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Amazon Workspaces経由でStreamyardの配信ができないか調べてみた

2023/12/17に公開

先日Streamyardで配信をしていたところ、配信が途切れ途切れになる現象が起きていました。(今のところ原因はわかっておらず‥)
マシンが非力な場合、たまに遅延が発生したりすることがあります。
そこでいつもOBS Studioでの配信で使用しているAmazon Workspacesで配信ができないか調べてみました。

結論

接続プロトコルにPCoIP (PC over IP)ではなく、AWS独自のプロトコルであるWSP (Amazon WorkSpaces Streaming Protocol)を使用することでカメラ・マイクともに使用できました。
WorkSpaces クライアント周辺機器のサポート - Amazon WorkSpaces

構成

今回は下記の構成でWorkspaces環境を作成しました。

# 設定項目 設定値
1 コンピューティング Performance
2 バンドルの種類 Performance with Windows 10 (Server 2022 based)
3 クライアントプロトコル WSP

今回は無料枠で作成できるPerformanceを使用しましたが、配信で使用する場合はPower/PowerProのどちらかになると思います。OBS Studioを使う場合でもGPUインスタンスまでは不要なケースが多いです。

検証結果

検証した結果、カメラとマイクともに問題なく使用できた。特に遅延は発生していない。

追加検証: Amazon AppStreamを使用してみた

Amazon Workspacesですが、配信で使う場合は料金の高さがネックになります。
料金 - Amazon WorkSpaces | AWS

# コンピューティング ルートボリューム ユーザーボリューム CPUコア メモリ 料金
1 Power 80GB 10GB 4 vCPU 16 GB 10.00USD/月 + 0.89USD/時間
2 PowerPro 80GB 10GB 8 vCPU 32 GB 10.00USD/月 + 1.84USD/時間

そこでより安価なAmazon Appstreamを使用できないか検証してみます。(Workspaces WebはIdPを用意できず断念。)
料金 - Amazon AppStream 2.0 | AWS

# インスタンスタイプ CPUコア メモリ 料金
1 stream.standard.xlarge 4 vCPU 16 GB 0.48USD/時間
2 stream.standard.xlarge 8 vCPU 32 GB 0.96USD/時間

検証にはstream.standard.largeを使用しました。

検証した結果、Webクライアントでも問題なくカメラ・音声が動作しました。2021年ごろにWebカメラが使えるようになった際は、Windowsクライアントのみとなっていましたが、現在はWebクライアントでも使用できました。
新機能 – Amazon AppStream 2.0がWebカメラに対応 | Amazon Web Services ブログ

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