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IPアドレスとCIDR表記ってなに?AWSでの使い方【初心者向け】
「IPアドレスってなに?」「CIDR(サイダー)表記ってなに?」という疑問を、やさしく解説します。さらに、それを AWSでどう使うのか? も具体的に紹介します!
IPアドレスってなに?
IPアドレスは、インターネット上の「住所」みたいなもの。
手紙を送るときに住所が必要なように、インターネットでもデータを送る相手に「どこに送ればいいか」を示す住所が必要なんです。
例:
- IPv4の例: `192.168.0.1`
- IPv6の例: `2001:0db8:85a3::8a2e:0370:7334`
CIDR(サイダー)表記ってなに?
CIDR表記は、IPアドレスの「範囲(グループ)」をまとめて書く方法です。
書き方の例:
192.168.1.0/24
これは「192.168.1.0から192.168.1.255までのIPアドレスが含まれるよ」という意味になります。
スラッシュの後ろの数字(プレフィックス長)って?
-
/24
→ IPアドレスの最初の24ビットがネットワーク部分。 - 残りの8ビットでホスト(人や家)を識別するので、
2^8 = 256
通りのIPが使えます。
【図解イメージ】CIDRと住所のたとえ
CIDR表記 | イメージ | 範囲の広さ |
---|---|---|
/32 |
ピンポイントの一軒家 | 1つのIP |
/24 |
町内会くらいの広さ | 256個のIP |
/16 |
市区町村くらいの広さ | 約6万5千個のIP |
AWSでどう使うの?
では、実際にAWS(Amazon Web Services)でIPアドレスやCIDR表記がどんなふうに使われるのかを見てみましょう。
① VPC(仮想ネットワーク)を作る
AWSでは、自分専用のネットワーク空間(VPC)を作ります。このときにCIDRで範囲を決めます。
例:10.0.0.0/16
→ 「10.0.0.0」から「10.0.255.255」まで、約6万5千個のIPが使える範囲です。
② サブネットを分ける
VPCの中を「小さい区画」に分けて、用途ごとに使えるようにします。
Webサーバー用:10.0.1.0/24(256個)
DBサーバー用:10.0.2.0/24(256個)
→ /16
の中から /24
で細かく分けて使っていきます。
③ セキュリティ設定にもCIDRを使う
誰がアクセスしていいのかを決める「セキュリティグループ」や「ネットワークACL」でもCIDRを使います。
例:
- **全世界からのアクセスを許可**:`0.0.0.0/0`
- **特定の1つのIPだけ許可**:`192.168.1.100/32`
まとめ:CIDRはネットワークの地図!
- IPアドレスは「ネット上の住所」
- CIDR表記は「範囲」を表す住所のグループ
-
AWSでは:
- VPCやサブネットを作るとき
- セキュリティ設定をするとき
などにCIDR表記を使います!
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