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【DAY32】Javaを書くときに意識したいコツ
【DAY32】Javaを書くときに意識しておきたいコツ
5つのコツ
最近はJavaを扱う機会が減ってきているとはいえ、業務システムや企業案件ではまだまだ現役の言語。
今回は、初級〜中級のJava実装時に気をつけたいポイントや、「これは覚えておくと便利」と感じたことを5つ紹介します。
1. 変数やクラス名は「具体的に」
Javaは静的型付き言語なので、型やスコープ、クラス設計が非常に重要です。
つい data
や obj
といった抽象的な名前をつけがちですが、
Customer customer = new Customer();
OrderDetail detail = new OrderDetail();
のように、**「役割そのものを名前に含める」**ことでコードが一気に読みやすくなります。
また、DTO(データ転送用オブジェクト)やVO(値オブジェクト)も命名を意識するだけで、可読性が大幅に変わります。
2. nullチェックは必ず丁寧に
Javaでは NullPointerException が非常に起きやすいです。
if文で丁寧にチェックするのはもちろん、最近は Optional を使うことでnullの扱いを明示的にできます。
Optional<String> maybeName = Optional.ofNullable(name);
maybeName.ifPresent(System.out::println);
これにより、「nullかどうかの判断を、呼び出し元ではなくデータ側で済ませられる」設計になります。
3. 処理の分離はクラス単位で
長くなりがちなJavaコードでは、**「責任の分離(SRP)」**を意識するだけで一気にスッキリします。
たとえば、ユーザー認証処理・DB接続・ログ出力が1つのクラスにまとまっていると修正が困難になります。
// Bad
class UserService {
void login() { ... }
void connectDB() { ... }
void writeLog() { ... }
}
// Good
class UserService { ... }
class DBConnector { ... }
class Logger { ... }
機能単位で役割を分けるだけでも、後からの保守性が格段にアップします。
4. try-catchは広げすぎない
Javaでありがちなのが「try-catchで全体を囲って終わり」にするコード。
しかし、これはエラーの原因を隠してしまう場合があります。
ポイントは、本当に例外が起きる部分だけをtryに入れること。
try {
db.connect();
db.saveData(data);
} catch (SQLException e) {
logger.error("DB保存時にエラー", e);
}
catchブロックでは 例外の詳細をログに残すことも重要。エラー解析が後でグッと楽になります。
5. 「mainで全部書かない」を脱する
初学者のうちは public static void main(String[] args) にすべてを書きがちですが、
Javaの真価は「クラスとメソッドを分けて構造化できる」ことにあります。
* 処理は必ず別メソッドに切り出す
* データはクラス化して渡す
* 何度も使う処理はユーティリティクラスへ
といった基本を守るだけで、「Javaっぽさ」がグッと増します。
まとめ
Javaは記述が冗長と言われがちですが、設計力が如実に出る言語でもあります。
しっかりクラス設計・メソッド分離・例外処理・命名を意識することで、
保守性・拡張性の高いコードに仕上がります。
何より、「読み返したときに理解できる自分のコード」を目指すことが、
実は一番の上達の近道かもしれません。
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