週刊AWSキャッチアップ(2025/3/17週)
週刊AWS – 2025/3/17週 | Amazon Web Services ブログ
週刊生成AI with AWS – 2025/3/17週 | Amazon Web Services ブログ
あくまで個人のメモで知識の浅いサービス等は浅い解説となることご容赦ください。
※Amazon Braketは今回省略させてください。
Amazon RDS Custom for SQL Server supports new minor version in February 2025
- Amazon RDS Custom for SQL ServerでMicrosoft SQL Serverの最新マイナーバージョンが利用可能になりました
- 今回利用可能になったのはSQL Server 2022 CU17 16.0.4175.1(CU17)で、RDS for SQL Serverで2025/2/10に利用可能になったバージョンです
- Amazon RDS for SQL Server が新しいマイナーバージョンのサポートを開始 (2025 年 1 月) - AWS
- 詳しいアップデート内容はマイクロソフトのドキュメントを参照してください
- 今回利用可能になったのはSQL Server 2022 CU17 16.0.4175.1(CU17)で、RDS for SQL Serverで2025/2/10に利用可能になったバージョンです
Amazon Redshift Serverless now supports Current and Trailing Tracks for release updates
- Amazon Redshift Serverlessにて、Current Track/Trailing Trackの2つのバージョントラックを選択できるようになりました
- 元々Serverlessでない通常のRedshiftには搭載済みの機能ですが、今回Redshift Serverlessでも利用できるようになりました
- Current Track: 最新機能、セキュリティアップデート、パフォーマンス強化を含む最新のバージョンが提供
- Trailing Track: Current Trackより前のバージョンが提供される。明示的に何マイナーバージョン前などは決まっていない
- 予めある程度評価検証できるのがアップデートのメリット
- 例えば開発環境はCurrent Track、本番環境はTrailing Trackを使って、評価検証を行ってから適用といったことができるようになります
参考:マネジメントコンソール画面
実際にマネジメントコンソールの画面から確認しました。まず通常のRedshiftでは、これまで通りメンテナンストラックの選択ができます。
Redshift Serverlessの画面にも新しくTrack選択画面が出てきています。
稼働中のRedshift serverlessのワークグループにてTrackを変更したい場合は、Edit Trackを選択することで変更可能です
ドキュメントにある通り、Redshift Serverlessの場合はCurrent -> Track、Track -> Currentどっちも即時適用となる点に注意が必要です。
参考リンク
Tracks for Amazon Redshift provisioned clusters and serverless workgroups - Amazon Redshift
AWS announces the next generation of Amazon Connect where powerful AI improves every customer interaction
- Amazon Connectの次世代バージョンがリリースされました
- 次世代バージョンのAmazon Connectでは、AIを活用した機能(セルフサービス応答や、エージェント支援、会話分析と品質管理、キャパシティプランニング)などが、チャネル(音声通話時間、チャット etc...)が利用料金に組み込まれているのが特徴です
- 従来はAIを活用した機能を使用したい場合に、追加コストがかかるためにコスト面で障壁となっていたものが解消されたのがメリットになります
参考: Amazon Connectの料金
Contact Lens (会話分析、パフォーマンス評価、画面録画)、エージェントのスケジュール設定、AI を活用した音声とチャットなどの機能はあらかじめ下記の料金の中に入っている形になります。
# | Included channels | Pricing |
---|---|---|
1 | Inbound voice usage - per minute | $0.038 |
2 | Outbound voice usage - per minute | $0.038 |
3 | Chat usage - per message | $0.010 |
4 | Email usage - per email | $0.080 |
5 | Task usage - per task | $0.070 |
6 | SMS usage - per message | $0.014 |
7 | Apple Messages for Business - per message | $0.014 |
8 | WhatsApp Business messaging - per message | $0.014 |
9 | Step-by-step guide messages - per message | $0.010 |
10 | Outbound campaigns using voice - per minute | $0.045 |
参考リンク
次世代の Amazon Connect のご紹介: AI を活用したインタラクションにより、顧客との関係を強化し、ビジネスの成果を向上させる |AWSコンタクトセンター
Salesforce Contact Center with Amazon Connect is now generally available
- Salesforce Contact Center with Amazon ConnectがGAになりました
- 元々2024/12にPreviewとなっていたサービスで、今回GAとなりました
- Salesforce Contact Center with Amazon Connect (SCC-AC)は、Salesforce Service Cloud Voiceを通じてAmazon Connectの音声、デジタルチャネル、ルーティング機能とシームレスに連携する機能になります
- インストールにあたり、予めSalesforce Instance側でSalesforce Service Cloud Voiceを有効化させる必要があります。(詳しくはブログ、ドキュメントをご確認ください)
参考リンク
About SCC-AC | Salesforce Contact Center with Amazon Connect
AWS WAF now supports URI fragment field matching
- AWS WAFにてURIフラグメントに対するマッチングをサポートしました
- URIフラグメントはURLの「#」記号に続く部分を指します
- 例: foo://login.aspx#myFragment
- 特定の文字列に一致する場合のみリクエストを許可、それ以外は拒否するといったルールを作成できます
- URIフラグメントを検査条件にできるのは、CloudFront/ALBを紐づけた場合のみとなるのでご注意ください
- URIフラグメントはURLの「#」記号に続く部分を指します
参考リンク
Request components in AWS WAF - AWS WAF, AWS Firewall Manager, and AWS Shield Advanced
[アップデート]AWS WAFがURLフラグメントを検査条件に使えるようになりました | DevelopersIO
Amazon CloudWatch RUM now supports monitoring multiple domains with a single App Monitor
- Amazon CloudWatch RUMで単一のApp Monitorを使用して複数のトップレベルドメイン(TLD)とセカンドレベルドメイン(SLD)を監視できるようになりました
- Cloudwatch RUMはクライアントアプリのモニタリングをしてくれる機能で、Webアプリケーションのクライアント側のデータを収集できます。利用にあたってはApp Monitorを作成した後、アプリケーション側へRUMのスニペットを組み込む必要があります。
- 従来はクライアントアプリ側で複数のドメインを持っている場合に、ドメインごとのApp Monitor作成や、スニペットをアプリケーションに組み込む際のカスタマイズ等、ユーザー側で作り込みをする必要がありました。
- 今回のアップデートでは複数のトップレベルドメイン(.com, .uk, etc...)やセカンドレベルドメイン(example.com, another.com)を監視できるようになりました
- 実際のコンソール画面を見ると条件は5つまで指定が可能で、トップレベルドメインやセカンドレベルドメインに対してワイルドカードでの指定もできます
- 例: .amazon.com, amazon., *.amazon.*
- 実際のコンソール画面を見ると条件は5つまで指定が可能で、トップレベルドメインやセカンドレベルドメインに対してワイルドカードでの指定もできます
if (window.location.hostname === 'domain1.com') {
// Load RUM snippet for domain1.com
} else if (window.location.hostname === 'domain2.com') {
// Load RUM snippet for domain2.com
} else if (window.location.hostname === 'domain3.com') {
// Load RUM snippet for domain3.com
}
参考リンク
Creating a CloudWatch RUM app monitor - Amazon CloudWatch
AWS RUMを使用して複数のドメインのユーザー分析をキャプチャする方法は? |AWS の re:Post
AWS Network Firewall introduces new flow management feature
- AWS Network Firewallにフロー管理機能がリリースされました。追加された機能は2つです
- フローキャプチャ: アクティブなトラフィックフローをキャプチャできる
- 断面に対してパケットキャプチャをした結果をフィルタリングして表示する機能
- フローフラッシュ: 特定の接続を選択し切断させる
- 前提条件として、ステートフルルールの設定が必要なので留意してください
- フローキャプチャ: アクティブなトラフィックフローをキャプチャできる
参考リンク
Capturing traffic in your firewall's state table - AWS Network Firewall
Capturing traffic in your firewall's state table - AWS Network Firewall
[アップデート] AWS Network Firewall でフローオペレーションを使ったキャプチャやフラッシュができるようになりました | DevelopersIO
Amazon SES announces Vade advanced email security Add On for Mail Manager
- Amazon SES Mail Managerにて、高度なコンテンツフィルターを行うVade Add On for Mail Managerの提供を開始しました
- ローンチブログによると主な特徴は下記の通りです
- Advanced Threat Detection: フィッシング、マルウェア、ランサムウェアを特定してブロック
- Behavioral Analysis: メッセージ送信者とコンテンツの動作パターンを調査し、異常と潜在的な脅威を検出
- Patented AI Technology: 独自のAIアルゴリズムを活用して、通信パターンを分析し、サービスのデジタル資産の悪用を検出
- Real-Time Scanning: 配信を遅らせることなく添付ファイルを即座に分析
- Ease of Use: Mail Manager ルールとのシームレスな統合により、特定の基準を満たすメッセージのみがスキャンされる
- ローンチブログによると主な特徴は下記の通りです
- SES Mail Managerは受信メールゲートウェイを担う機能となっており、組織内でメールを送受信する際にコンプライアンスを一元管理できる機能です
- 詳しい内容はローンチブログを参照してください
Amazon SES Mail Managerのマネジメントコンソール上でEmail Addonを選択すると、新しく追加されています
東京リージョンで料金を確認したところ、Eメール1000件当たり0.415 USDでした。
参考リンク
E メールアドオン - Amazon Simple Email Service
Amazon Q Business ブラウザ拡張機能の新機能を発表
- Amazon Q Business ブラウザ拡張機能に関する複数の新機能を発表しました
- 企業ナレッジへのアクセス
- 画像などのマルチモーダルファイルの添付
- 会話コンテキストからの以前の添付ファイルの削除機能
- コンテキストウィンドウの拡大
- より大きなウェブページ、ファイルを受け取れる
Amazon Connect 管理者ウェブサイトから直接 Amazon Q in Connect を設定可能に
- Amazon Q in ConnectをAmazon Connect 管理者ウェブサイトから簡単に設定できるようになりました
Amazon Q Business が AWS ヨーロッパ(アイルランド)リージョンで利用可能に
- Amazon Q Business が AWS ヨーロッパリージョン(アイルランド)で利用可能になりました
Amazon Bedrock Guardrailsが、責任あるAIのためのポリシーベースの強制機能を発表
- Bedrockのモデル実行時にBedrock Guardrailsの利用を強制するIAMの条件キー
bedrock:GuardrailIdentifier
が登場しました- AWSのローンチブログによると、対象のAPIは下記になります
参考リンク
[アップデート] Amazon Bedrock のモデル実行に Amazon Bedrock Guardrails の利用を強制する IAM 条件キーが登場しました | DevelopersIO
Amazon NovaにてConverse APIのToolChoiceオプションを拡張
- Amazon NovaにてConverse API における ToolChoice パラメータのオプションを拡張しました
- ToolChoiceオプションはモデルがどのようなツールを呼び出すかを決定する方法を指定できるものです
- これまではあらかじめ定義したツールを呼び出すか、ユーザーに追加情報を求めるプロンプトを生成するAutoモードしか選択できませんでした
- 今回のアップデートではユーザーに追加情報を求めるプロンプトを生成しないAnyモードと、開発者が指定したツールのパラメータを回答させるToolモードもサポートされています
参考リンク
Tool use (function calling) with Amazon Nova - Amazon Nova
[アップデート] Amazon Nova の Tool Use で利用する ToolChoice オプションに Any と Tool モードが追加されました | DevelopersIO
Amazon Bedrock Model Evaluation LLM-as-a-judge 機能が一般提供開始
- Amazon Bedrock Model Evaluationにて、LLMが人間の代わりにモデルの評価を行うLLM-as-a-judge機能がGAになりました
- 2024/12にプレビューとなっていた機能で、人間による評価を行う場合と比べて、モデル評価にかかるコストと時間を削減する機能です
- また今回のGAに合わせて、独自の推論レスポンスの持ち込み (bring your own inference responses)にも対応しています
- これはLLMが生成した結果とモデルID(識別子)をデータセットのキーに加えることで、回答生成とモデル評価を疎結合にする機能。(評価で使用する回答生成結果を持ち込める機能)
参考リンク
Amazon Bedrock の新しい RAG 評価機能と LLM-as-a-Judge 機能 | Amazon Web Services ブログ
[アップデート] Amazon Bedrock Model Evaluation で提供される LLM-as-a-Judge 機能が一般提供されました | DevelopersIO
Amazon Bedrock が RAG Evaluation 機能を一般提供開始
- RAG の評価を行う RAG Evaluation機能がGAになりました
- RAG Evaluation 機能では、Amazon Bedrock Knowledge Bases やその他の RAG に対し正確性や忠実性(ハルシネーション検出)などの評価が可能
- また今回のGAに合わせて、独自の推論レスポンスの持ち込み (bring your own inference responses)にも対応しています
- これはLLMが生成した結果とモデルID(識別子)をデータセットのキーに加えることで、回答生成とモデル評価を疎結合にする機能。(評価で使用する回答生成結果を持ち込める機能)
参考リンク
Amazon Bedrock の新しい RAG 評価機能と LLM-as-a-Judge 機能 | Amazon Web Services ブログ
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