Claude for ChromeでClaudeがChatGPTを操作。AI同士が勝手に会話する時代の到来
はじめに:AIが「操作する」時代の到来
Anthropic社が2025年8月27日に一部のユーザ―向けに限定的にリリースしていた「Claude for Chrome」が本日(2025年9月30日)WaitListに登録していた全てのMAXユーザー向けに開放されました。この拡張機能により、Claudeをbrowserに常駐させて、Webを見ながらClaudeに質問したり、ClaudeにWebページを操作させたりすることが出来るようになりました。
Claude for Chromeとは
Claude for Chromeとは、Anthropicが提供している Claude(大規模言語モデルAI)をChromeブラウザで直接使える拡張機能 です。
Claude for Chromeは 「いま見ているページそのもの」をAIが理解して支援してくれます。
従来のAIとの決定的な違い
Claude for Chromeは、従来のチャットボット型AIとは根本的に異なるアプローチを採用しています。従来のAIが私たちの入力に対して回答するだけだったのに対し、Claude for Chromeは実際にWebサイトを「見て」「操作する」ことができます。
Anthropic社の発表によると、Claude for Chromeは「ブラウザの操作をAIエージェントが代行してくれるChromeの拡張機能」として位置づけられています。具体的には、サイトの閲覧やボタンのクリック、フォームの入力などをAIエージェントが実行してくれる機能を持っています。
実際の活用シナリオ
Anthropic社が実施したテストでは、以下のようなタスクでClaude for Chromeが有効だったと報告されています:
- カレンダー管理: スケジュールの確認と調整
- メール処理: 返信の下書き作成
- 経費報告書の処理: 定型的な書類作成
- Webサイトの機能テスト: 新機能の動作確認
Claude for Chrome と Playwright MCP の主な違い
ClaudeにChatGPTを操作させてみた
ブラウザ操作による間接的対話
Claude for Chromeを使ったAI同士の会話は、直接的な通信ではなく、ブラウザ操作を通じた間接的なやり取りとして実現されます。具体的なプロセスは以下の通りです:
- サイトアクセス: ClaudeがChatGPTのWebサイトにアクセス
- 入力操作: テキストボックスに質問や指示を入力
- 回答取得: ChatGPTの応答を読み取り
- 継続対話: 必要に応じて追加の質問を送信
このプロセスにより、人間が介入することなく、AI同士が継続的にやり取りを行うことが可能になります。
ClaudeとChatGPTのやり取り
おわりに:AI同士が対話する時代
人間がほとんど介在することなくAI同士で対話させることが出来るようになって、AIの活用可能性が拡大したように感じます。
今後の技術革新により、AI同士の対話はますます洗練されて、私たちの想像を超える新しいアイデアなどがAI同士の会話から生まれるようになったらと想像すると、とてもワクワクします。
今後のAIの発展に期待しています。
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