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【DAY54】Webシステム1つで学ぶ、エンジニアリング全体像
Webシステムを軸に、技術の“つながり”を学ぶ
すでに1つWebシステムを作ったという経験があるなら、それは単なる作品ではなく、今後のエンジニアリングスキルを習得する“教材”として活用できる。
エンジニアリングとは、特定の技術単体ではなく、それらがどのように構造的に結びついているかを理解することが重要だ。
「フロントエンド」「バックエンド」「インフラ」「設計」「データベース」「セキュリティ」などの技術は、それぞれ独立しているように見えて、実際は1つのプロダクトの中で密接に連携している。
改修によってスキルを繋げていく
既に作ったWebシステムを土台に、以下のような技術領域を横断的に改修・拡張することで、実務的な技術理解が深まる。
- フロントエンド:UI/UXの改善、状態管理の見直し(React, Vue, etc.)
- バックエンド:API設計の改善、認証・認可の強化、テストの追加
- データベース:スキーマ設計の最適化、パフォーマンスチューニング
- インフラ:クラウド(AWS/GCP)上へのデプロイ、Docker化、CI/CD導入
- セキュリティ:XSS/CSRF対策、入力バリデーション、脆弱性チェック
- 設計:ディレクトリ構成、アーキテクチャ(MVC, クリーンアーキテクチャ)への整理
こうした全体像を理解しながら開発に取り組むことで、“技術をつなげて理解する力”が身につく。
インフラとは?(簡単に)
インフラは、アプリを「動かすための基盤環境」。
例としては、以下がある:
- サーバー構築(EC2など)
- ストレージ(S3)
- ネットワーク設定(VPC, DNS)
- Docker・CI/CDでの自動化
これらはただの補助技術ではなく、開発・運用の信頼性に直結する必須スキル。
設計とは?(簡単に)
設計は、アプリやシステムを「どう構造化するか」を考える作業。
以下の観点が含まれる:
- 責務を分離する(例:MVC)
- 再利用可能な構造にする(例:コンポーネント指向)
- スケーラビリティを意識する(例:疎結合な設計)
設計力があると、チーム開発や長期運用にも強いシステムを作ることができる。
結論:一つのシステムを“深掘り”せよ
新しく何かをゼロから作るよりも、既存のWebシステムをベースに**「何を追加・改善できるか」を考えること**が、最も実務的で、最も学びが多い。
1つのプロダクトを深く理解し、改善し続けることで、周辺技術とのつながりが自然と見えてくる。それが、構造的に学ぶエンジニアリングの本質だ。
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