🎮
【DAY86】ゲーム形式で動画投稿?無料で提供できるWEBシステムの可能性
ゲーム形式なら無料公開できる?
写真や動画の保存機能を持つWebシステムを無料で提供するのは、ストレートな形ではほぼ不可能に近い。
その最大の理由は、ストレージコストと帯域コスト。特に動画ファイルはサイズが大きく、無料プランで運用すると数人に使われただけで破綻してしまう。
しかし、「ゲーム形式」に落とし込むことで、「動画投稿システム」を間接的に無料で提供できる可能性がある。
今回は、その方向性とアイデアを技術的な視点から掘り下げてみる。
1. なぜ「ゲーム形式」なら可能なのか?
a. ユーザーの期待値を下げられる
ゲームという枠組みにすることで、
「高品質のストレージ」や「長期保存」といった期待値を下げられる。
たとえば:
- 投稿は期間限定
- 再生回数に応じて自動削除
- 投稿容量にゲーム内制限
これらは「ゲームのルール」として説明でき、無料システムでも成立する。
2. ゲームの例:「投稿 vs 投稿」バトル形式
ゲーム概要
- ユーザーは短い動画(例:15秒以内)を投稿
- テーマ(例:「今日の空」や「最強の一言」)に基づいてバトル
- 他ユーザーが投票で勝者を決定
- 勝った動画は数日間保存、負けたら即削除
技術的ポイント
- 動画は短尺&圧縮(例:FFmpegで1280x720、1Mbps制限)
- 一時保存はFirebaseやSupabaseなどの無料枠でカバー可能
- 投稿後一定期間で自動削除(Cloud Function / cronなど)
- 動画はS3互換API(例:Wasabi)で低コストに管理可能
3. 他にも考えられるゲーム形式
a. 限定公開型の「動画しりとり」
- 前の投稿の最後の言葉から連想した動画を投稿
- 投稿は5人分で1セットとして公開
- セット完成後は1週間で自動削除
b. 「動画で答える大喜利」
- 毎日お題が出題され、15秒動画で回答
- 投票が多いものが保存、それ以外は24時間で削除
c. 「1日1本だけ投稿できるSNS風ゲーム」
- 投稿は毎日1回だけ(ゲーム内制限)
- 投稿数が制限されてるためストレージ使用量も抑えられる
4. 技術スタックの現実的な構成(無料枠ベース)
技術要素 | 無料ツール or サービス例 |
---|---|
バックエンドAPI | Supabase / Firebase Functions |
ストレージ | Supabase Storage / Cloudflare R2 |
フロントエンド | Next.js / Astro(静的ビルド) |
動画処理 | FFmpeg(Cloud Runで動かす) |
認証 | Firebase Auth / Clerk(無料枠) |
コツは、動画を保存しすぎない設計とゲーム性で投稿を循環させること。
まとめ
動画投稿システムを「無料で」提供するのは難易度が高い。
しかし、「ゲーム形式に落とし込む」ことで以下が可能になる:
- ストレージの制限を自然に組み込む
- 投稿の循環を促してコストを最小限に
- ユーザーにとって楽しく、開発者にとって維持しやすいシステムに
重要なのは、「保存」ではなく「循環」を前提とした設計。
ゲームであることを最大限活かせば、「遊びながら投稿」が現実になる。
Discussion