多機能という罠
多機能なソフトとあまり機能のないソフト。
このどちらが優秀なのだろうか。
今回はそんなことを考えてみた。
経緯
今私は、メモを書くソフトを開発している。既存の様々なソフトを触ったが、自分にはあまり合わなかった。自分に合うのがないので自作中である。触ったのはnotion。多機能であったため最初はウキウキして使用していた。
面白いなーと思い使っていたのは覚えている。
しかし、いつからかフェードアウトした。今回メモソフトを開発するにあたって参考にするために久々にnotionを触った。確かに多機能なんだけど、使いにくいなと感じていた。
今回はこの違和感を言語化しましたので以下に書いていく。
便利であるとは
便利とは、自分の中で言語化すると、自分がほしいものがすでにあるような状態を指すのではないかと思う。
そう考えたとき、templeteが充実しているnotionは便利であるといえる。データベースなんて機能もある。しかし、すごく便利なはずなnotionに自分は違和感を感じたのである。それはなぜなのだろうか。
代償
「 便利 」を私は、自分がほしいものがあると定義した。
便利なものがあるとわかっているけど、それがわからない場合、人は便利なものを探し始める。
何を書くにしてもこれ便利にならないかななんて考える。ここはもしかしたらこんな機能でいいかんじになるかもなんて考えてしまう。丁寧に使える機能を列挙してくれるし、どんなファイルがあるかも見える。丁寧にテンプレートも最初に書かれている。
これは確かに便利であるが、思考を阻害してしまうのではないかと思う。
機能の少ないソフト
機能が少ないソフトは便利ではない。ほしいものがないわけだから。しかし、その一方でやれることが限られている中で作業をするので、思考がクリアになる。
だが、やはりほしい機能がないわけだから、それは困るわけだ。
じゃあどうすればいいのだろうか
能ある鷹は爪を隠す
単純だ。さも機能がないかのようにふるまいながら、ユーザーが欲しいと思った機能をその都度教えてあげるようなものを作ればいい。機能が多いからといってそれをすべて見せてしまってはパンクする。
ユーザが欲しいと思って探し始めるようなタイミングでそっと伝えてあげるような設計にする。
必要最低限の機能は、表に出して見せてあげないとそもそもわからないからこれはいい。
しかし、高度な処理に関しては、表示させない。メニューの機能一覧とかに乗せておけばいい。
まとめ
多機能なソフトはとても使いやすい一方、思考が分散してしまう。
最初にすべて教えるのではなく、ほしいときに伝えるような設計にするべき
わかるように見せておくのは、悪手ですらある。
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