Claude Codeの週次制限が厳しすぎるので、GLMを使ってみた話
AI開発支援ツールの進化によって、
エンジニアの作業スタイルはここ数年で大きく変わりました。
中でもClaude Codeは、自然なコード生成や設計支援で高く評価され、
多くの開発者にとって欠かせない存在となっていました。
しかし2025年10月現在、Claude Codeに週単位の利用制限の影響が本格化し、
「思うように使えない」という声が急速に広がりました。
本記事では、その制限をきっかけに私が試してみた
Zhipu AI製の大規模言語モデル「GLM」について、
短期間使ってみて感じた印象や使用感をまとめています。
「Claude Codeの環境をそのままに、制限のストレスを減らしたい」
そんな人にとって、GLMがどのような選択肢になり得るのかを紹介します。
1. はじめに:Claude Codeの制限に直面して
2025年10月現在、AnthropicのClaude Codeを使う開発者の間で、
「週次制限が厳しすぎて作業にならない」という声が相次いでいます。
Claude Codeは、コーディングや仕様書作成、ドキュメント生成など、
開発フロー全体を一気に効率化できる優れたツールでした。
私自身も、本業のコーディング、副業の個人開発、SNS向けのコンテンツ制作まで、
ほぼすべてをClaude Codeに頼っていました。
しかし、2025年9月30日頃から週次レート制限が本格的に適用され、
翌10月1日には「もう使えなくなった」という報告がX(旧Twitter)やRedditに殺到。
Anthropicは10月2日に「一度リセットを実施した」と発表しましたが、
制限そのものは続行され、利用者の不満は収まりませんでした
それまでの「5時間リセット制」に加え、週単位の上限が導入されたことで、
実質的に使える時間はおよそ1週間あたり10~15時間程度まで圧縮。
※使い方にもよりますが。
これは仕事にも副業にも支障が出るレベルでした。
「もう少し自由に使える代替AIはないか?」
そう思い、私はClaude Codeの代わりになる別モデルを探しました。
そこで見つけたのが、中国のZhipu AIが開発する大規模言語モデル、GLMです。
2. GLMとは?:Claudeの代わりに使えるAIモデル
GLM(ジーエルエム)は、中国のAI企業 Zhipu AI(智谱AI) が開発する
大規模言語モデル(LLM)シリーズです。
最新モデルである GLM-4.6 は、
Claude Sonnet 4とほぼ同等の性能を持つと報じられています
※コーディング分野ではSonnet 4.5にやや劣るとの事
【出典:MarkTechPost, 2025/9/30】。
GLMの特徴をざっくり言うと
- Claude Codeでそのまま動かせる(同じUIや設定で利用可能)
- 週次制限がない(5時間ごとのリセットはあるが、週で止まらない)
-
価格が安い(キャンペーン中なら月3〜6ドルほど)
※GLMコーディングプランの話です。
つまり、「Claude Codeの制限に悩む人が、そのまま移行・併用できる」AIモデルです。
実際に触ってみても、操作感も品質も驚くほど違和感がありませんでした。
【料金プラン】
GLMの魅力は、Claude Codeの環境そのままで動作する互換性です。
Zhipu AIが提供する「Anthropic API互換エンドポイント」を設定すれば、
カスタムコマンドや設定ファイル(claude.md等)をそのまま利用可能。
面倒な設定変更もなく、すぐに作業を再開できます。
設定方法も公式にのっているので5分もかけずに設定可能です。
3. GLMを実際に使ってみた感想
Claude Codeの週次制限が始まってから、
まず試してみたのはCodexでした。
ただ、Codexにも週次制限があり、
実装能力や文脈理解の点でも物足りなさを感じました。
生成されるコードの精度や速度もやや不安定で、
メインAIとしての利用は難しいという印象でした。
そこで次に試したのがGLMです。
GLMはClaude Codeと同じ環境上で動作するため、
設定を変えることなく、そのまま使い始められます。
つまり「似ている」わけではなく、
Claude Code上でGLMのモデルを動かしているという形です。
実際に使ってみると、コード補完、リファクタ提案、コメント生成など、
普段の作業をそのまま継続できました。
出力の傾向や挙動はClaude CodeのSonnetモデルと非常に近く、
切り替えても違和感はほとんどありません。
私のような個人開発レベルでは、
性能差を意識する場面はほとんどないといっていいでしょう。
おそらくプロのエンジニアが細かく検証すれば違いは出るかもしれませんが、
日常の開発作業では十分に代替可能です。
4. Claude CodeとGLMをどう併用しているか
現在はGLMを中心に使いながら、週次制限の残り状況を見てClaude Codeを併用しています。
普段のコーディングや設計書の作成、マーケティング用の記事作成などは
すべてGLMで問題なくこなせています。
応答も安定していて、制限を気にせず使えるのは本当に快適です。
この使い方でも特に不便はなく、
完全にGLMへ移行しても支障はないと感じています。
ただ、しばらくは比較のため、両方を並行して利用していく予定です。
一方で、併用スタイルをとるなら、
Claude Code(Opusなど)で仕様書や設計書を作成し、
GLMでコーディングを行うという方法もおすすめです。
Claudeの高性能モデルとGLMの自由度を両立でき、
特にOpusを使えるユーザーには最適な運用パターンだと思います。
5. まとめ:Claude Codeの制限で困っている人はGLMを試す価値あり
2025年10月現在、Claude Codeの週次制限によって
多くのユーザーが作業の中断を余儀なくされました。
そんな中で登場したGLM-4.6は、
現時点で最もスムーズにClaude Codeの代替・併用ができる選択肢のひとつです。
Claude Codeと同じ環境で使え、品質もほぼ同等。
しかも週次制限がないため、「必要なときに使える安心感」があります。
ライトプランなら月3〜6ドルと手頃で、試しやすい点も魅力です。
私自身もGLMをメインに使い始めてから、
制限を気にせず開発・執筆を続けられるようになりました。
今のClaude Codeにストレスを感じているなら、
GLMを一度試してみる価値は間違いなくあります。
併用でも完全移行でも、作業の自由度は確実に広がります。
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