めしませんが)長期的に付き合うことを考えてある程度ディスカウントするのか...など。

何が「価値」かは人や会社によって様々です。お互いに合意できるような案件にするため、まずは期待値調整してみましょう。

価格相場を知ろう

通常の採用活動と同じく、どの程度欲しいか・どのぐらい貰えるかのイメージを持つことは重要です。契約形態次第なところではありますが、例えば準委任契約の場合、稼働時間分の費用請求となるケースがほとんどです。
ちなみに時給換算の相場観としては、以下のようなデータが参考になります。


出典:IT企業の4割が副業人材を活用? 報酬の相場や求めるスキルは

実際、いくつかの副業サイトを見た上での判断ですが、2021年8月現在だと、デザイナー・エンジニアの相場としては、おおよそ3,000〜4,000円前後が主流のようです。

筆者の場合、相場を加味しつつ中長期的に関われる案件では、それまでのアウトプットの質・量、貢献度を材料にして、定期的に賃金交渉を持ちかけるようにしています。

仕事の探し方を知ろう

営業資料の準備と稼働方針が決定したら、いよいよ仕事を得るために行動します。この項目では、実際に筆者が仕事を受注できた方法、サービスをピックアップして紹介します。

副業に特化した採用サービス

Offers

https://offers.jp/

副業紹介サービスの草分け的な存在です。登録するだけでオファーが来るというのが特徴で、活動の敷居が低いサービスです。実際に待ってるだけでオファーや仕事をもらう事ができました。現在は待つだけでなく、自分から案件を探せるようになっています。

シューマツワーカー

https://shuuumatu-worker.jp/

いわゆる人材紹介型の副業紹介サービスです。直接契約でなく、間に入って仕事の紹介やマネージメント業務をしてくれます(仲介手数料が発生するため、価格は相場と比べると若干安めとなります)。副業の経験が全くない、仕事を貰えるネットワークがあまりない場合は検討してみても良いと思います。

その他

(筆者のケースでは)契約に至りませんでしたが、他にもいくつものサービスがあります。案件の獲得チャンスを多くしたいのであれば、複数のサービスに登録し、案件獲得の機会を多く持つと良いでしょう。

SNS

どれも有名なので説明は割愛しますが、募集されている案件の情報収集ができて、直接営業のアプローチもとれる万能なサービスです。
営業の仕方も工夫次第でさまざまです。例えば筆者の場合、よくフルタイム採用を前提としたスカウトDMが届きますが、興味がある仕事だと思ったら、副業で携わることは可能かどうか、逆質問をしてみたり...といった手法を取っています。

リファラル紹介、知人・友人経由

業界だとなんだかんだで一番のこのパターンが多いのではないでしょうか。信頼関係がある程度あり、バックグラウンドを把握できた上で紹介されるので、受注見込みが高いルートです。
欠点を挙げるなら、このルートは完全にタイミング次第で、狙った時期にできないぐらいでしょうか。長い目で見て話を聞いたり、きっかけを作っていくと良いと思います。

実際に契約となって働き始めたら...

仕事が始まったら期待値を合わせつつ、コンスタントに価値を発揮していく必要があります。といっても副業はフルタイムではないため、正社員と同じように働くことは不可能です。そのため、フルタイム以上に進め方や成果物に対してすり合わせを行なう必要があります。自分のケースでは、以下の4つを意識して副業に取り組んでいます。

  1. 副業が始まった初期は、関係性の醸成のために特に密に情報共有する
  2. 1on1などを通して、フィードバックを貰えるタイミングを定期的に持ってもらう
  3. 稼働時間は正直に伝える
  4. 稼働中の思考や疑問点をできるだけオープンに伝える
  5. できること・できないことを伝える

終わりに

昨今の情勢を見ていると、エンジニアやデザイナーの採用需要が非常に高いため、供給が追いついていないが故に、カジュアルに採用が行える副業案件が増えているようです。


出典:経済産業省「IT人材白書2020」
需要の伸びを2〜5%と仮定した中位シナリオの場合、2021年時点で約31万人、2030年時点で約45万人の人手不足と予測している

働き方が多様化した現在、複数の企業に関わってパラレルに働くという、従来選択しにくかった働き方が手の届くところにあります。このナレッジがそんな選択肢を後押しできたら幸いです。

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