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現場改善#012 工場内のPC環境改善#2
あらすじ
粉塵などが多い工場では、PCの故障などが多いですそのため、前回のように防塵ケースを設置して対策を行っていました。しかし…まだ問題はありました。
課題
防塵ケースに入れてもまだある課題。それは、設備電源と連動していること。長期休暇前は設備の電源を落とす際に、文字通り 電源ブチ切り されてしまいます。このようなことが原因かどうかは定かではありませんが、連休明けには、電源が入らないPCが発生することも多々ありました。
対策
「車載用PC」で検索しましょう。車載を想定した、電源ブチ切りに対応したPCがあります。OSは今時だと Windows 10 IoT Enterprise などになるかと思いますが、大半のWindowsアプリ[1]は動くと思います。このあたりは、メーカーに問い合わせれば、テスト機の貸し出しなどに対応してくれると思いますので、ぜひ活用して下さい。
効果
車載向けPCは電源オフ時に、特定のドライブ以外はデータが保存されないという運用が可能です。簡単に言うとセットアップした時点のイメージに再起動のたびに巻き戻る事が可能です。つまり、万が一Windowsのシステムフォルダを削除しても、再起動したら何事もなかったかのように起動します。トラブルが多いPCでぜひお試しください。
なお、車載モデルにすると放熱も強化されるため、防塵ケース内でファンレス運用でも問題ない可能性が高いです。ご参考までに。
あと、OSのサポート期間も通常のOSより長かったりします。このあたりも、メーカーの営業さんに相談したら、丁寧に教えてもらると思います。
他にもメリットがあったので、まとめると下記です。
- セットアップ時の状態にリセット可能
- OSのサポート期間長い
- 放熱性能が高い
- UPS不要
- PCライフサイクルとシーケンサのライフサイクルをほぼ合わせられる
もう一度同じことをするなら
大型設備導入時には車載PCでの納品を契約締結前にねじ込む。
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個人の感想です。稼働させたいアプリに依存します。 ↩︎
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