【DAY112】新しい言語
プログラミング、新たな言語
エンジニアにとって「新しい言語を学ぶべきか?」という問いは常につきまとうテーマです。すでに複数の言語を扱える人でも、トレンドや業務要件に応じて学び直す必要が出てきます。ここでは、新たなプログラミング言語を学ぶ際の視点や、現代で注目すべき選択肢を整理してみましょう。
まず、言語選びの基準は大きく分けて五つあります。①業務で使われる頻度、②学習コストと習得スピード、③エコシステムやライブラリの充実度、④将来性やトレンド、⑤自身のキャリア戦略です。これらを無視して「流行っているから」という理由だけで飛びつくと、せっかくの学習時間が十分に活かせないこともあります。
最近特に注目されているのが Rust です。システムプログラミングの文脈でC/C++の代替として評価され、安全性とパフォーマンスを両立しています。WebAssemblyやインフラ領域との親和性も高く、セキュリティを重視するプロジェクトでの需要が広がっています。もう一つの例が Go。シンプルな文法と並行処理の扱いやすさで、サーバーサイド開発やマイクロサービスに強みを持ちます。学習コストが比較的低いため、バックエンドを強化したい人に向いています。
また、フロントエンド領域でJavaScript/TypeScriptは外せませんが、ここに加えて Swift や Kotlin を押さえておくとモバイル開発の幅が広がります。特にKotlinはAndroidだけでなくサーバーサイドでも利用可能になってきており、マルチプラットフォームの文脈で存在感を増しています。
「学ぶかどうか迷う」段階では、まず小さなプロジェクトを立ち上げてみることをおすすめします。実際にコードを書き、既存の知識と比較してどのような違いがあるのかを体感するのが一番の近道です。GitHubに公開してみれば、ポートフォリオとしても活用できます。新しい言語を習得することは、単なるスキルの追加ではなく、物事の考え方や設計パターンの幅を広げる効果もあります。
エンジニアの市場は変化が早いからこそ、一度にすべてを学ぶ必要はありません。自分のキャリア軸に合わせて、必要な言語を取捨選択することが大切です。新たな言語を学ぶことは未来への投資であり、その積み重ねが技術者としての強さにつながっていく。
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