zodのIDとUUIDの意味と役割を洗い直す
最終的な結論
- UUIDは、一意性を保証するための強力な識別子
複数のウィンドウやデバイスから同時にデータを追加操作する場合でも、UUIDを使用することで重複するリスクを極めて低く抑えることができる。
フィードバックの解釈
- 「UUIDの意味を理解していない」という指摘は、
useMemoManager
のid:Date.naw().toString()
という部分がmemoSchema
でUUIDを形式的に使用しているだけで正しく生成・適用できていなかった。 - 「IDに単純な日付文字列を使用するのは危険」という指摘は、同時に複数のメモを追加したときにIDが重複しやすくなるため、バグの原因になるという具体的な問題点を指している。
ローカルストレージとUUIDの関係
- ローカルストレージはシンプルなキーと値のペアでデータを保存するが、複数のウィンドウやタブから同時に操作される可能性もあるため、一意性の保証が重要である。
- ローカルストレージ環境でもデータベース環境でも、一貫して一意性を保証するためにUUIDの使用は有効である。
将来的にSupabaseなどのデータベースに移行する際にも、UUIDを使用しておくべき。
IDの意味と役割
学校でいう出席番号みたいなもの。個人をクラス内で一意に(他の誰とも違う)識別するために使われる。
意味
- 一意性: 一番はあなた専用の番号
- 識別: 先生が「3番の○○さん」を呼ぶときに使う
役割
- メモを区別するため
たとえば3つのメモを持っているとする:
- メモA「買い物リスト」
- メモB「会議のメモ」
- メモC「旅行の計画」
これらのメモは内容が異なるが、同じ内容のメモが複数あった場合は、IDがあることでどのメモがどれかをはっきりと区別できる。
- メモを簡単に操作するため
アプリでメモを編集したり削除したりするとき、どのメモを操作するかを正確に指定する必要がある。IDがあれば、そのメモをピンポイントで特定できるので間違いが起きにくくなる。
具体例
- 独自に設計したID
自分で作ったシンプルなIDを使うことも可能、たとえば短くて覚えやすいものなど。
例: memo-001
、memo-002
なぜ独自のIDに変更すべきか?
今回、指摘された「自分で設計したIDの形式でスキーマを直してください」というのは、自分自身で決めたID形式を使ってほしいという意味だと推測。
これらの指摘と推測だけでは、IDの設計方法がアプリの要件に適していないとも受け取れる。
ただし、IDに単純な日付文字列を使用すると同時に別のウィンドウでメモを追加するとバグになるという指摘も受けている。
このことから、UUIDを使うこと自体は正しいが、問題なのはその使い方にあるのだと解釈する。
import { z } from 'zod';
export const memoSchema = z
.object({
id: z.string().uuid({ message: 'IDは有効なUUIDである必要があります' }),
content: z.string().min(1, { message: 'メモの内容が空です' }),
createdAt: z.string().refine((date) => !isNaN(Date.parse(date)), {
message: '無効な日付形式です',
}),
})
.strict(); // 予期しないプロパティを許可しない
export type Memo = z.infer<typeof memoSchema>;
状況の再整理
- 現在の状況:
- ローカルストレージをデータベースの代わりに使用している
- メモにはUUID形式の
id
を使用している
- 受け取ったフィードバック:
- 「UUIDの意味をわかって使っていなそう」と指摘
- 「自分で設計したIDの形式でスキーマを直してください」と指摘
- (
useMemoManafer.ts
にて)「単純な日付文字列をIDに使用するのは危険、UUIDなど、一意なIDを使用するべき」と指摘
自分の解釈
- ローカルストレージ環境では提案されたようなものではなく、要件に適した独自のID形式を設計するように求められている
- 単純な日付文字列をIDとして使用するのは危険でありUUIDのような一意なIDを使用するべきだとアドバイスしている
確実に正しい言えること
事実としても、UUIDの使用は推奨されている。理由は一意性が高い方法であり、特にローカルストレージのような環境では、競合を避けるために有効である。
わからないこと
UUIDの意味とは?
UUIDとは何か?
基本的な意味
UUID(ユニバーサルユニークアイデンティファイア)
長い英数字の組み合わせで、ほぼ確実に一意性が保てる。
例: 123e4567-e89b-12d3-a456-426614174000
- 「山田太郎」さんが複数いても生徒番号が異なるため混同しない
- 先生が「生徒番号12番」と呼ぶとき、正確にその生徒を特定できる
- 車のナンバープレートみたいなものとも言える
- 同じ車種、同じ色の車が複数あってもプレートが違うため区別できる
- 警察が特定の車を追跡するときにも使われている
メモアプリにおけるUUID
メモアプリでは、ユーザーが複数のメモを作成する。各メモにひとつずつのUUIDを割り当てることで、各メモが他のメモと一意に識別される。
例:
- メモA:
123e4567-e89b-12d3-a456-426614174000
- メモB:
987f6543-e21b-45d3-b789-123456789abc
メモを編集、削除、検索する際にUUIDを使うことで特定のメモを正確に指定可能。
データの重複や混乱を防ぎ、アプリ内のデータの整合性を保つ。
同じ内容のメモが複数存在してもUUIDによって区別される。
考え方は同じだが…
IDとUUID、違いはなんだろうか?
指摘された内容の中に「全く同時に別のウィンドウでメモを追加した場合にバグが発生する」とあったが、IDの場合にそれが起こってしまうのは、「山田太郎さん」が同時に存在してもuser-001
とuser-0001
といった似ている番号が混同されてしまいやすいのと似たような話だと推測。
仮にuser-123e4567-e89b-12d3-a456-426614174000
のように長く、詳細な識別番号で管理されている場合であれば回避できる可能性が高いのではないか。
恐らく両者に共通する問題点・課題は「同時生成されたときに重複する可能性」のパーセンテージ。確実に0とは言えないのかもしれないが、UUIDは非常に長く他のUUIDと重複する可能性が極めて低いのではないか。