LinuC2受験記録
LinuC2に合格したので、その受験記録を残しておこうと思う。
なお昔社内ブログに書いていた内容を移植したので、内容は若干古目のものになっている。
試験概要
あまり受けたことのある人もいないと思うので、試験概要からお話ししたい。
試験はLPICというLinux資格の日本版であり、LinuC1, 2, 3の三段階がある。今回受けたのは真ん中のLinuC2。
内容としてはLinuxと周辺OSSの使い方にフォーカスしたもので、Linuxの仕組みが学べるわけではない。
過去問が多く試験自体の難易度は低いが、ネットワークやセキュリティ、Linuxの仕組みを知らないと
本当に丸暗記で終わってしまい全く楽しくないので、多少他の勉強もしてから受けるといいだろう。
試験の仕組み
LinuC1の有効な資格を保有した上でLinuC201, 202二つの試験に合格することでLinuC2資格が取得可能。
受験料はそれぞれ16,500円なので、最低でも33,000円かかる。
なおLinuC1も101,102の試験両方に受かる必要があり、有効期間は5年。
つまりLinuC1も入れたら合計66,000円。報奨金がなかったら絶対受けない。
LinuC3を取得する場合は300,303,304のどれかに受かればいいらしい。
ちなみに合格点は 480 / 800と、ハードルは結構低い。
実務経験
仕事でLinuxを扱うことはあまりない。
個人でUbuntu Desktopを使ったりOS自作演習をする程度。
試験の所感
簡単。過去問をそのまま出しているケースも多く、受験料に対してやる気が一切感じられない。
201試験はLinuxの起動の仕組みやsystemdについてなど、それなりに面白い内容があった。
202の方はLinux周りのOSS(OpenLDAP、OpenVPN etc)の使い方の話であり、正直あまり興味がなかった。
途中DNSやPAM認証など盛り上がりがあったが、それ以外は楽しくない。おすすめ度は星1。
学習内容
受かるだけならLinuCレベル2 問題集を一冊やれば十分。本気でやれば多分二日で受かる。
ただそれだとつまらないので、面白い関連書籍を並べておきたい。
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Linuxのしくみ
図解が多く非常にわかりやすい。Linuxのしくみをこの本で理解した上でLinuCに挑むとスムーズに理解が進む。 -
ふつうのLinuxプログラミング
Linuxのシステムコールやファイルディスクリプタなどの仕組みについて学べる本。
上記書籍で大まかな構造を把握し、その中身をこちらで読んでいくと理解が進みやすいだろう。 -
TCP/IPネットワーク入門
LinuxでTCP/IPを扱う本。ネットワークとそれを扱うコマンドの使い方が実感を持って学べる良本。
本が薄くサクッと終わらせられるのもいいポイント。
他にはネットワーク関連を知っているとわかりやすいだろうか。
そちらも色々と興味深い書籍はあるが、Linuxから離れすぎるのでこのぐらいにしておきたい。
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