初ハッカソンの実践知: 手を動かし続ける3つの仕掛け
こんにちは、ファインディでエンジニアとして働いているそんちょ@sontixyouです。
この記事は、ファインディエンジニア Advent Calendar 2025の3日目の記事です。
先日、「開発組織のぷち改善ハッカソン! ~AI使ってちっちゃなカイゼンにとりくもう~」 へ参加しました。
参加するきっかけ
今までハッカソンに参加したことがなく、ハッカソンにチームで一度参加してみたかったからです。
参加準備
今回のハッカソンは単日開催でチーム戦です。
自分でチームメンバーを集めて、参加したいと考えたため、チームメンバーを集めるところから始めました。
チームメンバーとして声をかけたい条件は次のものにしていました。
- 今まで会話をしたことあるが、仕事やプライベートで一緒にプロダクト開発をしたことがない
- 臨機応変に実装や作りたいものを切り替えられる
この条件にした理由は2つあります。
1つ目は、一緒に作業したことがないメンバーと組むことで新しい観点やアイデアを取り入れたプロダクト開発ができると思ったからです。
2つ目は、制限時間内での完成を目指すために、途中で実装方法を大きく変える可能性があるため、臨機応変に対応できることが重要だと考えているためです。
さっそく仲間集めをすることにしました。
5人くらいに声を掛けて、次の2人とチームを組むことができました。
1人目はファインディで働いている甲斐さんがジョイン確定の瞬間です。

2人目はファインディで働いている中嶋さん。ジョイン確定の瞬間です。

作るものを決める
ハッカソンの前日に3人で何を作るのかを決めました。
この時点では、いくつかあったアイデアから次のものを選択しました。
タスク進捗自動更新
開発着手から終了までのissueのステータス更新を自動でやりたいと考えていました。
当時考えていた困りごと
- 開発する時、タスクのステータス更新を忘れることをやめたい
- JiraやGitHub Projectのissueをステータス更新を怠ると、チームメンバーへ進捗共有ができず、進捗確認するコミュニケーションを都度取る必要が出てくる
どう作る?
開発着手から終了までのissueのステータス更新を自動でやりたいため、当初はMCPサーバーを作ることを考えていました。
- MCPサーバーを構築予定
- 言語: TypeScript
- ローカルでMCPサーバーを動かす想定
- GitHubとJiraのMCPと組み合わせて、使う可能性あり
- プロダクト名前候補
- Tasup(task-status-updater)
ハッカソン当日
制限時間で最後まで手を動かし続けるために、自分の中では次の3つのことを意識しました。
チーム内での認識を合わせる
最低限ここまで作るぞ!というゴールをチーム内で認識合わせしました。
これをやることで、チーム内で集中して開発していくことが狙いでした。
進捗確認会を設ける
午前と午後に1度ずつ進捗確認として、どこまで実装できて、なにをやらないのかを決めました。
また、Slackで予約投稿をタイマー代わりとして運用しました。
例えば、進捗確認する時刻やコードフリーズする時刻になったら、予約投稿されるようにしました。それによって、進捗確認会を確実に行い、プロダクトの方向性をすり合わせしつづけることで無駄なく開発するようにしていました。
ドッグフーディングする
自分たちで開発しながら、作ったものを徹底的に使いこみ、改善点や不具合をissueへまとめていました。
そして、作成したissueを対応できるメンバーが実装を進めるようにしていました。
ただし、途中で実装が上手くいかない場合、いつでも相談OKスタイル
完成したもの
TasupというClaude Codeのslash commandを作成しました。
このslash commandはGitHubとJiraのissueステータスをリアルタイムに更新するものです。
Tasupについて気になる方はOSSで公開しているため、次のリンクから参照してください。
Tasupを実装するにあたって、とても良かったアクションがあります。
PoCを開始早々に作った
Claude Codeとspec-kitを組み合わせて、ハッカソン開始から20分でPoCを作りました。
そして、PoCを動かしたときに、Claude Codeのslash commandsで十分なものを作れると気づけました。
私たちが最初に計画していたMCPサーバーが不要でだったため、MCPサーバーを作ることをやめて、開発工数を削ることができました。
おわりに
今回ハッカソンに初めて参加しましたが、最後まで集中してプロダクト開発を出来たことはとても楽しかったです!
制限時間内での完成を目指すために、進捗確認会やドッグフーディングなど、仕事でも活かせる経験ができたため、とても満足です。
また、組んだことがないメンバーとどこまで開発できるかのスリルを感じながら、プロダクトを開発できたことはとてもいい思い出になりました。
最後に、一緒に開発してくれた甲斐さんと中嶋さん とてもありがとうございます!ナイスチームでした!!
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