週刊AWSキャッチアップ(週刊AWS/週刊生成AI 2025/8/25週)
週刊AWS – 2025/8/25週 | Amazon Web Services ブログ
週刊生成AI with AWS – 2025/8/25週 | Amazon Web Services ブログ
Amazon RDS for MariaDB が MariaDB Vector サポートを含む MariaDB 11.8 をサポート開始
- Amazon RDS for MariaDBにてMariaDB 11.8のサポートを開始しました
- MariaDB 11.8ではMaria Vector機能が追加、RAGに活用ができるようになっています
- その他のアップデート内容は、Maria DB公式のリリースノート/AWSドキュメントをご確認ください
参考サイト
Vector Overview | MariaDB Documentation
Release Notes - MariaDB 11.8 Series | MariaDB Documentation
MariaDB on Amazon RDS versions - Amazon Relational Database Service
Amazon Neptune が BYOKG – RAG (GA) をオープンソース GraphRAG ツールキットでサポート開始
- OSSのGraphRAG ToolkitにてRAG向けBYOKG(Bring Your Own Knowledge Graph)をサポートしました
- 開発者側でGraphRAG Toolkitを使用してNeptune Database/Neptune Analyticsに保存されているグラフ等を活用できるようになっています
参考リンク
graphrag-toolkit/byokg-rag at main · awslabs/graphrag-toolkit · GitHub
Amazon Connect Contact Lens が 5 つの追加 AWS リージョンで外部音声をサポート開始
- Amazon Connect Contact Lens の外部音声システム連携が、東京を含む5つのリージョン(シドニー、東京、カナダ中部、フランクフルト、ロンドンリージョン)で利用可能になりました
- Amazon Connectではない既存システムからContact LensのAI分析機能(通話録音、感情分析、リアルタイム分析など)が特徴の機能となります
- このため段階的にAmazon Connectに移行させたいケースや、複数システムを1つで分析させたいケースに活用できると思われます
Integrate Amazon Connect Contact Lens with external voice systems - Amazon Connect
参考リンク
Integrate Amazon Connect Contact Lens with external voice systems - Amazon Connect
Aurora DSQL が AWS Fault Injection Service による耐障害性テストをサポート
- AWS Fault Injection Service(FIS)にAmazon Aurora DSQLのアクションが追加されました
- 今回追加されたのはDSQLクラスターでの接続障害のシナリオが追加されています
- 東京リージョン含む8リージョンで利用可能です
参考リンク
AWS FIS Actions reference - AWS Fault Injection Service
Amazon Polly がより多くの合成生成音声を提供開始
- Amazon Pollyにて7つの合成音声の提供が開始されました
- 男性音声
- Canadian French - Liam
- 女性音声
- US English - Salli
- Belgian French - Isabelle
- French - Celine
- Canadian French - Gabrielle
- Polish - Ola
- Polish - Ewa
- 男性音声
参考リンク
Available voices - Amazon Polly
Amazon RDS for Oracle が Redo Transport Compression をサポート開始
- Amazon RDS for OracleにてRedo Transport Compression機能がサポートされました
- redoデータを圧縮してからスタンバイデータベースに送るため、NW転送量が削減でき、redoデータの転送パフォーマンスが向上するのが特徴の機能で、RPO(Recovery Point Objective)が短くなりデータ損失を最小限にすることができます
- 利用の際にはOracle Advanced Compression Licensingを備えたOracle Enterprise Editionが必要になるのと、プライマリ・スタンバイの両方でCPU使用量が増えるため、十分なリソースがあるか確認が必要になります
参考リンク
Advanced Compression Licensing
Redo transport compression with RDS for Oracle - Amazon Relational Database Service
AWS Client VPN が IPv6 リソースへの接続をサポート
- AWS Client VPNがIPv6をサポートしました
- Dual Stack(IPv4/IPv6兼用)の接続にも対応しています
参考リンク
AWS services that support IPv6 - Amazon Virtual Private Cloud
AWS Management Console で AWS アカウントに色を割り当てて識別を容易にする機能をサポート開始
- AWSマネジメントコンソールにてアカウントに色を設定できる機能が全リージョンで利用可能になりました
- 新しくアカウント設定にアカウント表示設定が生えており、ここから設定できます
- 設定するとマネコン右上のアカウントIDの部分に色がつく形になります
- 例えば本番環境/開発環境の誤操作防止に効果的な機能になります
AWS Transfer Family が SFTP コネクタのデプロイメント向け Terraform サポートを導入
- AWS Transfer FamilyのTerraform モジュールがSFTPコネクタのデプロイに対応しました
- AWS Transfer FamilyのSFTPコネクタはSFTPサーバとS3間でファイルの送受信ができるマネージドサービス
参考リンク
aws-ia/transfer-family/aws | Terraform Registry
Amazon EC2 C7i インスタンスが大阪リージョンで利用可能に
- Amazon EC2 C7iインスタンスが利用可能になりました
- C7iインスタンスは2023年に登場したインスタンスタイプです
Amazon EKS がオンデマンドインサイト更新機能を導入
- Amazon EKSでクラスターインサイトのオンデマンド更新機能が利用可能になりました
- インサイトには設定インサイト(Hybrid Nodeのみ)とアップグレードインサイトの2つがあります
- kubernetesのバージョンアップをする際にAPIの削除や追加が定期的に発生します (例えばOpenShiftだと下記のドキュメントで削除予定のAPIをリスト化していたりします)
- 今回のオンデマンド更新機能だとアップグレードすぐに推奨事項や警告を確認できるようになったのが良いポイントとなります
- 従来は24時間に1回の更新でした
参考リンク
新しい汎用インスタンス Amazon EC2 M8i および M8i-flex の提供開始
- M8i/M8i-Flexの提供が開始されました
- ローンチブログではM7iと比べて15%コストパフォーマンスが向上、20%のパフォーマンス向上、メモリ帯域幅も2.5倍になったとうたっています
参考リンク
新しい汎用 Amazon EC2 M8i および M8i Flex インスタンスが利用可能に | Amazon Web Services ブログ
Amazon Connect が生成 AI テキスト読み上げ音声を提供開始
- Amazon Connectにて20種類の生成AI読み上げ音声が追加されました
参考リンク
Add text-to-speech to prompts in flow blocks in Amazon Polly - Amazon Connect
Amazon Q Developer が MCP 管理者制御をサポート
- Amazon Q Developerにて利用できるMCPサーバを制御できるようになりました
- 組織レベルで一括制御できるのが特徴となります
- 管理者がMCP機能を無効化させると、ユーザーは新しい MCP サーバーを追加できず、既存サーバーも動作しなくなります
参考リンク
Using MCP with Amazon Q Developer - Amazon Q Developer
AWS IAM がネットワーク境界制御のための新しい VPC エンドポイント条件キーを開始
- AWS IAMにて新しいVPCエンドポイントキーが3つ(
aws:VpceAccount
,aws:VpceOrgPaths
,aws:VpceOrgID
)追加されました- S3をデータレイクとして組織内の複数アカウントからアクセスするようなユースケースにて、
aws:SourceVpc
やaws:SourceVpce
ではアカウント追加・削除の度にポリシーのメンテナンスが都度必要になるという課題があった - 今回のアップデートでアカウントレベル、OUレベル、Organizationレベルでの設定ができるようになり、この部分の運用が楽になったのが特徴となります
- S3をデータレイクとして組織内の複数アカウントからアクセスするようなユースケースにて、
Use scalable controls to help prevent access from unexpected networks | AWS Security Blog
参考リンク
Use scalable controls to help prevent access from unexpected networks | AWS Security Blog
Amazon QuickSight が Google Sheets への接続をサポート
- Amazon QuickSightにてGoogle Sheetとの直接接続をサポートしました
- これまではcsvなどにエクスポートして読み込む必要がありましたが、その手間がなくなりGoogleにログインして連携するだけでスプレッドシートを直接取り込めるようになったのがメリットとなります。
参考リンク
AWS Transform for .NET が Azure DevOps リポジトリおよび NuGet サポートを追加
- AWS Transform for .NET にて、Azure DevOps リポジトリのサポートが追加されました
- AWS Transformはモダナイゼーションの文脈で使用されているサービスになります
参考リンク
Amazon Bedrock Data Automation が5つの追加言語でドキュメント処理をサポート
- Amazon Bedrock Data Automationにてポルトガル語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語がサポートされるようになりました
- 日本語はまだです
- Amazon Bedrock Data AutomationはBedrockが提供する機能の1つで、ドキュメント、画像、動画、音声などの非構造データからインサイト情報を抽出できる機能です
OpenSearch Serverless が属性ベースアクセス制御をサポート
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OpenSearch ServerlessにてABAC(attribute-based authorization)をサポートしました
- ABACは属性に基づいて権限を定義する考え方
- これまでは個別のユーザー/グループやリソース(テーブル)ごとに個別のポリシーを作成していたが、規模が大きくなるにつれて運用がつらくなる
- ユーザー/ロール(プリンシパル)やリソース(テーブル)に付与されたタグベースの条件を使用することで、規模が大きくなっても対応でき、よりきめ細かい制御ができるようになる
- あわせてアップデートにひっそりRCP(resource control policy)のサポートも発表されています
ABAC 認可で属性に基づいてアクセス許可を定義する - AWS Identity and Access Management
- ABACは属性に基づいて権限を定義する考え方
参考ドキュメント
ABAC 認可で属性に基づいてアクセス許可を定義する - AWS Identity and Access Management
Resource control policies (RCPs) - AWS Organizations
Discussion