Amazon Workspaces経由でStreamyardの配信ができないか調べてみた
先日Streamyardで配信をしていたところ、配信が途切れ途切れになる現象が起きていました。(今のところ原因はわかっておらず‥)
マシンが非力な場合、たまに遅延が発生したりすることがあります。
そこでいつもOBS Studioでの配信で使用しているAmazon Workspacesで配信ができないか調べてみました。
結論
接続プロトコルにPCoIP (PC over IP)ではなく、AWS独自のプロトコルであるWSP (Amazon WorkSpaces Streaming Protocol)を使用することでカメラ・マイクともに使用できました。
WorkSpaces クライアント周辺機器のサポート - Amazon WorkSpaces
構成
今回は下記の構成でWorkspaces環境を作成しました。
# | 設定項目 | 設定値 |
---|---|---|
1 | コンピューティング | Performance |
2 | バンドルの種類 | Performance with Windows 10 (Server 2022 based) |
3 | クライアントプロトコル | WSP |
今回は無料枠で作成できるPerformanceを使用しましたが、配信で使用する場合はPower/PowerProのどちらかになると思います。OBS Studioを使う場合でもGPUインスタンスまでは不要なケースが多いです。
検証結果
検証した結果、カメラとマイクともに問題なく使用できた。特に遅延は発生していない。
追加検証: Amazon AppStreamを使用してみた
Amazon Workspacesですが、配信で使う場合は料金の高さがネックになります。
料金 - Amazon WorkSpaces | AWS
# | コンピューティング | ルートボリューム | ユーザーボリューム | CPUコア | メモリ | 料金 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | Power | 80GB | 10GB | 4 vCPU | 16 GB | 10.00USD/月 + 0.89USD/時間 |
2 | PowerPro | 80GB | 10GB | 8 vCPU | 32 GB | 10.00USD/月 + 1.84USD/時間 |
そこでより安価なAmazon Appstreamを使用できないか検証してみます。(Workspaces WebはIdPを用意できず断念。)
料金 - Amazon AppStream 2.0 | AWS
# | インスタンスタイプ | CPUコア | メモリ | 料金 |
---|---|---|---|---|
1 | stream.standard.xlarge | 4 vCPU | 16 GB | 0.48USD/時間 |
2 | stream.standard.xlarge | 8 vCPU | 32 GB | 0.96USD/時間 |
検証にはstream.standard.largeを使用しました。
検証した結果、Webクライアントでも問題なくカメラ・音声が動作しました。2021年ごろにWebカメラが使えるようになった際は、Windowsクライアントのみとなっていましたが、現在はWebクライアントでも使用できました。
新機能 – Amazon AppStream 2.0がWebカメラに対応 | Amazon Web Services ブログ
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