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現場事例#003 作業日報のシステム化

2022/09/19に公開

あらまし

基幹システムへの実績入力とは別に、各ライン担当者が一日何を製造したのか
手書きで用紙に記入して提出していました。その用紙をExcelに入力する
事務担当者がおり、一日に約4時間かけて入力するといった状況。

業務イメージ

※製造管理職がシーケンス図上で繋がっていないのは意図的です。

課題

  • 手書きなので読み取りづらい
  • 存在しない設備を記入しても事務担当者にはわからない
  • Excelへ記入するまで1日以上のタイムラグがある
  • 手書き⇒Excel入力なので二度手間

対策

現場のPCから直接入力できるWEBシステムを開発し、手入力をなくす。

  • .Netframework2.0
  • IIS
  • ASP.NET
  • SQL Server

概算費用

バーコードリーダー以外は既存資産を利用して可能な限り低コストで導入しました。
基幹システムとの連携については、別の機会に掘り下げる予定です。

  • PC(既存資産)
  • USBバーコードリーダー
  • WindowsServerのライセンス費用(既存資産)
  • SQL Server(既存資産)
  • 基幹システムからロット情報の連携機能の開発

対応時のポイント

現場によってはPCが使えない方や日本語が分からない方もいたため、
一部のリーダーからは導入までに反発がありました。
代理で入力することになるリーダーの理解を得るために可能な限り
入力の手間が減るように部門ごとに個別のカスタマイズを加えて対応を実施。

その際、ロット番号を入れたら「品番、品名」といった情報は入力しなくても
済むように基幹システムからデータ取得する必要がありました。

もう一度同じことをするなら

作業日報の入力業務効率化という側面だけでなく、会社としてどんな情報を
リアルタイムに把握できるべきなのか。また、得た情報から何をできるように
したいのか経営層に打ち上げてから行動した方が良かったかもしれません。
部門ごとの要望に対応してテーブルレイアウトを分けたのは悪手でした。


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