就活して思ったことをスーパー正直に書いた
はじめに
現在大学生の筆者だが、なんやかんやでIT企業から内定を頂き、無事に就活を終了することができた。なので、本記事では筆者が就活をしてみて思ったことを正直に書いてみる。筆者は就活ガチ勢でも人材業界のプロでもないので情報の正確性にはあまり期待しないでほしいが、ステルスマーケティングでもないのでここに書いたことは筆者の本心だと思ってもらって構わない。
「月給(固定残業代込み)」とかいう罠
固定残業代制度とは、あらかじめ決めておいた時間(本記事では固定残業時間と呼ぶ)ぶんの残業代(固定残業代)を、実際の残業の時間にかかわらず支給する制度である。全ての企業が採用しているわけではなく、この制度を採用するかどうかは企業の自由である。労働者としては、実際の残業時間が固定残業時間に満たなくても固定残業代をもらうことができる。実際の残業時間が固定残業時間を超えた場合は、超えた分の残業代も支給される。そのため、本来なら労働者にとってはメリットはあってもデメリットは無い制度である。そう、本来は。
問題は、求人情報の給与の欄に、固定残業代込みの月給を記載する企業が存在することだ。純粋な基本給(残業代を含まない給料)を記載する場合と比べると、固定残業代込みの月給を記載する場合のほうが見かけ上の給料は高くなる。固定残業代制度を採用している企業の全てがそうだとは言わないが、求人情報の見栄えを良くするために固定残業代を採用している企業も少なくないだろう。そして、意図的に作られた偽りの高収入につられて入社した新社会人を待っているのは、はたしてどんな企業だろうか。
情報処理能力テスト、本当に意味ある?
あえて具体的な名前は出さないが、就活生の情報処理能力を測定するための試験というものがあり、多くの企業が採用している。選考を行うにあたって情報処理能力を参考にしていただくのは結構なのだが、この手の試験には以下のような問題があると考えられる。
- 不正が横行している
- 事前に対策が行われている
まず1についてだが、この手の試験では不正が横行している。まず、大学の入学試験などと比べて大きく異なる点として、この手の試験は受験者が好きなタイミング・好きな場所で受験することができる。そのため、問題文や正答などのデータが流出しており、知り合いや業者から正答集をもらえれば、誰でも簡単に不正をすることができる。ちなみにこのことについて「採用担当の本音としては、不正をしてもらっても構わない。不正で高い点数を取るのは知恵や人脈の証拠である」という主張もある。それについては筆者も否定はしないのだが、不正は倫理観の低さの証拠でもあると言いたい。
2についてだが、書店に行けばこの手の試験で高得点を取るための問題集はたくさん販売されている。しかし、本来の「情報処理能力を測定する」という目的を達成するためには、全ての受験者が初見で受験するのが理想である。事前対策が当たり前となっている現状は、受験者の能力を測るという観点からは望ましくないだろう。もっとも、事前対策のしようがない試験を何度も作るのは難しいだろうが。
学歴フィルターという残酷な仕組み
もちろん会社によるが、学歴フィルターを採用している会社は多い。「偏差値の低い大学出身の人は採用しません」と公言している企業は(筆者の知る限り)無いが、「募集は大学を卒業している人に限ります」と公言している企業は多い。大学の偏差値によるフィルターについても、実際のところはかなり使われているのかもしれない(知らんけど)。
結局のところ企業が欲しいのは「優秀な人材」であって「高学歴な人材」ではない。しかし実際のところ学歴を参考にせずに優秀な人材を選ぶのは難しいうえ時間もかかるので、応募者の能力を推定するために学歴を参考にしているらしい。
採用エアプの理想論者の筆者としては、学びの場は学校だけではないし、高卒や中卒でも自己研鑽に励んでいる人は評価されるべきだと思ってしまうのだが、実際のところは学歴は選考において重要な情報らしい。
エントリーは求人サイトを経由せずに行った方が通りやすいかもしれない
基本的に就活サイトは就活生側は無料で使えるが、企業側は就活サイトにお金を払わないといけない。料金システムは様々だが、「成果報酬型」と呼ばれるシステムでは、その就活サイト経由で採用を行ったときに料金が発生する。一方で、企業の公式サイトからエントリーした場合には企業側に料金は発生しない。
つまり、
- 成果報酬型の就活サイト経由で応募してきた人
- 企業の公式サイトから直接応募してきた人
の2人がいたとして、企業は前者の代わりに後者を選べば料金を節約できるわけだ。それなら、後者のほうが採用されやすそうな気もする。
ちなみにこの件について検索してみると「直接応募でも転職エージェント経由でも採用率は変わらない」という記事ばかりだった(就活の場合についての記事はほとんど見つからなかった)。しかし、それらの記事は転職エージェント会社が書いたものなのであまり参考にはならない。真実は闇の中である。
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