年収を上げるためには技術よりも。。。エンジニア・コミュニケーションまとめ
最近書店でこんな本に出会い、一通り読んだので有用だった内容をまとめておきます。
対象読者
- 仕事でうまくコミュニケーションができず困っている新米さん
- 職場の人間関係がギスギスしており、なんだか居心地が悪い方
- 年収を上げたいが、何をすれば良いのかがわからない方
こんな悩みを解決してくれる
- コミュニケーション力が優れていることの価値を知り、どんどん意思疎通をしたくなる
- コミュニケーションの方法、コツを把握できる
- 職場での自分の周りの幸福度を上げてくれる
- 年収を上げるヒントが得られる
技術力だけ高めたがる世のエンジニア
エンジニアの能力は大きくハードスキルとソフトスキルの2つに分けられます。
多くの人はハードスキルを磨くことに重点をおいて自己研鑽や休日の時間を費やして勉強したりしていると思います。
なぜならば、年収を上げたいから。
専門性の高い技術やスキルを身につけ、より年収の高い会社へ転職をしたり、昇進をすることで年収をアップさせたいと思っています。
しかし、ハードスキルを磨いているだけでは希望の年収まで届かないことが往々にしてあります。
それは、ハードスキル以外にソフトスキルで致命的な問題があることが原因としてあります。
特にエンジニアは、コミュニケーションスキルが足りていない人が多いです。
「話さなくても良い職業だと思われている」とか、「リモートワークがしやすく、チャットだけで完結できる」という特徴があるので、コミュニケーションを磨かなくても良い職だと思われているのが原因としてあります。
コミュニケーションスキル足りないことで
- プロジェクトの進捗を遅らせてしまう
- 職場の人間関係がギスギスし、居心地が悪くなり、パフォーマンスが落ちる
- 相談していればすぐに方向修正できた成果物が無駄になってしまう
- キャリアアップや自己成長の機会を逃してしまう
といった問題が発生してきます。
おそらくあなたも、そういった問題を身近に抱えているのでこの記事を読んでいただいていると思います。
いかに技術力が高くても「何をしたいのかをはっきりさせる力」がないと、何を作れば良いのかがわかりません。
いかに技術力が高くても、「チームの雰囲気を下げたり、人間関係を悪化させる人」だと、年収が上がらないどころか、採用さえしてもらえません。
なので、チームメイトと齟齬のないコミュニケーションをする価値はとても大きいです。
そして、
あなたの年収はコミュニケーション能力が原因で頭打ちになっている可能性があります。
逆に言えば、コミュニケーション能力を磨くことで、あなたの年収を上げる可能性があるも言えます。
コミュニケーション力と年収は比例する
技術力だけが高くて高い給料をもらっている人はごく少数だそうです。
原因は、採用の段階でヒューマン的な問題でが原因で不採用になってしまったり、人事評価の際にコミュニケーション不足によって評価されなかったり。。。
お金を払う側の立場になった時、あなたはどちらを採用したいと思いますか?
- Aさん: 技術力は高い。ただ、業務の途中経過を報告しなかったり、他人を否定するような言葉遣いでチームの雰囲気を悪くしてしまうので、結局仕事がAさんしかできないような状態になってしまった結果、チームメイトは業務に対してモチベーションが低い状態で働いている。
- Bさん: 技術力は最低レベルは超えているが、高くはない。ただ、プロジェクトの進捗を密に報告してくれたり、適度な雑談をすることでチームにリラックスできる雰囲気を提供している。Bさんの周りでは仕事がしやすいと感じる人が増え、チームメイトのパフォーマンスが向上する。
おそらく、Bさんだと思います。
技術力が多少低くても、コミュニケーション力が優れているが故に年収が上がる人がいる一方、技術力のみを高めて年収を上げている人は少ないです。
まめなコミュニケーションができない時は?
コミュニケーション能力の重要さが分かっても、すぐにその能力が上がるわけではありませんよね。
職場環境において
- 相談したいけどできない
- 会議中に質問する勇気が出ない
- これって報告しておいた方が良いの?
といった思いをした人はとても多いと思います。
基本的には全てのケースで発言をした方が良いです。
というか、そういった発言が求められています。
頻繁なコミュニケーションをすると、「上司は安心する」
どんなに細かい報告でも、それによって、あなたの今の状況を上司は把握できます。
上司はプロジェクトを期限内の終わらせるために、「今どんな状況なのか?」といった情報をすごく欲しているのです。
なので、まめなコミュニケーションをすると、プロジェクトの進捗を知るきっかけを得るので、上司は安心します。
あなたが「あってもなくても良いような報告」や、「15分かけてわからなかったような問題の相談」をすることで、上司は
- プロジェクトの今の状態を観察できるので、とても助かる
- 進捗が止まっている箇所を知ることができるので、嬉しい
といった感情を持つのです。
「小さな報告」などのまめなコミュニケーションができるエンジニアは少ないので、それだけでも評価が上がることがあるでしょう。
小さな報告のコツ
上司はあなたのプロジェクト管理以外にも、他人のサポートや自分の仕事で忙しいというのも事実です。
なので、上司の時間を長時間奪わないような工夫ができると喜ばれます。
例えば報告の最初に「確認のみでOKです」とか、「進捗報告」といった記述を入れるといった工夫をしておくと良いと思います。
聞きづらい相談は、みんなそう思ってる
「こんな簡単なこと聞いても良いのかな。。。?」と思った質問に関しては、チームメイトのほとんどが経験している悩みです。
そういった質問を積極的にできる人間は、チームからも重宝されます。
「当たり前の確認」がしやすいチームは生産性が高いというのは、組織における心理的安全性を確保できるので、あなたが聞いたその簡単な質問によって、そのチームの心理的安全性が上げるという貢献ができるでしょう。
勇気を持って、色々と質問や確認をしてみましょう!
「上司の時間をとってしまうのではないか?」「上司にコンテキストスイッチを起こさせたくない」
「他人の時間を奪ってしまうので迷惑かも」と心配してしまい、萎縮してしまうこともとても多いと思います。
確かに、相談や質問をする上で多少の上司の時間をいただくというのは事実です。
ですが、あなたには業務において疑問に思ったことを発言する権利があります。
まず「上司の時間を奪ってしまうことによる心配」をする必要は全くないので、どんどん密なコミュニケーションをしていきましょう。
その後にメッセージを簡潔にするなどという工夫をすることで「上司が自分にかける時間を減らす」という努力ができる人は、とても重宝されることでしょう。
それがコミュニケーション力を伸ばすために必要だったりします。
臆せず、どんどん相談や質問をしてコミュニケーションをしていきましょう。
自分の市場価値を把握して交渉をしよう
転職エージェントサイトなどに登録し、自分の適正年収を把握しましょう。
そして現状の年収が低ければ、年収の交渉をしてみるようにしましょう。
その際は
「この1年間での経験で設計のスキルが身に付いたのですが、私の年収について再検討していただけないでしょうか?」
と、
- 具体的に身に付いたスキル
- もしできればお願いしますといった姿勢
を含めて人事や上司に話してみることをお勧めします。
会社側からしても、転職されてまた新しい人材を獲得するよりも今いる社員の年収を上げる方がコストが抑えられるので、上げてもらえることもあるそうです。
自分を知ってもらい、人を巻き込む
組織内で自分を知ってもらうのも、コミュニケーションをするきっかけを掴んだりする上でとても重要になってきます。
ここでは2つの手段をお伝えします。
キャリアプランを作って公開しよう
まずは、現状あなたがどんなキャリアを進んでいきたいかを公開してみましょう。
そこから、キャリアプランと似た経験を持った先輩の方からアドバイスをいただけたり、キャリアプラン自体に客観的な意見をもらえる可能性が高くなります。
キャリアプランなんてどうやって考えるんだよ。。。
僕の場合はPerplexityという検索特化LLMと壁打ち(相談)することで、キャリアプランを考えました。
ChatGPTと違って発言の根拠となるソースを示してくれるのでお勧めです✨
配属先の希望を明言して、キャリアに沿った場所で働こう
配属先を希望する際、自分のキャリアプランに基づいて伸ばしたい能力を明言しましょう。
「パフォーマンス分析とチューニング、あとツールによる自動可や効率化について磨き上げていきたいので、そういったことができる部署に配属していただけるとすごく嬉しいです!」
といった具合に共有することで、ランダムな部署に配属されてキャリアプランに沿った能力を磨けないといった現象を避けることができます。
社外の人とコミュニケーションすることで、自分を俯瞰しよう
社外のエンジニアとコミュニケーションをとることで、以下のような刺激をもらえる機会があります。
- キャリアプランの参考となる人に出会う
- 初めて知るようなキャリアを持った人に会い、選択肢の存在を知る
- 今自分が伸ばすべき力のヒントをもらえる
- 憧れの人に会うことで、勉強や仕事のモチベーションが上がる
リアルな場で話すことでコミュニケーション能力が上がるだけでなく、今自分がすべきことの視野を広げることができたり、成長のカンフル剤になってくれるので、とてもお勧めです。
ちなみに、勉強会の参加にはConnpassがお勧めです。
ここで掲載されているイベントのうち、興味のある技術について触れているイベントをメインに参加してみるとよいでしょう。
また、社外の人と繋がりを持つことで、フリーランスになった際に案件を紹介してもらえたり、転職先が見つかることもあります。
ミーティングでは、できるだけカメラをオンにしよう
メラビアンの法則というものをご存知でしょうか?
人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。
なんと、コミュニケーションをする際に言語と音声のみから得られる情報はたったの45%だというのです。
その他55%近くの情報は、見た目などの視覚情報から得られるそうです。
伝えたいことを正確に伝えたり、受け取るためにも、オンラインミーティング時にはカメラをオンにして参加することで、的確な意思疎通ができるのです。
まとめ: コミュニケーション能力を磨いて、幸福度の高い仕事をしよう
上記の内容以外にも、以下のような内容があり、キャリアを進めていくうえで今後も読むことになる内容が盛りだくさんでした。
- フリーランスの単価交渉術
- 部下とのコミュニケーション術
コミュニケーション能力を上げてプロジェクトの進行を早くし、チームの幸福度を上げてお金を払いたいと思ってもらえるようなエンジニアを目指し、日々精進していきましょう。
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