🦁
IoTセンシングキット(IoT INSIGHT CaaS)をセットアップして使ってみた
はじめに
Microsoft Azure関連のお仕事でご一緒させていただいている「東京エレクトロンデバイス株式会社」(以下、TED)より、「お試しで使ってみてください」とIoTセンシングキット(IoT INSIGHT CaaS)をご提供いただきました。
それを社内に設置してレポートしてみたいと思います。
どんなサービス?
Cassia Networks社製のBluetoothゲートウェイ(以下、ゲートウェイ)と専用のダッシュボード画面(のアカウント)がセットになってます。
「IoT INSIGHT CaaS 基本ライセンス」として販売されているこのサービス、すぐ使い始められるのが特長のようですね。
※今回は特別にセンサー(Bluetoothセンサーユニット×2個)もお借りできましたのでご紹介しますが、セット内容には含まれません。
セットアップ
必要なもの
・ゲートウェイ(MODEL:E1000)
・Bluetoothセンサーユニット×2個
おそらく製品版として販売されているものと一緒だと思います。
このユニットの詳細を知りたいですね。
後述しますが、かなりの優れものだと思います。
セットアップ手順
- 1.ゲートウェイに電源、有線LANケーブルを接続して、インターネットに接続可能なWi-fiに接続します。
- 1-1. リセットボタン(背面の小さな穴を細い棒のようなもので押す)により工場出荷時にリセットします。(再設定時や設定をミスした場合等にも行います)
- 1-2. ゲートウェイを有線LANケーブルでPCと接続し、内部設定ページを開きます。
- 1-3. 接続先のWi-fi設定を入力し、IPアドレスの取得をDHCPに変更します。
- 2.データを取得したい位置にセンサーを設置します。
カタログによるとセンサーの有効距離は300mだそうで、かなり広い倉庫などでも使用できそうです。
今回は、約20mの位置と5m(壁越し)の位置に設置しました。 - 3.ダッシュボードにログインします。
暫くして、ここにデータが上がってきていれば、設定は完了です。
上がってこない場合は、1-1から再設定を行います。 -
- ダッシュボードの設定項目
ダッシュボードはv1、v2、v3の3つが用意されています。
- 4-1.v1:通常のグラフ画面
センサー毎のデータをグラフ表示する画面で、上記、3.の画面のような折れ線グラフと棒グラフ表示が切り替えられます。
前述したセンサーのみで「温度」「湿度」「CO2濃度」「気圧」「照度」「騒音」の計測が可能なようで、ほぼオフィスの計測で必用なデータを網羅していました。
- 4-2.v2:間取り図
描画ツールや画像貼り付け等を使って、フロア図を作成できるようです。
うまく使えば設置位置、各地点によるデータの相違などが視覚的に表現できそうです。
- 4-3.v3:Power BI連携
PowerBIと連携して、BIレポートを作成出来るようです。
ダッシュボードに複数人がアクセスするのは現実的ではないですが、BIレポートを社内で公開して誰でもデータが見れるようにすることもできそうです。
- ダッシュボードの設定項目
まとめ
IoT INSIGHT上でデータを取るだけであれば、セットアップは非常に簡単でした。
あと、お借りしたセンサーが特に優秀という印象で、センサーだけ自分でも欲しいと思ってしまいました。
引き続きダッシュボードv2:間取り図とv3:Power BI連携辺りもやってみてレポートしたかったのですが、試用期間終了のため本体一式を返却することとなり、ここまでとなります。
また、フロア越し(一般的なオフィスビルの1階下で直線距離的には30~40mくらい)も試してみましたが、こちらは残念ながら通信できなかったです。
Discussion