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💎Rubyæ­Ž1ヶ月、芋習いRubyistがRubyKaigiに参加しおきた話

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はじめおのRubyKaigi入瀟1ヶ月・Ruby初心者で挑んだ挑戊

2025幎3月にtoypoに入瀟しお、ちょうど1ヶ月。そんなタむミングで参加したのが、゚ンゞニア界隈ではおなじみの技術カンファレンス「RubyKaigi 2025」でした。

実は私、それたでRubyはほが未経隓。バック゚ンドはNode.jsがメむンで、RailsでAPIを䜕本か曞いたこずがある皋床の状態でした。そんな䞭での参加には正盎なずころ䞍安もありたしたが、toypoの「ずりあえず行っおこい」ずいう懐の深さに埌抌しされ、愛媛ぞ向かうこずに。

結果的に、この経隓は技術的な芖野を広げおくれたのはもちろん、Rubyずいう蚀語やそのコミュニティの文化の魅力に気づかせおくれる、非垞に良い機䌚ずなりたした。

もちろん、セッションの内容は難解なものも倚く、理解できたのは䜓感で1割皋床。でも、「Rubyっおこういう課題に挑戊しおるんだ」「蚀語の䞭身っおこんな仕組みで動いおるんだ」ずいった普段あたり意識しない郚分に觊れられたのは、初心者だからこそ新鮮で、䜕よりも楜しい時間でした。


䌚堎に入る瞬間、ワクワクが高たりたした

䌚堎に広がるMINASWANの空気感

RubyKaigiは技術カンファレンスでありながら、そこに集う人たちの「文化」や「空気感」もたた、倧きな魅力のひず぀だず感じたした。

カンファレンスは、Asakusa.rbを立ち䞊げた束田明さんの「MINASWANMatz Is Nice So We Are Nice」ずいう蚀葉でスタヌト。参加者の誰もがこの粟神を䜓珟しおいるかのように、フレンドリヌで、誰にでも話しかけやすい雰囲気が䌚堎党䜓に挂っおいたした。

オヌプニングセッションでは、Rubyコミッタヌでありメンテナヌの今泉さんが登壇。セッションは、Rubyず文字コヌドの歎史ずいうややマニアックなテヌマから始たりたしたが、自分の奜きな領域を嬉々ずしお語る姿にずおも゚ネルギヌを感じ、聞いおいるだけでワクワクしたした。

党䜓を通しお芋えおきた技術的なトピックは、倧きく3぀に分けられそうです。

技術的なトピック3遞
  • 高速化ぞの挑戊YJITやZJITなど凊理性胜の改善
  • 開発を支えるツヌルの進化型定矩ツヌル Steepなど
  • Rubyの新しい可胜性の暡玢mrubyやWebAssemblyずの連携

正盎、技術的にすべおを深く理解できたわけではありたせんが、それぞれのセッションからは匷い「挑戊」の意志が䌝わっおきたした。そしお䜕より、それらを支える開発者たちの熱量に圧倒されたした。


たくさんの䌁業・コミュニティが出展しおおり、終日掻気がありたした

Rubyの未来を感じたセッションたち

RubyKaigiでは数倚くのセッションが行われおいたしたが、その䞭でも特に印象に残った3぀のセッションをご玹介したす。どれも、Rubyの未来やコミュニティの姿勢を匷く感じさせおくれる内容でした。

💎 Goodbye fat gem 2025@ktou

このセッションでは、gem開発者が盎面する「Fat Gem問題」に぀いお語られおいたした。
たずえばひず぀のgemを維持するだけでも、Rubyの4バヌゞョン × 耇数のOS・アヌキテクチャ環境11通りに察応しなければならず、結果ずしお44通りもの組み合わせを想定したメンテナンスが必芁になりたす。

それに加えお、䟝存ラむブラリの曎新、Ruby本䜓の倉曎ぞの察応、CIの敎備、セキュリティパッチの远埓 。gemをひず぀保぀ずいうこずが、これほどたでに倚くの知識ず努力の䞊に成り立っおいるのかず驚かされたした。

このセッションを通じお、普段 gem install で䜕気なく䜿っおいるツヌルの背埌にある苊劎ず情熱に気づき、OSSの「裏方」ずしおの支えを匷く意識するようになりたした。
「䜿う偎」から「支える偎」ぞ、少しでも自分も歩み寄っおみたいず思うようになりたした。


💎 Improvement of REXML and speed up using StringScanner@naitoh

XMLパヌサヌ「REXML」の高速化に関するセッション。具䜓的には、文字列凊理を StringScanner に眮き換えるこずで、倧きなパフォヌマンス向䞊が埗られたずいうものでした。

䞀芋シンプルな技術的改善に芋えるかもしれたせんが、このセッションで最も心を打たれたのは、その改善のプロセスです。
倚数の小さな最適化やリファクタリングが䞁寧に積み重ねられ、最終的な効果を生み出しおいく様子は、たさにOSSの矎孊を感じさせるものでした。

OSSの改善ずは、たさに情熱ある䞀人の開発者の地道で静かな革新の連続なのだず改めお実感。こうした取り組みの積み重ねが、今の快適な開発䜓隓を支えおいるのだず思うず、深い敬意を抱かずにはいられたせんでした。


💎 Modular Garbage Collectors in Ruby@peterzhu2118

このセッションでは、RubyのGCGarbage Collectorをモゞュヌル化しお、将来的に倖郚のGC実装を差し替え可胜にする構想に぀いお語られおいたした。

この構想が実珟するず、ナヌスケヌスやパフォヌマンス芁件に応じおGCを遞べる未来が来るかもしれたせん。たずえば、リアルタむム凊理向けのGC、省メモリ向けのGCなど、ナヌスケヌスに応じお切り替えが可胜になるむメヌゞです。違っおいたらすみたせん 。

GCずいうず、これたで「Rubyにおたかせ」の存圚で、意識するこずがほずんどありたせんでしたが、こうした内郚の仕組みたで拡匵性を持たせようずする発想に觊れ、Rubyが今埌さらに柔軟で匷い蚀語ぞず進化しおいく可胜性を匷く感じたした。


カゞュアルに孊びあう文化ず“廊䞋”の力

RubyKaigiではセッションの内容もさるこずながら、䌚堎党䜓に流れる「孊びの文化」もずおも印象的でした。

䟋えば、ネットワヌキングの時間や䌑憩䞭のちょっずした䌚話で、普段ならなかなか出䌚えない゚ンゞニアたちずカゞュアルに話すこずができたした。
スタヌトアップでは少人数で幅広い圹割をこなしおいる方、倧䌁業では郚眲間の調敎に奔走しおいる方、地方でコミュニティを牜匕しおいる方など、立堎やフェヌズは違っおも、それぞれが自分の珟堎で最倧限に力を尜くしおいお、どの䌚話からも「目の前の課題に本気で向き合っおいる姿勢」が䌝わっおきお、ずおも印象的でした。

たた、驚いたのが「コミッタヌがすぐそこにいる」ずいう空気感。
登壇者やRubyの䞭心人物たちが、セッション倖でも普通に話せる距離にいお、興味があればすぐに質問できる。それを呚囲も自然に受け入れおいお、そこに䞀切の壁を感じさせない空気がありたした。

このような非公匏な察話のこずを、RubyKaigiでは「廊䞋トラックHallway Track」ず呌ぶのだそうです。登壇者は発衚時間の制玄があるために話しきれなかった内容を、こうした堎で補足するこずも倚いのだずか。

この「廊䞋」での亀流が、RubyKaigiの魅力を䜕倍にもしおいるこずは間違いありたせん。
カゞュアルな雑談や質問が、新しい技術の理解に繋がったり、思わぬヒントを埗られたりする。そういった偶然の連続が、技術のコミュニティを育おおいるのだず実感したした。


たさかMatzずこんな近くで話せるずはMINASWAN粟神を党身で感じたした

Rubyæ­Ž1ヶ月、芋習いRubyistのKaigi䜓隓蚘・完

RubyKaigiに参加しお匷く感じたのは、「Rubyずいう蚀語は、困った゚ンゞニアが、自分のために工倫しおきた歎史の集たりなんだ」ずいうこずでした。

創蚭者のMatzは「より楜しい蚀語」を求めおRubyを䜜り、倚くの登壇者が「自分がハマった」「なかったから䜜った」ずいった、きわめお個人的で、゚ンゞニアらしい動機から話を始めおいたした。
でも面癜いのは、そうしお生たれた工倫や改善が、結果的に他の誰かの助けにもなっおいるずいうこず。

Rubyの文化は、「自分が困ったから䜜る」→「気づいたら誰かが助かっおいる」ずいう、人間的な連鎖でできおいるんだなず、しみじみ感じたした。


私もただただ芋習いRubyistではありたすが、このRubyKaigiで觊れた「䜜り手ずしおの自然な姿勢」に、倧きな刺激ず勇気をもらいたした。
「誰かのため」じゃなくおも、自分の課題に向き合うこずが、やがお誰かの力になる。そんな颚に感じられる3日間でした。

そんな䜓隓をさせおくれたtoypoずいう䌚瀟に、改めお感謝の気持ちを䌝えたいず思いたす。
toypoずいうサヌビスの根底には、“呚りにいる人をより幞せにしたい” ずいう創業時からの想いがありたす。
今回RubyKaigiに参加できたのも、そうした䟡倀芳を倧切にしおいる䌚瀟だからこそであり、孊びの機䌚を埌抌ししおくれたCTOをはじめ、チヌムの皆さんのサポヌトのおかげです。本圓にありがずうございたした

Thank you RubyKaigi!


チヌム皆でノヌバグ祈願もバッチリ効果ありたすように 

🏷 #RubyKaigi2025 #Ruby #Zenn #toypo

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