scrcpyでWifi経由でAndroid端末の画面を共有する
はじめに
当記事ではscrcpyの簡単な紹介とmacOSへのscrcpyの導入からAndroid端末の画面共有手順について書きます。
scrcpy
This application provides display and control of Android devices connected via USB or over TCP/IP. It does not require any root access. It works on GNU/Linux, Windows and macOS.
scrcpyはUSBやTCP/IP経由でPCと接続されたAndroid端末のディスプレイ表示と制御が出来るアプリケーションです。
PCからAndroid端末を操作することが出来ますし、実際のAndroid端末において行った操作がPC上のウィンドウでも反映されます。当記事ではmacOSへの導入手順のみ記しますが、WindowsやLinuxでも動作します。
macOSへscrcpyをインストール
端末にて以下のコマンドを実行します。
brew install scrcpy
brew install --cask android-platform-tools
ペアリング
PCとAndroid端末とをペアリングする必要があります。
ペアリングの方法はAndroid OSのバージョンが11以上かどうかで異なります。
当記事では11以上を前提とします。(11未満の場合の方法については次のリンクを参照ください。 https://developer.android.com/studio/command-line/adb?hl=ja#wireless )
- Android端末にて
設定
->システム
->開発者向けオプション
->ワイヤレスデバッグ
と開きます。 - (
開発者向けオプション
がない場合は次のリンクが参考になるかと思います。) -
ペア設定コードによるデバイスのペア設定
を選択します。 - 表示されたIPアドレス、ポート番号、ペアリングコード(6桁)を用いて以下の書式にならってコマンドを実行します。
~ % adb pair
adb: usage: adb pair HOST[:PORT] [PAIRING CODE]
接続
ペアリングが済んだあとにPCとAndroid端末を接続します。
- Android端末にて
設定
->システム
->開発者向けオプション
->ワイヤレスデバッグ
と開いた際のIPアドレスとポート
に表示されている数字を用いて以下の書式にならってコマンドを実行します。 - ペアリングで用いたポート番号とは異なることに注意してください。
~ % adb connect
adb: usage: adb connect HOST[:PORT]
scrcpyの起動
最後の工程です。PC上にAndroid端末の画面を共有します。
scrcpy
コマンドを実行すればよいですが接続先候補としてのAndroid端末が複数ある場合には-e
等のオプションをつけて一意に定める必要があります。
scrcpy -e
参考
Discussion