GitHub Sponsors 登録手順
Zennは開発者向けのサイトなので、これを読んでいる方もおそらくGitHubに登録しているのではないかと思います。
では、GitHub Sponsorsは登録済みでしょうか。
登録すると、以下のようにhttps://github.com/sponsors/[username]
のページが作られ、ここから寄付を募ることができます。
こちらの登録を行う上で、ネットを探しても「登録は手順に沿って進めていけばOKです!」といった記事が多く、画像などを交えて解説しているページが見当たらなかった[1]ので、自分でまとめてみることにしました。
なお、本記事は2021年8月時点の情報です。
その後の更新で仕様が変化している可能性もあるので、入力などはご自身の調査と責任の上で行ってください。
仮登録する
こちらがGitHub SponsorsのTOPページです。
Get sponsoredからエントリーしましょう。
Join the waitlistの画面に飛びます。
銀行口座所在地と居住地をJapanに設定してJoin waitlistしましょう。
いちおうWaitlistに入るということになりましたが、既に日本はベータが終了しているため、すぐにプロフィール登録画面となります。
なお、間に認証が入ります。
プロフィール項目の入力
必須項目を入力し終えないと正式な登録申請を行うことができません。
Profile detailsの設定
Sponsorsページに表示されるプロフィール文言です。
Featured workの部分には、リポジトリをいくつか載せることができます。
支援者にアピールできる重要な部分なのでしっかり考えましょう。
Goalsの設定
「支援者の人数」か「月の支援金額」を目標として設定することができます。
任意項目なので、自分はスキップしました。
Sponsor tiersの設定
どれだけの支援を受けるかの設定です。
既に$5 per month
などのおすすめ設定が提示されているので、それにチェックをつけるだけでも設定可能です。
自分で作りたい場合は、右上のボタンからtier editorへ入り…
monthly tierまたはone-time tierを追加します。
なお、「ユーザーに選択してもらう」という項目もあるので、迷ったらそれでも良いかもしれません。
設定可能な最高金額は$12000
です。1ドル100円のざっくり換算で120万円です。夢が広がる。
Stripeアカウントの作成
GitHub Sponsorsでは金銭の授受にStripe Connectを使用しているので、このアカウントを作成します。
GitHub Sponsors登録フローの中で一緒に登録できるので、事前にStripeのアカウントを作成する必要はありません。なお、既にアカウントを持っている場合は紐付け作業が入ります[2]。
GitHub Sponsors登録画面のCreate a Stripe Connect accountからエントリーします。
SMSで番号を受け取ります。
地域は日本ですね。事業形態は企業でも団体でもないので個人事業主にしました。
次のページは氏名と住所の入力です(ここには貼れない)。
その次の事業形態の説明は、こんな感じで入力しました。
その次のページは銀行口座の設定です(やっぱりここには載せられない)。
ここまで入力すると詳細確認画面になるので、入力内容を確認して「完了」しましょう。
Stripeアカウントの審査があるので、数日待ちます。
なお、既にアカウントを持っている場合、ここで紐付け作業を要する旨のメールが来ると思います。
税関連情報の入力
Full legal nameの登録
Stripeの承認が完了するとページ下部のCompleted stepsにStripeの情報が入ります。
Complete tax informationのEnter your legal nameから本名入力ページへ移動しましょう。
いちおう初めからリンクは押せるようになっていますが、直下に以下の記述があるので、Stripeの承認が済んでない場合は登録できないものと思われます。
※自分はStripeの承認が済むまで待っていたため、早めにできるかは試していません。
We'll assign you a tax form once, you enter your legal name, and you have a verified Stripe account.
あなたが実名を入力し、認証済みのStripeアカウントを持っていれば、私たちはあなたに納税書を割り当てます。
では、移動したページからFull legal nameを入力しましょう。
以下の説明が書かれています。
This information is for GitHub's internal use only to make payments to your bank account. It will not be shared publicly OR with your sponsors.
この情報は、あなたの銀行口座への支払いのためにのみ、GitHubの内部で使用されます。公表されることもスポンサーに提供されることもありません。
ちょっと迷いましたが、Full nameじゃなくてFull legal nameだったので日本語で入力することにしました。
ということで一番上に名前を入力してSaveします。
いくつかメールの入力欄がありますが、GitHubに登録しているものが反映されているはずです。特に変更はしませんでした。
W8BENの登録
Dashboardに戻るとFill out a tax formのリンクが出現します。
ここから、DocuSignを使ってW8BENの書類を作成します。
これは「日本人なので米国での売上は免税でお願いします」という書類らしいです。
例によって見せられるところが全然ないのですが、こんな感じで入力しました。
基本は赤枠の入力必須欄に記入していけばOKだと思います。赤枠のないものとしては、8と9、最下部の署名欄に入力しました。
1の名前はアルファベットで、署名欄は日本語で入力しました。
この辺は様々なサイトを参考にしましたが、それぞれ微妙に指示が異なっているので なんとなく書きました ご自身の判断で記述してください。
できたら「完了」を押下して提出します。
W8BEN 参考サイト
以下のサイトを参考にしました。
GitHub Sponsors本申請
本登録申請
W8BENの提出まで終えると、DashboardのRequest approvalがenableになっているはずです。
ポチッと押して申請しましょう。
「申請を受け付けたよ!承認を待ってね!」というメールが届きます。
GitHubの確認を待ちましょう。
本登録承認
自分は 5分で承認 されました。いやwwwww嘘でしょwwwwwww審査しとらんやろwwwwwwwwww
証拠のメール(日付までは見えていませんが同日です)
スポンサープログラム開始初期に登録した方の記事では、1周間は待っていたような記述が見られたのですが、今は(たぶん)書類に不備がなければ短時間で承認されるようです。
GitHubページ上への反映
自動反映:プロフィール・リポジトリ検索結果
承認完了のメールの受け取りからちょっと時間がかかりましたが、GitHubのプロフィールページにリンクが追加されます。
また、topicで検索した結果にもボタンが付きます。
手動反映:リポジトリページ
上記のページには自動でボタンが付きますが、肝心のリポジトリのページには反映されません。
この設定を行います。
公式ドキュメントに説明がありますが、.github/FUNDING.yml
を作成する必要があります。
.github
リポジトリを作りそこにFUNDING.yml
を入れることで、ユーザー所有の全リポジトリに共通の設定を反映できます。
なお、リポジトリに個別で.github/FUNDING.yml
を作成すると、そちらの設定が優先されます。
# These are supported funding model platforms
github: kawarimidoll # Replace with up to 4 GitHub Sponsors-enabled usernames e.g., [user1, user2]
patreon: # Replace with a single Patreon username
open_collective: # Replace with a single Open Collective username
ko_fi: # Replace with a single Ko-fi username
tidelift: # Replace with a single Tidelift platform-name/package-name e.g., npm/babel
community_bridge: # Replace with a single Community Bridge project-name e.g., cloud-foundry
liberapay: # Replace with a single Liberapay username
issuehunt: # Replace with a single IssueHunt username
otechie: # Replace with a single Otechie username
custom: # Replace with up to 4 custom sponsorship URLs e.g., ['link1', 'link2']
GitHub Sponsors以外のプラットフォームは現状使っていないのですが、以下の参考ファイルをそのまま利用ました。
なお、普通にローカルでファイルを作成してpushしても良いのですが、GitHubのページ上でcreate new fileから直接編集すると、良い感じのプレビューを確認できるのでおすすめです。
これでコミットします。
リポジトリのページにSponsorボタンが表示されるはずです。
もし表示されていない場合は、リポジトリのSettingsページでSponsorshipsを有効にしてください。
おわりに
以上、GitHub Sponsors登録手順でした。
漠然と「存在は知ってるけど登録がめんどくさそう」と思っていたのですが、やってみると確かに「手順に沿って進めていく」という感じでした。
同じように億劫に考えている方に全体像が伝われば幸いです。
個人情報の入力は定型文なので、作業量こそ多いものの、難しくはないと思います。
むしろ自由記述のプロフィールやSponsor tiersの方が悩むかもしれません。
自分はプロフィール入力を終えてからStripeや税関連情報の入力に入りましたが、こちらを先に済ませ、承認の待ち時間にプロフィールを埋めていくのも良いかもしれませんね。
ちなみに
本記事中でFUNDING.yml
の参考にさせていただいた、Vim/Go界隈で有名な@mattn氏のスポンサーは本記事執筆時点で65人です。すごい。
ただ、7.9k Followers / 35.9k Stargazersでもスポンサーは65人なのか…と思ってしまいますね…。
自分ももっと頑張らねば。今後もいろいろと開発したり記事を書いたりしていきますので、引き続きよろしくお願いします。
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