来春OSS化予定!WebGIS「Re:Earth」の機能を紹介する
株式会社ユーカリヤの田村です。FOSS4G Advent Calendar 2020の18日目の記事を投稿します。
ノーコードでCesium上にデータの可視化ができる「Re:Earth」リリース!
Re:Earthは、ノーコードでCesium上にデータの描画や機能の追加ができるWebアプリケーションです。
日本語公式サイト:https://reearth.io/jp
2020年11月8日に開催されたFOSS4G 2020 Japanにて、Cesiumをノーコードで使用できるWebアプリケーション「Re:Earth」を商用サービスとして公開しました。以下は、その時の資料です。
また、Re:Earthは、来春までにオープンソースとして公開される予定です。
今日は、Re:EarthのOSS化に向けて、多くの人に興味を持ってもらいたく、Re:Earthのできること、今後の開発予定を紹介したいと思います。
現在、Re:Earthはこんなことができる
現在、Re:Earthに実装されている機能を紹介します。
1.マーカーをたてる
地球儀上にポイントマーカーを追加し、ラベルの追加やサイズ・色の変更ができます。
ポイントマーカー
ポイントマーカーのアイコンには、写真を適用できます。
2.インフォボックスにテキストや写真、動画の追加
マーカーにインフォボックスを追加し、テキスト・画像・動画・表・地図の情報を付与できます。
3.フォトオーバーレイ
フォトオーバーレイは、写真や画像をより印象的に見せることができます。「写真、超カッコ良い」ってなります。
(フォトオーバーレイの設定中)
(フォトオーバーレイの動き)
4.ストーリーテリング
資料に表示順を持たせ、まるで物語を読むように、閲覧者に資料を体感してもらうことができます。
5.背景地図の変更
背景地図は、衛星画像やデザインされた各種地図に変更できます。
6.公開設定
完成したデジタルアースをWebに公開することができます。公開範囲設定や独自ドメインの設定など、公開方法を選べます。
7.その他
①メニューボタン
地球儀上に、メニューボタンを追加できます。
②一括でデータを追加
データベースの接続もしくは、CSVのアップロードにより、一括でデータを追加できます。
③作成したデータをエクスポート
Re:Earthで作成したデータを、KML・CZML・GeoJSON・ESRI Shapefile形式でエクスポートできます。これにより、作成したデータをCesium以外のプラットフォームでも活用できます。
今後、Re:Earthはこんなことができるようになりたい
- 様々なデータベースとの連携
- Cesium以外の地図・地球儀ライブラリへの対応(Leafletなど)
- 統計データを扱い、空間演算
- プラグインシステムによって機能拡張するためのAPI開発
- タイムラインなどの時系列データの表示
- ジオコーディング・住所検索
- 3Dデータの表示
- AR・VR対応
- 印刷対応
- キーボードショートカット
- 他言語対応
これらを開発するのに、どれだけ時間がかかるだろう...と思いつつ、がんばります!
OSS化に向けた開発者による機能拡張
- Re:Earthを自由に、より多くの人に使ってもらいたい。
- 子供から大人まで、国や地域を超えて誰でも簡単に、デジタルアースでデータを可視化できる状態をつくりたい。
- Re:EarthOSSコミュニティの皆さんと共に開発を行うことにより、自分たちの想像できる未来の、さらにもう一歩先を走るようなサービスとして育てていきたい。
これらの考えのもと、より多くの人と関わりあえるよう、Re:EarthをOSS化します。
そのために現在、以下の準備を進めています。
- ドキュメント整備
- OSSのライセンス検討
- Re:Earth開発におけるルール検討
来春、こちらのGithubオーガナイゼーションにて公開予定です。
また今後、情報をアップデートしていきます。
日本語公式サイト:https://reearth.io/jp
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